第十二話 カプリ
本業のほうが忙しくなるので、二週間ほど更新をお休みします。
カタカタと馬車の車輪の音がのどかな牧場に響く。馬車の中は全然のどかじゃないが。
「揺れすぎです!ファルケンに行くときはこんなに気持ち悪くなかったですよ」
「おえええええええ」
オリビアの顔色が今まで見た中で一番悪くなっている。ニックはもう吐いている。
「あの時は道が舗装されていたからじゃないか…?ああ、これはなかなかきついな」
俺はもともと乗り物酔いには強かった。小笠原に船で行ったときは周りは酔っていたのに俺だけなぜか酔ってなかったからな。
でもこれは無理だ。嵐の中船に乗ったみたいな感覚だ。
「ソフィアさん、よく耐えれますね…」
「ま、まあよく乗ってるからね…慣れてるだけだよ」
いやどこが慣れてるだ。顔真っ青だぞ。頑張って遠くを見てるし。
「ちょっと町のようにどこかで休憩をとらなければいけませんね。」
「あ、でもこの近くに町はなかったような…いや、一つだけあったけど、名前は思い出せないわ…何だったかしら…」
ブライドは全く酔ってなさそうだ。まあ彼女自身よく馬車に乗っていたと言っていたから慣れてるのは当然だが。
ちなみに彼女はしばらくケガが再発する可能性があるからとしばらく冒険者ギルドの依頼の受注禁止の措置を受けたらしく、今は俺たちについてきている。いや措置の意味。
すると、急にニックが
「おい、外を見ろよ!」
と叫ぶと、俺は右側の窓に目を向ける。そこには、三体の魔物と小さな少女がしりもちをついていた。
「ちょっと馬車を止めてくれ!すぐ戻る!」
俺は急いで馬車を降りると、少女のもとまで走り、三体の注意を引く。
「「「グルゥゥゥゥゥゥ…」」」
「おそらくこの魔物はフロストタイガーですね。肉食獣なのに氷魔法を撃ってくるので厄介です」
「そうか…なら一気に畳みかける。ソフィア、状態異常!」
「オーケー。二等魔法≪ブラインド・アイス≫」
すると、それが効いたのか、先ほどまで少女を囲んでいたチームワークは一気に崩れた。
「ニック、今だ!行くぞ!」
「おう!」
お互いの剣がフロストタイガーを貫く。
「「グァァァァァァァァ」」
そして二体が絶命すると、今度は最後の一体が氷魔法を3発撃とうとする。しかし、
「させません!」
オリビアの弓矢が三体目を貫き、あたりは静寂に包まれる。ちなみにブライドは
「終わりましたよ。大丈夫ですか?」
「だ、大丈夫です…」
「君、家はどこかな?送ってあげるよー」
いや、その怪しい人ランキング3位に出てきそうなフレーズやめろ。絶対断るだろが。
「えっと…この近くのカプリという町にあります…」
いや、承諾したわ。この世界怪しむというのがないのか?
「カプリね。分かった。じゃあ馬車に乗るわよ」
「はい…」
そういって彼女は馬車の中に乗り込み、俺たちもそれについて乗るのだった。
これから何が起きるのかも知らずに…
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