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出会い

随時書き直していきます。

「いらっしゃいませ、りゅうや君」


「あれ? マスターこんにちは。あれ?」


なんで俺はここにいるんだ?さっきまでどこにいた?


「混乱してるかもしれないけど、ゆっくり落ち着いてごらん。」


そうだ...

ここはあのとき来た場所だ.....








「なあリューヤ、お前は人生楽しいか?」


と大声で人を小馬鹿にしてくるこいつは ○○○。まあ腐れ縁の友人だ。


「まあ、普通じゃないか?別に辛い訳じゃないし。」


幼い頃に両親を無くし祖父母の家で育った俺だが、そもそも両親の記憶が無いため、あまり不幸には感じていなかった。


「もっと人生楽しめよ~。と言うことで、これから寄り道するぞ着いてこい!。予定ないだろ?」


「はぁ?まあ何にもないが、どこ行くんだ?」


「それは秘密だ!。まあお前も気に入ると断言してやろう。」


こう見えてこいつは馬鹿だが、腐れ縁なだけあって俺の好みを知っている。こいつが断言するなら本当に俺好みの何かかが有るのだろう、


「わかった。気に入らなかったらなんか奢れよ。」


「なして?!? 。まあ良いよ!絶対気に入るから~。」


こいつがここまで言うのは珍しい。これは期待できそうだ。



着いていくと、○○○は、ビル郡の間をぐんぐんと進んでいった。


「おい。どこまで行くんだ?」


「まあまあ、もうすぐ~もうすぐ~。」


しばらく狭い裏道のような場所をぐるぐると進んでいった。


「ほら!見えたぞ~あそこだ!」


あきとが指をさした先には、ボロボロの階段があり地下の扉に向かっていた。特にこれといった看板もなく、店なのかすらも分からなかった。


「おい、本当にここなのか?」


「心配しなくても大丈夫だぜ。まあ俺も最初はびびったけど。」


「ほら、入るぞ~」


○○○がどんどん行ってしまうので急いで着いていった。


「じゃじゃーん。どうよ?」


そこはまさに別世界のようであった。中世のヨーロッパをモチーフにしたと思われるカウンターやテーブル。カウンターの奥には一面に並べられた酒瓶の数々。マスターらしき人がグラスを磨いている。また所々に灯りがついているが、うっすらと店内を照らしているだけで、全体にほの暗い印象を与えられる。


「すごいな......本当にすごい....」


雰囲気全てが好みだった。


「マスターこんにちは!友達連れてきました~。」


「おやおや、○○○君いらっしゃい。例のりゅうや君かな? いらっしゃいませ。ようこそCafe&barクロウへ。」


○○○はお店の人と知り合いになっていたらしい。俺のことも話していたようだ。


「こんにちは。○○○に連れられてきました。りゅうやと申します。」


「そんなに硬くならなくても良いよ。お客さんも少ないしゆっくりしていってね。」


マスターはとバーテン服に身を包み、とても若く見えるがある程度高齢の雰囲気も感じられるような不思議な人だった。


「ありがとうございます。ここはすごいですね感動しました。」


「ははは、そんなに誉めて貰えると恥ずかしいね。僕の趣味なんだけど、ついこだわっちゃってね。」


どうやらこのお店はこだわりの結果らしい。後で○○○を誉めておこう。


「よし、俺は帰るぜ!ここも紹介できたし。じゃありゅうや楽しく生きろよ!」


「はぁ? おいちょ.....」


○○○は弾丸のように帰ってしまった。


「ははは、○○○くんは面白いねえ~ 。」


「すいません。あいつじっとしてられなくて。」


「大丈夫、大丈夫。そうだりゅうや君暇だし僕の話し相手になって貰えないかな?飲み物もサービスするよ。」


「良いんですか?お願いします。」


初めからここを堪能させて貰う予定だったので是非もなかった。


「ありがとう。すぐ入れちゃうからちょっと待っててね~。」


そう言ってマスターは奥に消えてしまった。


カチ カチ カチ カチ と掛け時計の音が響く。本当に別世界ではないか、と言う位ゆっくりと時間が流れているのが心地よかった。


「お待たせ。どうぞカフェラテになります。」


「ありがとうございます。」


本当にゆっくりと時間が流れていた。


「さてなんの話をしようか?...... そうだ。僕はこう見えてファンタジーが好きでね。最近流行りの奴で、りゅうや君が異世界に行けるとしたら。何をしたい?」


「異世界に行ったら?......そうですね、モンスターとか魔族とかと仲良くなりたいです。」


「いいね、珍しいね。じゃあその心は?」


「自分はその...悪役というか悪役サイドが好きでして。例えば吸血鬼とか大好きです。それらと一緒にスローライフでも出来たら楽しいでしょうね。」


「ははは!吸血鬼とスローライフか、りゅうや君は面白いね!」


マスターは心底、嬉しそうに笑っていた。


「じゃあじゃあ、生まれ変われるとしたら吸血鬼かな?」


「そうですね、吸血鬼は最高に格好いいですから。」


「うんうん、いいねいいね。君は本当に逸材だ。」


マスターは本当に嬉しそうで時折とても寂しそうに見えた。


「さて、もうこんな時間になってしまった。やっぱり趣味の話は楽しいね。」


覚えているのはそこまでだった。


「どうして俺はまたここにいるんだ?」








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