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栗林家の家族旅行記3 湯西川  作者: 栗林 與志晴
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東北の旅の始まり

 思えば東北の旅の始まりは義父の思いつきからだった。毎年、年2回は皆で郡山に来た。


 正月と夏、その他にも義弟の結婚式、義祖父の葬式、響子ちゃんの従姉妹の結婚式、響子ちゃんの友達の結婚式、私単独では、亮と宰が郡山で生まれた時等も合わせれば、結婚して図らずも郡山で住むことになる15年間にそれこそ数えきれないくらい名古屋と郡山を往復した。

 

 到着した翌日、義父は突然中尊寺に行きたいと言う。しかし、その日は夕方皆で飲むことになっていたが、時間があるので、では行きますかと、義父、義母、私達5人コロナマークⅡで。私達は、中尊寺は勿論初めて、なにせ、正月の時は家の中、夏休みは猪苗代湖と、郡山から北へは行ったことがない。


 無事中尊寺に到着し参拝し、午後3時過ぎ高速道路に乗って暫く走行していたら、突然激しい雷雨に見舞われそれこそワイパーをマックスにしても前の車が見えないくらいで、20、30キロで走行しなければならない状態が暫く続き、予定の帰宅時間が遅れ、そこで事件が発生。


 義弟夫婦が来たとき家には誰もいないので、怒って帰って仕舞い、私達が家路に着いてから、来るように言ったが、義弟はすっかり臍を曲げて頑なに拒絶。


 仕方なく私達だけで食事をしたが、私と子供達は早めに就寝、義父と響子ちゃんはまだ飲んでいて、そこで今日の義弟の行動について口論に。


 響子ちゃんの言い分は、鍵を持っているので家で待っているべきだ、と。それに対し、義父が義弟を庇うようなことを言ったのだ、遅れた原因は義父の突然の中尊寺行きにも一因があったのに、すっかりそのことは忘れ、庇ったので、響子ちゃんは怒り、いきなり帰ると言いだし、止める義母を振り払い、寝ている私と子供達を起こし、荷物を纏め帰ったことがあった、それが東北の旅の始まり。


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