第十話 戦闘
第十話 戦闘
「本当にこの森に魔物の集団の目撃情報が相次いでいるんですか?」
「ああ、そうみたいだな」
今、俺たちはBランク魔物であるストームウルフの集団の目撃情報が相次いだといわれている森に来ている。しかし…
「といっても一匹くらいは魔物がいるはずですが…」
そう、魔物すら見当たらない、木々から光が漏れている平和そうな森にしか見えないのだ。
「おもんねー。帰ろうぜー」
「うーん、なぜだ?」
全く原因がわからないでいると、
「私の知識によると…ある魔物、または魔物の集団がほかの魔物が出没しているのを防いでるんじゃないかな…例えば今回だったらストームウルフの集団とか」
ソフィアがそう提案する。
「ということは、近くにストームウルフとやらがいるってことだな!よし、力がみなぎってきたぜぇぇ!」
相変わらずニックはハイテンションだな、戦闘の話になると。
「ソフィアさん、あなたは正しいですよ。だって前を見てください」
四人は一斉にオリビアが指をさす場所に視線を移す。
そこには、7体のストームウルフが歩いていた。獲物を探しているのだろうか。
「そうみたいだな。よし、戦闘モードに移れ。攻撃を開始するぞ」
「オーケー」
「わかりました」
「了解した」
「二等魔法≪クローズド・ビュー≫」
まず、相手の視界を妨害するためと相手を気付かせるためにソフィアが視界妨害魔法を放つ。
すると、ストームウルフは困惑し、魔法が解けると、こっちに気づいたのか群れで走ってきた。
「オリビア、大将の首を狙ってくれ」
「わかりました」
「ギャアアアアアアアアア」
弓が得意なオリビアは、ボスの可能性が高いハイストームウルフの頭を狙い、撃つ。
そして見事に命中すると、ほかのストームウルフの連携が崩壊したかのようにがばがばになる。
「よし、今がチャンスだ!ニック、二人で群れを一つの場所にまとめるぞ」
「ついに俺の出番が来たか…神童ニック、やってやるぜ!」
「なにが神童だよ」
ただの馬鹿じゃねーか、まあ三人の中で一番身体能力が高いのは認めるが。
俺とニックがお互い群れの反対側に立ち、端を攻撃すると、次第にストームウルフたちは一つの場所に集まる。
「ソフィア、頼む!」
「おーけー。一等魔法≪ファイヤークラスター≫」
「ギャアアアアアアアアア」
すると、ストームウルフたちは大量の火の攻撃を食らうと、そのまま焦げ死んだ。
「よし、討伐完了、っと」
「これで魔物が増えるはずだが、見当たら…」
「だ、誰か!た、助けて!」
女性の悲鳴が聞こえたのは、その時だった。
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悲鳴がしたほうに向かうと、そこには血だらけの女性が座り込んでいた。
いや、ただの女性じゃない。先ほど会ったブライドだった。
「ブライド…お前なぜここにいる?」
「ブライドさん、大丈夫ですか?」
「だ、大丈夫よ…」
「早速治療を行いますね」
「いや、先にこっちを終わらせる」
俺はブライドと反対側の方向を睨む。
「なんでこいつがこんなところに…」
そこには、本来ここでは出没しないはずのSランクモンスター、オーガの異端児が敵意を向けた凶暴な目でこちらを睨んでいた。
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