↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
1/1

プロローグ。

※あらすじにも書きましたが、前作のスピンアウト的なものになります。

 宇宙に一本の航跡が描かれていく。


 たった一隻の『彼女』は、この時代の最大サイズとされる500mには届かず、さりとて小型船に分類される100m以下でも無く、標準の300mにやや足りないくらいのその船は、妙な見た目に寄らぬ快速でもって真空を渡っている。


 先ず目を引くのが、その舷側に描かれた大きな生物の目だろう。金色を基調に細長い黒が描かれ、全体の周囲を毛皮の色を表してか黄色の線で囲まれたそれは、察するに猫科の目のようである。


 そして、その周囲を威嚇するような大きな眼を描かれた船も、また長距離を移動する交易船や大量の貨物を抱え込んで移動する輸送船のようなずんぐりとした体形はしておらず、全体的にしなやかな曲線と細長い胴体をもつ、「いかにも」と言った感のある船だった。


 船の名前は「金眼虎号」。れっきとした戦闘艦であり、その所属は――。


「親分ー! 情報通り獲物を発見しましたぜー! ステルス仕様の足が速いタイプの輸送船が一隻、レーダーに引っ掛かりやがりましたー!」


「がーっはっはっはぁっ! よーし、総員戦闘配備ぃ! 今日は臨時ボーナスだしちゃるからのォ!!」


『うひょおおおおおっ! さっすが親分ー!』


 虎目海賊団。つまりは、問答無用の、海賊船だった。













 下品な罵声と脅迫と武装をちらつかせると言う誠意の籠った粘り強い一方的な『交渉』の結果、付かず離れずでエネルギー砲を直撃しないギリギリでぶっ放してきた海賊船に向けて、輸送船は一切の通信を返す事無く荷物の半分を放流してきた。


 スクリーンには、本日の成果たるそれらを回収する為に、小型艇と宇宙活動用のスーツのみで真空を泳ぎ回る部下達が映し出されている。


 時折飛び込んでくる無線の内容は荒くれ者達に相応しく、下品で、下劣で、善良な一般市民が聞いたら眉を顰めること間違いな内容である。だが、それに反するように彼らの手際は良い。


 一人が貨物の詰まったコンテナにフックをひっかけている間に、もう一人がその反対側を小型艇に固定し、さらにもう一人は巻き上げ装置に取りつき、ゆっくりと、かつ慎重に獲物を釣り上げていく。


『オーライ、オーライ……バッカ野郎纏めてフックを持ってくんじゃねぇコンテナに挟まれて平べったくなりてぇのか!』


『うっせぇ手前が何時までもダラダラやってっからだろうが! そんなんだからあの姉ちゃん一人もコマせねえんだよ○○野郎!』


『んだとこの腐れマザコンの○○がっ! 帰ったら手前の○○○○に○○して○○○したらこの○○っ!』


 そう言いながらも彼らの手は一時たりとも休まる事無く、まるで熟練の職人達が一つの家を組み上げるかの如くスムーズに動き続けている。


 そんな光景を見ながら、豊かな白い髭を蓄え、時代錯誤な海賊帽を被った老人は、うむうむと一人大きく頷いていた。左の眉の上から頬まで走る傷跡の間、左目は義眼なのか、人間種にはありえない猫科のような細い瞳孔が垣間見える。


「今日も皆元気だのォ!」


「元気なのは良いのですが、相も変わらず下品に過ぎます」


 老人の隣では、米神を押さえた初老の男性が、ニコニコと笑顔の海賊帽の老人にため息混じりの苦言を呈していた。が、老人は全く気にした様子も無く、立ち上がると男性の背中をバンバンと大きな音を立てて叩いた。


 既に老境に入って久しいだろうと思われる顔の皺の量にもかかわらず、老人の背中はしっかりと伸びており、またその体躯もガッチリとして力強い。ともすれば初老の筈の男性の方が年嵩にも見えてしまいそうなほど、老人はエネルギーに溢れている。


「どうしたどうしたジョンソン、まぁだ潔癖症が治らんのかお前さんはァ」


 背中を叩かれたジョンソンと呼ばれた男は、軽く前に体勢を崩しながら、しかし不満げな表情を見せるどころかむしろ苦笑いでその衝撃を受け止めている。


「そうは言いますがね、ガルマル船長。この歳になると直る物も直りませんな。小言の一つや二つ、諦めて聞いて頂かないと」


 親しみの多分に籠められた二人の会話を聞きながら、艦橋に詰めているスタッフ達も或いは苦笑いを、或いはこれから回収班達にクドクドと伝えられるであろう説教の量を想定し、信じてもいない神様に祈りを捧げていたりと慣れた風情である。


「タァム、回収は後どれくらいだァ?」


「アイ・サー、船長。『落し物』のコンテナは残り3つ、もう終わりまさぁ」


 苦笑いを零していた青年はそう言って貨物庫への誘導ビーコンの設置の片手間に船外活動中の部下達のバイタルサインを確認し、異常が無い事に安堵のため息を吐く。


「エミリィ。機関室に異常は無いかァ」


 ガルマルが手元の通信機を起動させ、船体後部の機関室に連絡を入れると、その小さなモニターの向こうに白髪の混じり始めた髪を頭の後ろで一纏めにした、作業着姿の女性が映し出された。


『アイ・サー、船長。流石に特急だねぇ。エンジンが少々拗ねちまったよ。帰ったら忙しくなるけど、それまでは宥めすかして何とかするさ……こーら、ミームイ! 冷却は後回しにする! 一気に冷やすと負担が――』


 若い、エミリーと呼ばれた女性が、彼女に何処となく似た印象の若い娘に怒鳴りつけるのを見ながら通信機のスイッチを切る。


「ラァフ! 発進準備は済ませておけよォ」


「アイ・サー、船長! 何時でもオッケーでっせ!」


 そう笑顔で返事を返すのは、環境の前方で操舵用のハンドル、時代遅れどころか古代の遺物にも見える操舵輪を握る青年だ。細い目で鼻歌を歌いながら、しかし戻ってきた回収船ときっちり相対速度を合わせて回収する手の細かな動きは全く迷いが無い。


「獲物の回収完了。加圧……OK。お前ら、分析終わってるからって勝手に開けんなよ」


 タムが通信機越しに貨物庫の中で幾つかのコンテナに手を掛け開こうとしていた連中に告げる。彼らはあからさまに不満げな表情だけでなく、全員でてんでバラバラに苦情を申し立ててきた。それを耳を塞いでやり過ごしながら、何処となく苦労性な様子が見て取れるタムは、素直に面倒事を処理にかかる。


『船長ー、コンテナ、貨物庫に搬入していいっすかー?』


「バカたれども! 戦闘班が来るまで待てといつも言ってるだろうが!」


 爆発物や危険なウィルス等が無いかの確認は済んでいるとはいえ、万が一があってはならないと手慣れた海賊達は知っている。中身を偽装したコンテナに爆発物を紛れこませたり、ガスを注入しておいたり、性質の悪いものになるとウィルスや武装した軍人が潜んでいたりとトラップが仕込んである事もある。


 だから、無重力状態にした貨物庫にエアロックからコンテナを運び込むのは防護服と武装を身に付けた戦闘員が居る状態で、と決められている。


『戦闘班到着したぜ。おら、他の奴らは下がってな!』


 と、彼らをかき分けながら一回り体格の良い男の声が響いた。声だけならば渋みのある男性と分かるが、外見だけでは装甲スーツと一体になった厳ついヘルメットのせいもあり、その風貌はうかがえない。


 彼の後に着いてきた20人ほどの者達も、同じような装甲とヘルメットを着けているのに、それでも目立つ体格をした男だ。


「リィグリム、丁寧にやるんだぞォ」


『アイ・サー、船長』


 短く答えたリグリムは、他の班員達に武器を構えさせながらコンテナを引っ張りにかかり――


『あ? 何だこりゃ。思ったより重ぇな……ふんぬっ!』


 その分厚い扉に着いた開放用のハンドルを無理矢理片手一本で引き千切った。まだ無重力状態になっていたかったからである。人工重力発生装置のスイッチに手を掛けたままのクルーがそれを呆れた様子で見ている。


装甲スーツのパワーサポートがあるとはいえ、それでも慮外な力である。が、その光景を見ていた者達も、慣れているとはいえ頭を抱えたり、思わず障害物の陰に身を隠したりと様々だ。


「……リグリム、後でお前も来なさい」


『そりゃぁねぇぜジョンソンさん! これが脆すぎたんだよ!』


 米神を押さえて声も抑えたジョンソンの一言に、戦闘班長は思わず非難の声を上げる。だが、皆がその様を笑っていたり呆れていたりする中、船長だけは別の物を見ていた。


「リィグリム! その内側を見せろ!」


『あー、アイ・サー船ちょ……こいつぁ、マジかよ』


 モニターに映し出されたのは、千切れたハンドルの内側に描かれた、交差する6本のカトラス。


「ヘキサクロス!? 冗談でしょう? 大ギルドじゃないですか!」


『ああ、しかも胸糞わりィ外道共だらけで有名な所だな』


 タムとリグリムの会話に、聞いていた者たちの間で緊張が走った。


 全員の雰囲気が、一瞬で変わる。まるで自宅のソファーに腰掛け、そろそろ晩酌の一杯の準備でもしようか、と言う風情から、空気が瞬きの間に鉄火場のそれになり替わる。


「――船長! レーダーにワープアウトの前兆反応あり! タッチダウンまで後五秒、数は……二百を超えました!」


 報告を上げた、レーダーに齧りつく細身で小柄な、見た目は十代半ばに入ったかどうかにしか見えない娘は、駆け寄り、座っている椅子の背もたれに手を掛けたジョンソンに素早く椅子を譲り、自分は隣のサポート席に飛び込んだ。


「メイ、センサー感度上げてください。タッチダウンする地点までの距離は?」


「前方からこちらを班包囲する形で、ええと、およそ250km……何これ、近すぎる! こんなの、逃げられません!」


「落ち着いて。数字を、正確に、報告してください」


 一瞬恐慌に陥りかけた少女は、ジョンソンの静かで落ち着いた声にハッとした表情を見せると、すぐさま計器に齧りつく。


 ラフ操舵士は舵輪を握る手に力を込め、タム総務班長は艦内のセーフティドアを警報を鳴らしながら次々に閉めていき、ダメージコントロールに供える。異常を察知してか機関室と繋がったモニターの向こうでは、ミームイと呼ばれた少女が状況を把握しきれずにエミリー機関班長にしがみついていた。


「3、2、1……タッチダウン!」


 モニターの向こうに、ワープアウトしてきた船のスラスターが噴く炎が映し出される。


 ジョンソンとメイの手がパネルの上を滑るごとに、その船達に次々とタグが付けられて表示されていく。手順通りの、武装量と観測されたエネルギー量から推測された脅威度、距離、想定される速度と攻撃の手段が次々に分析された物だが、経験溢れるジョンソンと才能あるメイの分析を、誰も疑ってはいない。


 そして、その結果として導き出されるのは、海賊団としては破格の戦力。


「こりゃあ、相手さんも本気みたいでっせ」


 ラフが常に浮かべている笑顔を引き攣らせ、呟くように言った。


『船長、エンジンの方は何とかするから、頼んだよ』


「わァっとる。タァム、連中に連絡いれとけ」


 機関長の緊張を隠しきれないそんな言葉に、ガルマル船長は椅子に深く腰掛けたまま、普段通りの声音でそう答えた。


 正面のスクリーンにノイズが走る。電子戦、とメイが気付く前に、強制的に割り込みを掛けられた通信機能が立ち上がり、一人の男を映し出した。


『ハロー、ハロー。こちらヘキサクロス所属、海賊船『リーパー・リッパー』。初めまして、田舎の弱小海賊団の皆さま』


 現れたのは、どこか軽薄にも見える青年だった。嘲りを隠す事も無く、大げさな身振りと何処か道化めいた動きで、こちらを不快にする声音で話しかける。


「……駄目です、完全に力負けしてます。初動で遅れました。これ以上押し返せません」


「ライフラインとメインフレーム、ワープ機関系統は死守します。他は切り捨てて構いません。メイ、火器管制にトラップを仕掛けて、カウンターを掛けますよ」


 ジョンソンとメイが手を休める事無く200対1の電子戦を繰り広げているのを横目に、ガルマルはゆっくりと腰を上げた。


「だァれだ、お前はァ?」


『……おやおや、ご存じ無いとはモグリですか? 四千隻を超える海賊船団を抱える大海賊ギルド、ヘキサクロスの――』


「まァいい。クソの塊とそれに集るハエの名前なんぞ、聞く価値も無いなァ」


『言ってくれますね、たった一隻の海賊船が。吹けば飛ぶような船に乗って、私達の神経を逆なでて何か得があるんですか? それとも……自棄になられておられるのでしょうかねぇ?』


 粘つく様な慇懃無礼な口調だが、その瞳は鋭い。挑発にも怒りを見せる事無く、冷静さを保ったままだ。大海賊ギルドでこれだけの船団を任されるだけの事はある、と言った所か。


 そう当たりを付けたガルマルは、面倒な相手だと認識を改めながらも余裕の態を崩さない。


「ハエがなァ、何匹集まった所で五月蠅いだけだァ」


『では、その蠅に集られて見ますか? ――と、言いたい所です、が』


 そう言うと、モニターの向こうで青年は眉をひそめた。


『正直な所、貴方々には興味等無いのです。コンテナ、返していただけませんか?』


 それは、頼みの形を取った命令だった。


「断ぁる。海賊の上前を撥ねるたぁ、ふてぇ野郎だァ」


 船長のその台詞に、艦橋の者達から呆れの籠った視線が集まった。何せこの海賊船、海賊船でありながら、普段は他の海賊を襲ったり、後ろ暗い荷物を運ぶ輸送船を襲ったりと大分毛色の変わった集団だったからだ。


 それを相手が知らない事を良い事に、自分の事は盛大に棚に上げた発言に呆れを隠せない様子の部下達の視線も事も無げに無視し、ガルマルは鼻を鳴らす。


「分かってんだろォ? やれるもんなら、やってみなァ」


『結構。では、此方からお邪魔させて頂きましょうか』


 ガルマルが言葉を叩きつけ、青年がそれを受けて立った。


 間を置かずジョンソンの指が青年に見えていないモニターの視界の外で、ガルマルにだけ見えるように細かく動く。ハンドサインだ。視線だけを一瞬向け、だが口から出たのは返事では無く命令だ。


「ワープ用意ィ!」


『悪手ですね。追尾用意』


 情報置換型空間転移。その第一手に置かれる物は、転移先の情報収集。故に、今からワープしようとする艦船は、必ずその進路と目標地点をはっきりと示す。センサーの示す先、それがそのまま転移先だ。また、転移可能距離はセンサーが十分に届く範囲に限られる以上、その転移先の状況も掴むのは十分可能。ましてや此方は二百隻、転移距離に特化した船も当然数隻は存在している。


 その事が分かっている以上は追尾は不可能ではない。その上、転移直後は負荷のかかったコンピューターを『休ませる』為、消費したエネルギーを補填する為、新たな目標地点の選定と観測の為、等々、連続での使用は難しい。


 別系統のそれらを専門に担当する機構を二つ以上持ち合わせる、等と言った連続転移を可能にするシステムが無い訳ではないが、当然その分船の持つキャパシティを削る事になる。武装や、貨物、人員などだ。単独行動していた海賊船がそういった物を削ってまで二系統積むメリットがあるか、と言われれば、否。


 故に、青年はこう読んだ。


『定石として、無意味な転移など無く、転移先には彼らなりの勝算がある筈。ならば転移させた上で座標を確認し、精査。その後それごと踏み潰せば良い』


つまりは追尾するとは言ったが、直ぐに追いかけて転移するつもりは無い。無論、慎重過ぎて逃げられても困るので、問題が無いと分かれば二度目の転移は許さず、転移後強襲し一気に白兵戦に持ち込んで押し潰す。


――此方としても奪われたコンテナは重要な物。それさえ無ければさっさと沈めて終わりなんですがね


転移先を探る為に集中していた青年達の背後で警告の怒声が起きた。だが、振り返った青年が言葉を発する前に、そのスクリーンの中で光が瞬き、通信が切れる。


「船長! 来ました! 『一番槍』が来ましたよ!」


 金眼虎号の艦橋で、タムが喝采を叫ぶ。


「見りゃァ分かる。ラァフ! 後進! 最大戦そォく! 巻き込まれん内に下がれィ」


「アイ・サー!」


 急速にGを掛けながら、船は180度向きを変え、弾かれたように半包囲する海賊船達から距離を取る。転移する様子など欠片も無い。

 ブラフか、と青年が気付いた時には、思わずそれを追いかけようと加速した海賊船達の真上方向から、二度目となる無数の光条が放たれた。


 転移先を探る為にセンサーを集中させていたが故に、たった五秒のワープアウトの兆候を見逃した青年達のミスを責めるべきか、一番槍と呼ばれた者達が来ると分かっていたからこそ、転移するぞとあから様に命令し、ペテンに掛けた船長の瞬時の判断と迷わず従ったクルー達の信頼にこそ驚くべきか。


 ともあれ、その結果として、シールドで弾く船、天頂方向に向きを変えようとする船、或いは素早く他の船の陰に隠れる船、速度を上げて集団から離脱する船と動きは様々に見られるが、それらの混乱が収まるよりも早く、光条を放った者達は縦横無尽に動き回りながら船団の内部へと侵入を果たしていた。


『おっらぁ! クレイジーニードルの登場だぁー!』


「おォう。励めよォ」


『なんでそんなに偉そうなんだガルマルのおっさん!』


 一瞬の混乱の最中にジョンソンとメイが取り戻した通信機能、その通信機の向こうで小柄な少年が風貌に見合わぬ荒っぽさで叫んだ。


 まだ年若い少年ながら、返事を返し終わったその表情は、その顔のように可愛らしいものではなく、獲物を狙う猛禽類のそれだ。


 小型戦闘航宙機、5m程度の小さな小さな船ながら、火力不足として正規軍から姿を消しつつあったそれらは、有利を疑わなかった海賊船団に見事な不意打ちと凄まじい連携で喰いこんでいく。


 たかが20機程の彼らの最大火力を一息にぶつけられ、減衰したシールドの隙間に対艦ミサイルを数発叩きこまれ堪らず火球へと姿を変える船があちこちに見えた。


「流石やのぉ、見事に引っかき回しよる」


『艦砲に比べりゃ出力の弱いブラスターでの統一射撃と、普通なら対空砲火であっさり撃ち落とされる対艦ミサイルの肉薄打撃、良くもまぁヤルもんだ』


 ラフの感嘆が多分に含まれた声に、貨物室から仕事が無くなったと判断したのかヘルメットを脱いだ美丈夫が答えた。


厳ついヘルメットの下からこの整った顔立ちが出てくると舐められるから、と他人が居る時は被ったままの多いリグリムの、荒っぽい口調だが渋みのある生声を聞いて、ファンを自称して憚らないエミリーが機関室から喜々として録画しているのがメイには分かった。


『しかし相手もヤルな。もう落ち着き始めてる』


 その渋みのある声の中に、はっきりと混じった驚嘆だけは誰の耳にも等しく響く。


 火球が見えたのは初めの方だけで、すぐさま統制を取り戻した海賊船団は戦闘機達が通り過ぎた所から無理に追いかけたりせずに散開し始めている。距離が近すぎて対空砲火が放ちにくいのだろう。対応が早い、二度目の突入は被害が出る、そう判断したガルマルは迷わず次の命令を出す。


「総員撤退ィ。蜂共も尻に帆を掛けろィ」


『アイ・サー!』


 返事を返した戦闘機達は、置き土産とばかりに金眼虎号と共に盛大にチャフとEMPを撒き散らしながら、素早く加速し、全速力で離脱を開始。そして航宙戦闘機の最大の特徴である加速力に物を言わせ、瞬時に敵船団の後方へと抜けていく。


 そのあっという間の行動に、それでも反応し、射程距離の短い対空砲と高速ミサイルが放たれた。しかし、正に蜂の如く飛び回り、或いは慣性を殺さぬままに横方向のスラスター噴射で機首だけを後方に向け、追いすがるミサイルを一瞬の横回転のうちに撃墜すると言う神業で距離を取っていく。


 このまま逃がしてなるものか、と回頭を始めた何十隻かの船は、だがその目的を果たせずに終わった。射程距離の外にまで逃げた戦闘機達の目の前に、滑り込むように400mクラスの船が割り込んだのだ。舷側が大きく開かれたその船の中に、見事に相対速度を合わせながら20機もの戦闘機が吸い込まれていく。


 ものの10秒もかかっていないだろう格納が終わると同時、その船はすぐさまワープに入った。あまりの手際の良さに追いかけると言う気持ちさえ起きない。おそらくこちらの船団のレーダー範囲外を大きく回りこんで迎えに来た戦闘機達の母艦なのだろう、とは分かったが、それにしても常識外の職人芸だった。


 有効射程外と分かりつつも散発的に撃たれていた対空砲火も一瞬で沈黙する。せざるを得ない。だが、獲物を逃がした彼らは、今度は方向転換を終えて加速中のもう一匹の方へと狙いを定める。


「電子戦です!」


「防衛に処理能力を裂かねばなりません。船長、ワープでの逃走は難しいかと」


「そォか。で、まだか?」


「いいえ。……来ました」


 電子戦と通信を同時にこなしながらのジョンソンの安堵が籠った声に、ガルマル船長の頬も釣り上がる。この通信を受ける為だけに、わざわざ電子戦を仕掛けられる可能性があると分かっていて外部との通信機能を切らずにおいたのだから。


 後退を続ける金眼虎号と、それを追撃するギルドの船達。


 その二つを結ぶラインの真上に、複数の転移反応が現れる。十や二十ではきかない。それこそ百を優に超え二百に迫る数だ。

 

 慌てたのは追撃を掛けていたギルド船だ。混乱から立ち上がり、同じミスは繰り返さぬとばかりに警戒をしていたとはいえ、流石にこの物量は予想外だった。しかも場所が悪い。ギルド所属の船の武装は基本的に前方へ向けて最大火力を投射出来るようにしている為、同数の戦闘艦に直上を取られたままでは圧倒的に不利。


 艦隊で陣形を組んでぶつかる事を前提とした効率的な配置だからこそ、直上や直下、ましてや背後に対しての火力はどうしても目減りする。だが、直上の相手に対して艦隊を向け直せば、重要な荷物を抱えたままの海賊船を捕まえるのはほぼ不可能になる。全力で加速を続ける船に、一度停止し、更には艦隊戦までやった後で追いかけようとして追いつける訳も無い。


 だが、そのワープアウトが完了するまでの、たった5秒の短い時間でも判断を迷う事無く、ギルドの船達はワープの準備を開始した。


 きっかり5秒後、新たに転移してきた船達が打ち出した火線は、直前に転移を完了したギルドの船達が居た場所を通りぬけ、果ての無い宇宙を焦がすだけに終わる。


「……船長、通信文です。『次の機会まで壮健たらん事を』と」


「かっはっは! 若けぇのに思い切りが良くて損得勘定もしっかりしてやがる。その上負けず嫌いかぁ! こりゃぁ、厄介じゃのォ!」


 短い時間でコンテナの奪還は不可能と判断。その上で最も被害の少ない方法を選択し、見事に一隻残らず退避して見せた統率力。更には此方に挑戦状まで叩きつける。思わず頭を抱えるジョンソンを横目に、ガルマルは楽しそうに義眼を細めるのだった。












「久しいな、ガルマル! ……で、本当だろうな」


「おゥよ。中央の大海賊ギルドがなァ、あれだけの艦隊で取り戻しに来る、お宝だァ」


 火線の煌めきも落ち着き、静けさを取り戻した宙域のど真ん中。金眼虎号を中心に、全く統一感の無い艦船が狭い空間に集合していた。その金眼虎号の貨物庫内、完全に調査が済まされ、安全を確認されたコンテナを前に、数十人の海賊船の船長達が、それぞれ護衛を連れて集まっていた。


 先ほど援軍として現れた船団を率いる者達であり、それぞれ数隻から多い者は五十隻以上の海賊船を率いる、この宙域ではそれなりに名の知れた海賊達だ。


 それが何故それほど広くない貨物庫に集合しているのかと言うと、久しぶりに会った者同士の情報交換の場でもあるが、その主な目的はお宝の分け前狙いだ。


 ぶっちゃけるとガルマルがコンテナを餌に手近な知り合いに声を掛けていただけの話である。


『大手の海賊ギルドから荷物を奪ったが取り戻しに来やがった。分け前やるから何人か手を貸せ』と。


 生き馬の目を抜く海賊稼業、互いに奪い奪われ相争う事はあれど、横の繋がりは無い訳では無い。むしろ険悪な仲であっても、何かあった時には海賊だけに正規の救助が望めない。ある程度の互助は暗黙の了解として存在していた。


「まぁ、うちが一番沢山船出してんだから、分け前は多めで、な?」


「ふざけんじゃないよ業突く爺! 金眼虎号が引けたのはこっちの針が頑張ったからだろう? あんた等トロトロ後から来て弾を無駄にしただけじゃないか!」


「あぁ? 時代遅れの戦闘機乗りがチョロチョロ先走ったぐらいでゴネてんじゃねぇぞ腹黒ババア!」


 が、仲の悪い事自体は事実なので、こう言った言い争いも無くなりはしない。人の船の中である上に、この辺りでは白兵戦では敵うもの無しと言われる美丈夫と老いてなお技の冴えに磨きがかかる初老の男性が睨みを利かせているので護衛同士の衝突までは至っていないが。


『えー、それではコンテナの分配を始めます!』


 が、低レベルな言い争いも、コンテナの前に立った年若い機関士がメガホン片手に一抱えはある箱を持って立つまでだった。


 今回は奪った幾つかのコンテナのうち、まだ一つも開けていない上に、集まった船長の頭割で丁度一人一つづつ、と割り切れた為、最初に拾ってきたガルマルの一声でクジ引きになった。


 その後もなんやかんやと誰が最初にクジを引くか、と言い争いになる場面も挟みつつ、次々に得たコンテナをその場で開いていく。まるで祭りのような熱狂の中で、或いは宝飾品が詰まったコンテナであったり、中央で開発されたばかりの最新鋭の武器であったり、残念ながら生活物資であったり、残念と見せかけて一部が焼けるような熱い視線を向ける流行の最先端の化粧品であったりと、様々な悲喜こもごもを見せていた。


 持ち帰って開かないのはその場で物々交換の商談を始めた面々を見れば、その理由は分かるだろう。


 アンチエイジングの最高級乳液一セットと手を加えれば戦闘機にも詰めそうな最新鋭の対艦ミサイル一ダースが交換され、笑顔で握手を交わす女ボスの背後で戦闘機乗り達がこの世の終わりのような顔でそれを見送ると言う部外者には笑いを堪えざるを得ない一幕もあったが、徐々に落ち着き始めた海賊達の視線は最後に残った未開封のコンテナに集まりつつあった。


 これが誰の物になるのかと言えば、勿論最後までクジ引きに参加しなかったガルマル船長以下金眼虎号の物だ。


「いやまあ良いんですがね」


「残り物にはなァ、福があるんだよォ」


無駄な諍いを避けるため、とは言いつつも、先行権を争うのが面倒だっただけと知るジョンソンは、コンテナの開放の為に取りつくクルーを眺めるガルマル船長をため息混じりに眺めていた。


 と、コンテナに張り付いていたクルーの一人が、動きを止めた。コンテナのロック部分に接続された手元の携帯端末に表示された物を見ながら、硬直している。


 何だ何だと他のクルーや海賊達も集まり、その表示を見ると同じように動きを止める。が、海賊達の動きは早かった。


「じゃあなガルマル! また今度呑もうや!」


「また用があったら呼びな。あんたには世話になってるからね」


「……すまん!」


 口にする事は様々であったが、行動は同じ。動きを止めたままの金眼虎号のクルー達を余所に、ちゃっちゃとコンテナに荷物を詰め込むとエアロックへと放り込み、小型艇で自分の船へとコンテナを引っ張り帰っていく。


 また厄介事か、と米神を押さえながら、動きを止めたままのエミリーの肩に手を置き、肩越しにその端末を除いたジョンソンは、勘弁してくれと言わんばかりに目頭を押さえた。


「……品目、ええと、何々――アーティフィシャル・インターナル・オーガン? げぇっ、人工臓器!?」


 同じく覗き込んだタムが、悲鳴のような声を上げる。自分の細胞から健康な臓器が作り出せるこの時代に、人工臓器など需要の欠片も無い。


 が、皆が頭を抱えたのはそれが理由では無い。需要も無いのに人工臓器が品目として表示されている。しかも運んでいたのが後ろ暗い海賊相手の輸送船ともなれば、つまり、中身は人工臓器に偽装されたナニカ、と言う事が簡単に想像できたからだ。


「可能性の一、冷凍睡眠中の生体兵器」


 リグリムが手を上げてはっきりと言う。


「そ、その二、冷凍睡眠中の奴隷、とか」


 続いて手を上げて同じように言ったのは携帯端末を片手に持ったままのエミリーだ。


「後は、同じく冷凍睡眠中の稀少保護生物、でしょうかねぇ」


 何処か遠い目のジョンソンが最後に締めた。


 何れにせよ、売るには問題が多くそのままにして置くにも問題がある、つまりは厄介事確定の品目だった。海賊達はそれを見越してさっさと逃げたのだと誰もが分かっていた。もし自分がそっち側の立場なら、同じく逃げていただろうな、とも。


 一人を除いては。


「そォか。それじゃ、早く開けてやらんとなァ」


「せ、船長ならそう言われると思いましたので、もうロックは開いてます。……リグリムさーん」


「あいよ。下がってくれ」


 短く言葉を返し、ヘルメットを被って完全に防備を整えた戦闘班長が、ゆっくりとドアを開けていく。隙間から洩れる冷気と白い空気は、内部が低温で保たれていた事を示す何よりの証拠だった。


 半分以上諦めムードの中、高振動ナイフと強スタンモードに設定されたブラスターを持った大柄な背中が、ゆっくりとヘルメットのライトで照らしながら中に入っていく。その姿が濛々と立ち込める白い煙の中に消え、次の瞬間に中から大声で呼ぶ声がした。


「スマン! 誰か医療班来てくれ! これは俺の手には負えんぞ!」


 駆け出した数人のクルーは医術の心得のある者達か。リグリムと入れ違いに入っていった彼らの驚きと焦りの声が響く中、しばし怒声と罵声混じりの作業音が届く。どの内容を聞いてもほぼ全てが大海賊ギルドヘキサクロスへの罵倒だった。


苦虫を纏めて噛み潰した表情でヘルメットを床に投げつけたリグリムに話しかけられる雰囲気でも無く、重苦しい雰囲気が格納庫を包む。


やがて、数人がかりでコンテナの中から運び出されたそれを見て、船長をのぞくクルー達は息をのんだ。


「赤ん坊かよ……!」


「おい、このケースの表示、まさか……嘘だろ」


「外道がっ!」


 冷凍睡眠用の保護カプセルに入っていたのは、氷漬けの赤子。そして、その表面に記された記号は、知るものぞ知る、生体兵器の表示。他のコンテナの中身は最新鋭の武器ではあったが、あれだけの艦船を繰り出してまで取り返そうと思う物でもあるまい。


つまり、この赤子こそ、大海賊ギルドヘキサクロスが取り戻しに来た存在なのだと、誰もが気付き、そしてだからこそ怒りを覚えていた。痛ましそうな視線を一身に集めながら、それでも早くこの冷たいカプセルから開放してやりたいと医療班が解凍の手順を素早く進めていく。


 そして、数分の沈黙の後、ゆっくりとカプセルは開き、赤ん坊の泣き声が貨物庫に響く。駆け寄った数人の女性クルーの動きが、だが泣きやまない赤子に触れる直前で止まる。まだ目も開かない小さな命とはいえ、生体兵器なのだ。


 それでも、己の命を主張するようなその泣き声に、決意を籠めた目で赤子を抱えようとした何本かの手より僅かに早く、二本の皺の浮かんだ手がその赤子を救いあげた。


「おゥおゥ。元気が良いのォ。――名前は、レオとかどうじゃろォ」


 ガルマル船長はそう言って、意外にも手慣れた手つきで抱えた毛布にくるまれた赤子をあやしていく。声の無い驚きと動揺が収まり、赤子をあやす船長の姿に皆の雰囲気が徐々に解れていく。やがて、泣き声は消え、貨物庫には赤子の笑い声が小さく届いた。


「あー、船長? そろそろ医療班に任せてあげては貰えませんかね」


「ジョンソンは気が短いのォ。……仕方ない、頼んだぞォ。この子は今から、ワシの孫だからのォ」


「絶対に言うと思いましたが……まぁ良いでしょう」


 クルー達は苦笑いを浮かべながらも、突然の船長の言葉に誰も反対しなかった。一部のクルーはむしろ残念そうにさえしていた。赤ん坊の笑顔にヤラれたクルー達だった。


 一瞬で悲壮な雰囲気を変え、あっという間にクルー達の間に『大事にしてやろう』と言う意識を芽生えさせた船長を誇りに思いつつ、それでも言わなければならない事がある、とジョンソンはコホン、と一息入れる。


「まず、名前はレオ以外にしてください」

















 それから、十数年が経った。


あの頃に比べて随分と細くなった腕を持ち上げ、あの頃より大きくなった己の海賊団が十数隻停泊しているのを眼下に見下ろしながら、ガルマルは海賊の根拠地である『ねぐら』の最上部、最も立派な一室で、椅子に腰かけながらアルコールの満ちたグラスを揺らしていた。


「ふゥ……」


 自分はすっかり年老いた。そろそろ引退を考えなければならない。だが、そうなればこの海賊団もこのままではいられまい。そう考えると溜息が彼の口から止めどなく繰り返し零れていく。


 が、しんみりとしていられたのもグラスに追加でワインを注ごうと瓶を持ち上げるまでだった。


 立派な部屋に相応しい重厚な扉が、ドン、と大きな音を立てて蹴り開かれる。


「爺さん! 爺さん! やったぞ! リグリムのおっさんにやっと勝ったぞイィヤッホウー!」


 そう、そう言えば頭が痛くなる理由がもう一つあった。と考えが至り、ガルマルは思わず頭痛薬に手を伸ばす。ジョンソンが薬を飲んでいるのを横目に、神経質だな、とまるで他人事のように思っていた頃が懐かしい、と老人は薬と一緒に苦さを飲み下す。


「落ち着け、落ち着かんか。嘘じゃない……なァ。お前はこう言う事で嘘はつかんからなァ」


 海賊に育てられる等と言う、普通では考えられない状況の中、かの赤ん坊は周囲の者達に支えられながら、曲がる事無く真っ直ぐに育っていた。自分の生まれも、生体兵器である事も知って尚、多少の気性の粗さはあれども、道を違える事無く若い獣のごとき雰囲気を纏っている。


 ジョンソンがガルマルの若い頃に良く似ている、と酒の席で良く零しているのも、古参の海賊団員なら良く知る所だった。


「だからさ! 良いんだよな! 独立するぜ!」


「……そう言う約束じゃったがなァ。お前、クルーは居るのかァ?」


「もっちのロンだ。操舵士も、機関班も、戦闘班も、総務班も、全部だ!」


「分ァかった。だが、ジョンソンの孫は連れて行けィ」


「ゲッ?!」


「何が「ゲッ?!」ですか」


 壊れたドアをまたいで、歳の頃は二十歳前半に届いたか届かないか、位の女性が現れる。黒髪を後頭部でしっかりと結いあげ、データ分析にも使える眼鏡型の小型グラスを掛けた女性は、悲鳴を上げた老人の孫の後頭部を軽く叩く。


「アンリ、何時の間にィ……」


「廊下を装甲服を脱ぎ散らかしながら走り回っていた馬鹿を発見したから付いてきたんです。ガルマルさん、お目付役、承りました」


「おゥ。しっかり補佐してやってくれィ」


 見れば一纏めにされた使いこんだ様子のある装甲服が、廊下側のドアの横に置いてある。深く頭を下げたアンリに頷き返しながら、ガルマルはもう一度溜息をついた。


 女性に襟首を掴み上げられながら引き摺られていく孫を見て、思う。


「育て方、間違えたかのゥ」


 女性クルー達の必死の努力により艶やかさを保ったままの赤い長髪を振り乱し、まるで親猫が子猫を運ぶように連れ去っていく。


 ――あれでも一応、孫『娘』なのに、すっかり荒くれ者に育ちよってからに。


 見た目はコンクールで優勝できそうなロシアンブルー、中身は豪放磊落なサーベルタイガー。後世にそう伝わる、史上初めて『 偉大な船乗り(グレート・クルー) 』ランキング十年連続一位の記録を打ち立てた、猫目団団長カルミアの、未だ咲かぬ蕾の頃の一幕であった。

大海賊ギルドVS辺境海賊連合。


地方に出店した大手スーパーと地元商店街の対立的な。


プロローグなのに主人公が最後の最後にチョットだけしか出ていないありさまですがご寛恕を。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[気になる点] 蟀谷が米神になってます [一言] おもしろそう
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。