15回目 小学校壊滅
狙われていたのはトシキだけではない。
他にも被害を受けてる者達もいた。
問題を起こす者達は、被害を周囲に拡大させるものだ。
そんな問題の元凶を生かしておく理由など全くない。
問題は問題を起こす者が作る。
ならば、問題の発生源である人間を殲滅すれば問題は消える。
当たり前の話だ。
別に難しい事など何もない。
罪を憎んで人を憎まずなんて戯言の出る幕ではない。
だいたい、罪を犯すのは人である。
罪と人が切り離されるわけがない。
罪だけ憎むなんてのが的外れもよいところだ。
そうした罪の発生源を捕まえていく。
生かしておくべきではない悪事の元凶である。
それらを処理していく。
時間はかかるが、確実にこなしていく。
こうして下校時間までに小学校一つの処理が終わった。
途中、霊魂を吸収して力が増大したのが助けになった。
後半になると、学校全体に力を及ぼす事が出来るようになっていた。
それによって、処理が一気に進んだ。
数百人の人間を抱える小学校が、こうして消滅した。
誰に知られる事もなく。




