26回目 始まる主犯格・中心人物達の処分
思った以上に悪いのが多い。
その事を嘆きもするが、立ち止まってるわけにもいかない。
放置しているわけにもいかないのだから。
被害が拡大してしまう。
その為にも、出来るだけ早く問題を処理しなくてはならない。
だが、簡単にできるものでもない。
いくら超能力が使えるからといっても出来る事に限りがある。
手の回るところから着実にやっていかねばならない。
とはいえ、事は順調に進んでいる。
加害者はまとめて拘束出来た。
被害者とも連絡がつき、それらがあつまってくる。
あつまった被害者は、縛り上げられた加害者に報復をしていく。
他にも、見ているだけで何もしなかった連中。
事を隠蔽していた学校。
これらを次々に処分していく。
そういった者達の霊魂を吸収する事で、トシキの能力も上がっていく。
やれる事が増えて、活動をより活発にしていける。
他の者達を虐げていた加害者達の霊魂もその中にある。
これらは被害者に預け、好きだけいたぶらせていたのだが。
それらもようやく落ち着いてきはじめた。
「もう十分にやったよ」
そういう者が増えてきていた。
なので、用済みになった加害者達の霊魂を吸収していった。
被害者達の気持ちを晴らすためにサンドバッグとして生かしておいたが。
それすら必要とされなくなったら、もう生かしておく必要がない。
まずはトシキの小学校にいた者から始まり。
それ以外にも用済みとなった加害者を処分していく。
霊魂を吸収し、力を増していく。
だが、それ以上にようやく主犯の連中を処分した喜びがこみ上げる。
「ようやくだな」
事を起こしてからそれほど長い時間が経ったわけではない。
だが、なかなか処分できないのはつらいものがあった。
その間、可能な限りいたぶってはいたのだが。
それがようやく終わり、少しばかり安心した。
やり残しが無くなった事に。
もしここで邪魔が入ったら、捕まえた加害者を逃す事になる。
そうならなかった事で、気持ちが楽になった。
同じように、用済みになった者達の処分が進んでいく。
被害者達も少しずつ前向きになり、先のことを考えていっている。




