イベント参加の決定
りょさんじんさんの店に向かうとドアにはcloseの札が掛けられており中に入れなかった。
とりあえず来たことをメールで伝えると裏口に廻ってほしいと返ってきた。
裏口から中に入るとりょさんじんとニャルさんの他に多数のプレイヤーが集まっていた。
り「ランスロットさんすいません突然呼び出してしまって」
僕「いえいえ大丈夫ですよ。それと言い忘れていましたがランで大丈夫です。」
り「わかりました。ではランくんと呼ばせてもらいますね。」
そんな風に雑談をしていると一人のプレイヤーが話始めた。
?「初めまして。俺は料理人のリュウだ。今日集まって貰ったのは皆で露店を出さないかという提案をするためだ。」
露店?あぁ、そういえば通知に書いてあったな。
生産職は露店をレンタルして営業できると。
また売上額や集客率でのランキングなんかもあるらしい。
そうして通知を見返している間にリュウとかいうプレイヤーの話は終わっていた。
まぁ、ざっくり纏めると露店を出したいが金がないから共同出資でお金を出しあって大きめの露店を買って皆の料理を売ろうということらしい。
…しかしなんでりょさんじんの店でやるのかね。
というかここはりょさんじんの店なんだし料理王なんて二つ名があるぐらいだしりょさんじんさんから話を切り出すべきでは?
そんなことを考えていると「おい!」と大きめの声で呼ばれた。
リ「お前はどうするんだよ。他の奴らは皆了承したぞ。」
僕「…そもそも僕は料理人じゃないんだがいいのか?」
これを聞いたリュウはどういうことだとりょさんじんさんに詰め寄る。
それに対しりょさんじんさんは以前交換したサンドイッチの美味しさを伝え僕なら問題ないと断言する。
…いや、りょさんじんさんがそう言ってくれるのは嬉しいが正直自信がないのだが。
だが結局りょさんじんさんの意外な押しの強さに負けて了承した。
その後はお互いが何を作るかを軽く決めて解散となった。
僕はがっつりめのポトフを作ることに。
そして僕も店を後にしようと思っていたらりょさんじんさんに呼び止められた。
り「今日はすいませんでした。露店の件も強引に決めてしまって…」
ニ「本当にごめんなさいね。この人以外と頑固な所があるから。」
僕「いえいえ、りょさんじんさんのようなプレイヤーにあんな風に言って貰えて光栄でしたよ。自身はありませんが頑張らせてもらいます」
その後あのリュウとかいうプレイヤーについて聞いてみると評判は悪いようだ。
だが料理人が少ないのと料理の売れ行きが悪く金が中々稼げないのもあって皆渋々協力することにしたらしい。
今日は停まっていってほしいというりょさんじんさんの言葉に甘えて夕飯をご馳走になったあと空き部屋でログアウトさせてもらう。
おやすみなさい。