猊鼻渓、草津そして湯西川
2017年5月上旬、猊鼻渓の旅
日本酒の美味さを知ってから、彼方此方の酒蔵巡り、二本松、喜多方、会津、いわき、白河、西会津、田島等、県内全てとはまだまだ程遠いが、1軒、また1軒と、酒造りに情熱を傾ける人達の話を聞きながら、試飲を楽しむのもまた一興。
家族で12回目の旅は、5月上旬岩手県二戸の南部美人の酒蔵巡りと花巻市の宮沢賢治記念館、そして風光明美な猊鼻渓での舟下りとなった。何時ものように6時前に出発、本宮インターからは一路北進。先ず、目指すは二戸市、哲也が南部美人のオーナー制度があることを知り、是非酒蔵を訪ねてみたいということで、ここから370キロ、ひたすら高速を走る。
天候は晴れ、新緑がまぶしい、国見を過ぎれば、そこから宮城県、二回程小休憩を取り、昼食は岩手山SAと決め、到着したのは11時頃、名物の盛岡冷麺を頼み、腹ごしらえをしてから、いざ二戸へ。しかし、宮城県までは快晴ほぼ無風だったのが、岩手県に入るや強風が吹き、愛車はその風に翻弄されながら、どうにか二戸に到着。
お目当ての南部美人に、店限定の酒を指定日で発送を依頼し、今夜ホテルで飲む酒だけ1本購入。そして、私が、この旅で尤も楽しみにしていたのが八幡平、随分昔のことだが、宏が小さい時、義父と一緒に八幡平を訪ねたときがあった。
そして機会があれば今度はゆっくり廻ってみたいと思っていた。で、二戸から再び高速道に入り、鹿角八幡平ICで降り、再び松尾八幡平ICに乗るコース、その名も八幡平アスピーテライン、山頂ライン27キロ、全長60キロ、ここは、是非走ってみたいので、私が運転。
響子ちゃんと出会ったとき、一番行きたかった所は一に屋久島、二に八幡平、何かの雑誌で見た時、綺麗な所だな、そんな漠然とした思いが若い頃あった。今も、響子ちゃんに笑われるが、新婚旅行は蔵王、何で蔵王、だって樹氷が綺麗だから。響子ちゃんからすれば、蔵王は地元、だったら思い切って、屋久島にすれば良かったのに、と、でも御免なさい、予算が有りませんでした。
その八幡平、17時から朝5時まで通行止め、よし走るぞ。白樺が尽きる頃、道路際には、残雪が。九十九折りの道を、根気良くエンジンをふかせながら。頂上に近づくにつれ、雪の回廊が高くなる。
そう、これが見たかった。勿論、道は綺麗で雪はない、遠くに山々が見える。頂上から眺めれば、そこに月山、勇壮にしてくっきりと、白く荘厳。行き交う車もなく、見上げれば5メートルの残雪が、道を挟んで、車に覆いかぶさって来る。乗鞍程でもないかもしれないが(専ら行ったことがない)、こみ上げる感動を押さえることは出来ない、でも、結構皆冷静、俺だけが感動しているのか。
途中、哲也に交替し、間もなく、松尾八幡平ICに。