120回目 内部問題から外部へ 2
さしあたって面倒なのは、近隣の核保有国だ。
ロシアと中国。
どちらも危険である。
異変を感じたら、いきなり核ミサイルを撃ち込んでくるかもしれない。
そういう思い切りの良さはあり得る。
あと、大国ではないが北朝鮮。
既に核保有をささやかれてるので、これらもさっさと処分する事にする。
「面倒な連中だ」
呆れながら現地へと向かう。
まずは北朝鮮。
保有してる核爆弾の場所を見つけ、それを起爆させる。
さすがに保有数は少ないが、あると面倒だ。
政治中枢にそれを持っていき、起爆させていく。
起爆には、洗脳した操作員にやらせた。
核兵器に取り付けてある、使用許可の機能も稼働させて。
本来これらは、国家元首などの許可が必要なものだ。
それを超能力で解除しておく。
そうして操作可能になった核爆弾を爆発させていく。
これにより、核兵器の関連施設や、国の中枢を破壊する。
同じ事を中国とロシアでも行っていく。
核兵器の全てを探りあて、それを重要な箇所に配置。
それらを操作して起爆させていく。
中国はこれで主要な軍事施設と政治中枢を破壊した。
ロシアは国土が広いのでもう少し手間がかかった。
だが、全てを探り当て、これも主要なところで爆発させていく。
これらにより、戦略兵器を使えなくしていく。
物理的には、核ミサイル施設や核ミサイル兵器などは優先的に破壊した。
核ミサイルサイロはもとより。
運搬可能なトラック。
爆撃機。
潜水艦。
これらを基地ごと破壊する。
余裕があれば生産工場も。
ソフト的なところでは、政治中枢や軍司令部などを破壊。
核ミサイルを発射する指示や命令を出すところを潰した。
これらをこなす事で、最低限の危険は回避した。
核戦争の危険はこれで大幅に低下する。
少なくとも日本の近くでは。
イギリス・フランスの核兵器は手つかずになったが。
これらは日本から遠いので、とりあえずは無視した。
何かしら干渉してくるにしても、即座に問題になる事は無い。
日本の近くに秘匿していたらともかく。
その可能性も低いので、トシキはこれらを後回しにした。
これらが終わってから、アメリカの核兵器を処分しにかかっていく。




