第五話 裏切り
来週はある事情により更新をお休みします。代わり原稿が作成済みの新作をに来週から高頻度(火曜日と木曜更新)で投稿しますので、お楽しみに。
私は、このグレートアイ王国を統治し、一番上に君臨しているセレナ=ルージュベルク。
私には、誰にも言っていない、「秘密」がある。
「マルコ、計画は順調?」
「順調でしたが、別問題が発生してしまいまして…」
「別問題?」
「はい、普通の人間は魔力の凝縮度と最大値が低く、どれほどかき集めても全く足りない可能性が高いことが判明してしまいまして…」
そう、この世界では人の経験レベルが魔力の凝縮度と最大値、最大体力値によって総合的に判断される。すなわち、普通の凡人は実戦経験が少ないためにどれも低く、あまりいい魔力を入手できない。だから、
「ああ、それはもう想定済みよ。人民は勇者の魔力が足りなかった時のための保険のつもり。そういえばあなたは経験レベルをを実践以外で貯める方法は何かあるかしら?」
「わたくしはそういうのは苦手なので頑張るしか言えませんが…」
「はあ…全く誰にも使えないところがあるのね。あ、クリス卿が来たわ。クリス、何か勇者の経験レベルを実践以外でさらに上げる方法はないのかしら。」
「やり手のバトルマニアをお呼びして、トレーニングをするのが一番早いと私は思います、陛下。」
「バトルマニア…いい方法かもしれないわね。クリス卿、早速この国でバトルマニアとして名をはせる人を探して。」
「承知しました、陛下。」
そのままクリス卿は部屋から電光石火のごとく去っていった。
「陛下、誠に恐縮ですが、報酬はあるのでしょうか…?」
「もちろんお金を用意するつもりよ。しかし今回はちょっと報酬を作るのが難しいわ…」
ん?足音が外でするけどまさか勇者じゃないわよね?
いや、さっきフーガに連れて行ってもらったからしばらく来ないはず。
「マルコ、どうやって両方満たすことができるの?」
「ふむ…思いつきました。どうせ勇者は亡くなるのですから、三人がもらったお金を与えるのはどうですか?野放しにする前に吸い取りを行いますが…」
「確かにそれが一番手っ取り早いわね。でも勇者の経験レベルは実戦でも上げたいし…」
そういった直後、どこからか私に対してとても強い殺気を感知することができた。
たぶん気のせいだとは思うが。
「それでは、裁判はどうでしょうか?冤罪を勇者にかけるのです。城に召集した後に。」
「お、それはいいじゃない。勇者が『俺は関係ない!』とか叫んでるのを見てみたいわ。フフッ」
私はニヤリと笑みを浮かべる。
「そして罰を魔力の吸い取りにするのです。これなら女王が勇者を殺したように見えません。」
「マルコ、ナイスアイディアね。今すぐやりたいぐらい楽しみだわ。今日はありがとう。」
「いえいえ、陛下に役立てるだけで私は幸せでございます。」
そう言い残してマルコは去っていった。
「ふう、終わったわね。じゃあバイオデビル計画の研究の続きをしないと。」
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