21回目 隠されていた事実、これから起こる出来事
部活の部室に生徒を呼び込んでの暴行事件とか。
同じく部室に女子を監禁しての強姦事件とか。
そういった話は常に存在していた。
だが、事実かどうか分からなかった。
しかし、あちこちの人間の頭の中をのぞき込んで分かった。
それらは事実だったと。
起こった事件は学校がもみ消していた。
学校だけではない。
事件は学校外のスポーツクラブや文化活動などでも起こってる。
とにかくあちこちで問題が起こっている。
そういった事件を起こしてるのは、比較的名の通った者だったりする。
運動や文化活動で好成績を残していたり。
日頃の態度やふるまいが良好と思われてる者だったり。
こうした活動を積極的に支援してる有力者だったり。
男女の別なく、様々な者が問題を起こしていた。
それらが自分たちの名前が傷つかないように事実を隠蔽していた。
有力選手などが問題を起こしてるので、それをかばいたいのだろう。
よくある話と言えばそうなのだろう。
問題を表沙汰にしたがる者はいない。
だが、それらを放置するわけにもいかない。
もう出てしまった犠牲者は救えない。
しかし、これから出る被害者を生み出さない為にも。
今ここで片付けておかねばならない。
この先の事。
トシキからすれば過去の事もある。
これから発生する事件。
それをトシキは幾つか思い出している。
そんな過去を超能力で確認してもいる。
超感覚による念視によって。
いわゆる未来視、トシキからすれば過去視といえる。
その能力でこれから何が起こるのかを見た。
暴行傷害に金銭の恐喝。
強姦事件などなど。
様々な問題が起こっている。
それらが起こらないように、これから起こす者達を消さねばならない。
「本当に、よくやるよ」
呆れながらぼやく。
なんでこんなに問題を起こすのだろうと。




