第三話 判明
すみません。いろいろ大変なことがあって遅れてしまいました。
「女性!?」
俺は全く予想外だった展開につい声を出してしまった。
「あの、女性が勇者になることが悪いのでしょうか。」
「いや、俺はちょっと予想外だったから驚きの声を出してしまっただけだ。」
「よくそんなに驚いて気絶しないな、お前。」
「お前は黙ってろ」
必死に言い訳する俺と、どうやってそういう考えになったのかまるで分からないバカ勇者、そしてそれをくすくす笑ってる女王。そして女勇者はというと…
「あのー、これでみんなそろったんですか?」
女勇者が女王に聞く。
「はい、これで三人すべてそろいました。私の名前はセレナ=ルージュベルク、グレートアイ王国の女王です。以後お見知りおきを。勇者様方の自己紹介もしてもらえますか?」
「俺の名前は高安慶也、24歳だ。」
俺の過去は引かれそうだから言わないでおこう。
「俺の名前はニック=ピーターソン。21歳の大学生だ。」
え、このバカ勇者大学生だったのか。こんなポンコツ頭をよく大学が合格にさせたな。…まあいずれ才能を発揮するかもしれない。その時を待とう。まあフラグ回収の速さはある意味才能だからな。
「私の名前はオリビア=ステート、16歳です。」
女勇者…オリビアか、若いな。高校生なんて呼んで大丈夫だったのか?
「それでは自己紹介が終わったところで世界情勢をお話しいたします。この世界は魔族との戦いが1000年以上続いており、勇者様方は魔族、そしてそれをまとめる魔王を討伐するために召喚されました。」
へー、世界情勢は異世界系のテンプレなんだな。
いや、でも1000年以上っていう設定は見たことないな…
大体はそういう戦ってる期間というのは設定にないし。
「魔王って、見るからに弱そうだな。名前からして。」
バカ勇者、お前どういう思考回路で動いてんだ。
「魔王は強いですよ、ニックさん。そもそも魔族が桁違い強いんですから、そのボスなど別格級に強いと思いますよ。」
オリビアがフォローしてくれた。もう、突っ込みとかはオリビアに任せるか。
「それでは今後の予定を説明しますね。今日はこのグレートストーン城に宿泊してもらい、明日からは完全別行動となります。」
「パーティメンバーはどうするのでしょうか?」
あー、パーティか。
異世界の醍醐味だな。
「それは別行動になってからご自分で仲間を補ってください。」
え、パーティメンバー用意してくれないのか?
しかも自分で補うとか序盤どうすんだよ。
「それでは序盤に使うための金貨を配布します。金貨2000枚渡しますね。」
そうしてジャラジャラ言ってるお金を渡してくる。おお、なかなかあるな。
元の世界ではどれぐらいするのだろうか。
「それでは、勇者様方はご自分の部屋でごゆっくりしてください。フーガ、三人を案内して。」
「かしこまりました。」
そうして部屋に案内されたわけだが…
「お金がないな…どこだ?あ、今広間においてきてしまった!」
直ちに取りに帰ろうと広間の近くまで来たら…
「マルコ、どういう作戦で両方満たすことができるの?」
なぜか俺の体に悪寒が走る。
でも、聞いてはいけないことを聞いてしまった気がする、と体は伝えている。すぐに帰ろう。
と思い、立ち去ろうとすると…
「確かにそれが一番手っ取り早いわね。でも勇者の経験レベルは実戦でも上げたいし…」
驚愕の発言にどんどん怒りがこみ合ってくる。
おい女王、お前最初っから裏切るつもりだったんだな。
俺は決心した。この国を滅ぼして女王に復讐をすることを。
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