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プロローグ

 

 いつになったら終わるのだろうか。


 ――早く終わって。


 空を眺めた、窓越しで少し歪んだ青色。でも綺麗だと思う。

 眺めていればこの光景を見なくて済む。


 ――早く終わって。


 雲一つ無い空が羨ましいなんて思ってみたり、みなかったり。

 明日は良いことがあるだろうか、出来ることならお母さんに会いたい。


 ――早く終わって。


 でもそれは無理だ。なんでこんなことをしているのだろう、何処で狂ったのだろう。

 誰か教えてほしい、出来るなら今直ぐ。


 ――早く終わって。


 もう一度空を眺める。


 うん、やっぱり綺麗だよ。


 今の自分よりも……。


 ――早く終わって。


 何も考えない。


 それが唯一の抵抗だった。


 

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