表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/21

第七話 ついに…

お待たせしました。

「ああ、もう三日目かー」


訓練が始まってもう三日、俺たちの賄賂大作戦は順調だ。

一回だけ真の目的がばれそうになったが、そこはオリビアが何とか切り抜けてくれた。

ちなみにトレーニングのほうは地獄でもがくよりも苦しいことをさせられている。本当に彼は俺たちにトレーニングをさせたいのだろうか。


「もしもーし、ケイヤさん起きてますかー?」


お、オリビアが来たようだ。


「早く開けろよー」


余計なお邪魔虫もいるみたいだが、気にしないでおこう。

俺はドアを開けると、二人が入ってき…


「ん?オリビア、お前髪切ったのか?」


彼女の前髪がぱっつんでなくなっていたのだ。


「はい。たまには衣替えも必要かなと思って」

「ああ、なんだ。計画がばれて襲われたのかと思った。計画がばれてなくてよかった」

「私の安否よりも計画のほうが大事なんですね」


彼女の体に殺意がわいている。

彼女は笑っているが、目が笑っていない。

鳥肌が立った。


「ま、まあとにかく今日のことを…」

「話をそらしましたね。まあいいですよ、続けてください」


その瞬間、彼女から殺意が消えた。


「わかった。今日はおそらく一番気づかれないようにしなければいけない相手、王女に立ち向かう日だ。絶対に失態は犯すなよ。ニックがいるから女王が来ることはないと思うが」

「了解です」

「じゃあ俺は早速早めの訓練してくるな!」

「おう」


そういってニックは部屋を出た。

ちなみに女王と話をさせているのは、情報収集のためでもある。

一応彼も役に立っているのだ。


「お、トレーニングが始まるまでまだ一時間あるな。さっさと朝食食べに行くか」

「そうですね」


そう言って俺とオリビアは朝食を食べに広間へと向かった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「ああ、今日も疲れたー」


今日はバトルマニアとのトレーニングで彼と戦ったのだが、ぎりぎり負けてしまった。

さらにその罰ゲームという名目で一時間延長でトレーニングをさせられた。

理不尽すぎる。

俺は嫌なことを忘れて、王女の説得をするためにオリビアのもとに行った。


「オリビア、お前早いな」

「そうですか?さっき来たばっかりですけど」

「デートで会ったばっかりの恋人が言いそうなこと言うのやめろ」


俺がそう言うと、彼女の頬が真っ赤に染まり、ふくらまして、


「しょ、勝負どころの直前なのに、な、なに言ってるんですか!恥ずかしいじゃないですか!」

「俺はそんなこと言われても恥ずかしくないけどな…ま、まあとにかく向かおう」

「ケイヤさんも動揺してるじゃないですか!」


こんな感じでわちゃわちゃ廊下を進むと、次第に立派なドアが見えて、急に俺たちは静かになった。


「これが王女の部屋ですよね」

「ああ、おそらくな」


俺はドアをノックすると、中から


「どうぞー」


という声が聞こえたので、重いドアを開けて中に入った。

中にいたのはオリビアと同年代くらいの少女で、茶色の髪と青緑色の瞳をしている。


「王女様、えっと、俺と彼女は今回召喚された勇者で、名前はケイヤと、」

「オリビアです。よろしくお願いします」

「あ、よろしくー。あと、ちょっと敬語はやめてもらえる?私息苦しいのあんまり好きじゃないから。あと、呼び名も『王女様』じゃなくて『ソフィア』でお願い」

「わ、わかった。普通に行かせてもらう。今回ソフィアを呼んだ理由だが、俺たちは外に出た時のために情報収集を今行っている。それでお願いなんだが、女王には情報収集を行っていることを黙ってくれないか?あとできるだけ女王を俺たちに近づけないでくれ。」

「……」


そうすると、彼女は顔を下に向け、黙り込んだ。


「だ、だめか?だめなら、これをやるが」


そういって俺は金の入った袋をジャラジャラ言わせる。しかし、


「へえ、とっても汚い方法でお願いするんだね」


それは逆効果で、とても辛辣な言葉を投げかけられてしまった。さらに、


「あと、情報収集してるのは外に出た時のためじゃないでしょ?」

「「……」」


と図星を突かれ、俺とオリビアは思わず黙ってしまった。


「やっぱりそうだと思った。真の理由は、女王に虐げられそうになったからそれに復讐するため、だよね?」

「…っ!」


まるでこっちがやっていることをすべて知っていると錯覚させるほど勘、いや、予測能力が鋭い。

しかし、計画が総崩れだ、そう思った時、


「まあでも私も手伝うね。私も同じく母上の行動に疑問を感じてたから」

「「え?」」


彼女は敵対ではなく、協力を宣言したのだった。

ブックマーク、感想、評価よろしくお願いします(励みになります)!またユーザーのお気に入り登録もお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ