17回目 宴会
学校での作業は終わった。
加害者である悪人共は一旦家に帰す。
洗脳によってその後の行動を指示させて。
被害者も一旦家に帰ってもらう。
その後、加害者には監禁場所まで自分で動いてもらう。
被害者もその場所に集まってもらう。
場所はトシキが昼間に処理した者の家。
空き家になった家を有効活用する事にする。
その監禁場所で、悪人共を縛り上げていく。
身動きがとれないようにして、鬱憤晴らしを始めていく。
音が外に漏れないように、空気の振動も止めてある。
あとは好きなだけ痛めつけていける。
「それじゃ、好きにしてくれ」
まだかまだかと待っていた被害者達に告げる。
トシキの声に被害者達は歓声を上げて飛びかかっていく。
野球バットから金槌など。
即死しないような道具で加害者に襲いかかっていく。
同時に加害者達にかけていた洗脳を解除する。
我に返った加害者は慌てふためく。
だが、戸惑いにひたっている事も出来ない。
すぐに被害者達からの仕返しに口を塞いでいく。
振り下ろされる鈍器。
加えられる衝撃と打撃。
くぐもった悲鳴。
それは普段おこなわれていた事だった。
ただ、攻守を代えてるだけで。
溜まった鬱憤を晴らすべく、被害者達は手にした鈍器を振り下ろしていく。
刃物などを使ってないのは、即死しないようにするためだ。
すぐに死んでしまったら恨みを晴らす事は出来ない。
少しでも長く生きていられるように。
今までやられた分を少しでもやり返せるように。
簡単に死んでしまっては困るのだ。
トシキもそこは考えて、治療を施していく。
手足は潰して動けなくして。
それ以外の命にかかわる部分は治して。
そうして、少しでも長くストレスを解消出来るようにしていく。
そうして楽しく加害者達を虐待していく。
今までやられていた分をやり返していく。
被害者だった者達は高らかに笑いながら鈍器を振りかざしていく。
誰もが爽快な気分を味わっていた。
何年も抱えていた鬱屈した思い。
それらが全て消えていくのを感じている。
彼らはこの日、ようやく子供らしい笑顔を取り戻した。




