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栗林家の家族旅行記3 湯西川  作者: 栗林 與志晴
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草津 ホテル櫻井

草津 ホテル櫻井


 3月、4泊5日の旅の疲れも癒えて、福間家は益々旅好きとなり、いよいよ今度は草津温泉に。7月上旬、何時もの通り7時出発、今日は是非観たい所がある、それは華厳の滝だ。日光、中禅寺湖方面は結構訪ねているが、何故か華厳の滝だけ見ていない、快晴微風、きっと良い風景に出会えるだろう。


 矢板インターチェンジから今市を通り、日光に入るルート、9時半にはもう華厳の滝駐車場に到着。響子ちゃんと通信大学のスクーリングで知り合って、初めて遠出をしたのが日光だった。


 浅草から東武急行で日光駅に来たが、生憎午後から雨模様となり、華厳の滝は見なかった。自衛隊のとき、日光から沼田まで、2泊3日で歩いたが、その時も何故か素通りしてしまった。


 やっと来た、日差しは暖かい、5分程歩けば華厳の滝が見られるスポットに着くが、遠目ではその迫力は分からない。で、滝専用のエレベーターがあるので乗って100メートル程下がると、扉を開けた途端冷気が流れ込んで来た。


 通路を抜け、外に出て見れば、何と云う迫力、天から覆いかぶさるかのように、大量の水が轟音とともに迫ってくる、陽光に映えて勇壮で優美な姿は、その名に相応しい、厳かにして華麗だ。駐車場に停めたときは人も疎らと思きや、滝の展望台は人が溢れている。


 思い思いにカメラやスマフォで写真を撮っている。ひとしきり楽しんで、車両に戻り新緑も眩しい中禅寺湖から戦場ヶ原へと続く沼田街道、良いなあこの道は。


 そう云えば、自衛隊時代、この沼田街道を徒歩で旅をした。それは京都福知山市の自衛隊に勤務していたとき、ふと旅がしたくなり、はるばる日光まで来た。


 日光駅から沼田までの80キロを、またぞろ野宿して2泊3日で走破したのだ。1日目は“いろは坂”の途中で陽が落ちたので、ガソリンスタンドの駐車場で寝袋に包まって一夜を明かし、早朝から歩きだし“いろは坂”を越え、中禅寺湖に到着後朝食を取った。


 なめこの味噌汁が美味かったことは今でも鮮明に残っている。そして戦場ヶ原を抜け、菅沼あたりで陽がくれたので、またいつものように無人の小屋に入り込み、早朝また歩き出し沼田に到着したが、もう休暇もないので隊に戻った。実は、その時牽引免許の試験があったが、休暇を取ったので折角の牽引免許をふいにした。


 そんな話も響子ちゃんは何時ものように聞き流し、車も快調に草津を目指す。もう一つの目当ては道の駅川湯、12時頃到着、広々した敷地、少し日差しがきついが、ピザハットの工房に一直線、これが食べたかった、と云っても宏ちゃんが。


 私はそうでもない、話は変わるが、我が家も自家製のピザを作っている、その生地作りは私が担当、ひとつ作るのに7、8分かかるが皆楽しみにしている、私にはそれで充分。


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