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第八話 王女

更新再開です。よろしくお願いします。

「なんで俺たちに協力するんだ?」

「それは、勇者さんたちに協力すると何か情報が得られるんじゃないかな、って思ったから」

「なんで情報がいるんだ?」

「実は、母上はある日を境目に凶悪になったの」

「ある日…を境目に?」


俺とオリビアは、新しい女王の情報に驚いていた。


「うん。前はとても心優しかったんだけど、去年の8月くらいに違和感を覚えてから、徐々に性格が醜悪になっていって、今みたいな人になっちゃったってわけ」

「そんなことがあったのか…」

「いったい何があったんでしょうね。何か彼女の性格がゆがむような出来事は起こったりしませんでしたか?」

「八月にそんな出来事は全くなかったかな。八月に起きた出来事といえば、魔王が次の代に変わったくらいかな?」

「全くわからないな」

「じゃあ、次の話題に移りますね。手伝ってくれるそうですが、ソフィアさんは何をしてくれるんですか?」


そう彼女は少し明るいトーンで聞いた。


「私は、領主と臣下たちに君たちが望んでいることを頼んでみるね。あんまり勇者さんたちにお金を使った意地汚い方法をさせるのは嫌だから。私自身もそういう手口が嫌いだしね」

「了解。じゃあ俺たちは何をすればいい?」


俺がそういうと彼女は考えるようにしばらく首を傾け、


「勇者さんたちはトレーニングに集中して。だってもしかしたら最終的に母上と戦う可能性もあるからね」

「わかった。お、そろそろ夕食の時間だな。俺たちはいくことにするよ」

「おっけー。じゃあね」

「ああ」

「さようなら」


そういって俺たちは彼女の部屋を去っていった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


あれからどのくらいたっただろうか。

俺たちは無事にトレーニングを終わらし、王城を旅立つ日まで来ていた。

ちなみにソフィアはすべての領主と部下に連絡を終えたという。


「ついにこの時が来ました。これからも数々の試練があると思いますが、今のあなたたちならそれも対処できるでしょう。さあ、武器を手に取り、旅立ち、魔王を討伐してください!」

「ああ」

「はい!」

「もちろんだ!」


かっこつけんじゃねーよ女王と思ったが、そこは口に出さずに素直に返事をしておく。


「では、勇者様方、お元気で。私はいつでもここにいるので、いつでも来てください」

「さようなら!」

「おう!」

「了解だ」


そして、俺たちは広間を去ったのだった。


「って王女、なんでお前もついてきてるんだよ」

「あっ!今王女って言った!ソフィアって呼んでいったじゃん!」

「ああ、すまない。じゃあソフィア、なんでお前もここにいるんだ?」


今はもう町の外まで届けてくれる馬車の中だ。送りに行くという言い訳はもう通じない。


「え、母上が一緒について行けって」

「やはりあのクソ女の仕業だったか…」

「ん?今なんて?」

「い、いや、何でもない」

「今絶対何か隠したよね」


そういって彼女は小悪魔みたいにニヤリと笑う。


「っ!ま、まあとにかくおう…ソフィアはなにかできるのか?そんな特別にできることなんてないだろ」


そうすると、ソフィアは顔をパンパンに膨らます。こいつ喜怒哀楽激しすぎだろ。


「こう見えて私もトリプルマスターなんだよ?いくら王族といってもばかにしてほしくないなぁ」


トリプルマスターとは、三つの属性の上級魔法が使える人のことだ。


「でもな…ソフィアがいると色々めん…」

「いいんじゃないですか?」


オリビアが俺の言葉を遮る。


「だってこの世界に15人しかいないんですよね?だったらとても優秀な戦力ですよね。ね、ニックさん?」

「そりゃあ、この世界に15人しかいないんだろ?だったら神話級じゃねーか!」

「いや、そこまでじゃないとは思いますが。まあとにかくニックも私もぜひ招待したいので、いいですよね?」


急に寒気を感じる。エアコン温度下げすぎじゃないか?いや、今異世界にいるからエアコンなかったわ。っていうかなんでオリビアの笑顔は時々俺を凍らせるんだ?


「わ、わかった。ついてきてもいいぞ。」

「やったー!これ最近習得した超級爆発魔法も試せるね。」


彼女の言葉で馬車の中が凍る。


「ん?今知れっと怖いこと言わなかったか?」

「ううん、何でもないよー」

「いや絶対言っただろ!」


そうして俺たちの波乱の旅は始まったのだった。

ブックマーク、感想よろしくお願いします!またユーザーのお気に入り登録もお願いします!次回の投稿は9月10日金曜日16:00です。

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