片割れのこころ
失くしたピアスの片割れを探し出そうとは思わなかった。
片方は彼の家のどこかにある。そのピアスの片割れを探し出すということは、なんだか彼の気持ちを探しているみたいで、自分が酷く惨めに思えるような気がした。
クリスマスの日、彼が私を抱かなかったのは文字どおり私たちが付き合っていないからなのだと思っていた。
そういうところに変に真面目な人なんだなと私は感じた。
しかし、本当は彼が私を抱きたくないだけだった。そしてその真実は私を少しくらりとさせた。
言葉にならない想いを言葉にするのは難しくて、口に出してみるとなんだか酷くどうでもいいことのように響いてしまう。気持ちはどうしようもないほど不安定なのに、言葉は安定しているものだから、その言葉は適切でないのではないか。なんて、口に出してすぐそんなことを思う。
彼は彼女を抱きたかったのだろう。それが、私を抱けなかった代わりなのか、彼女に好意を抱いていたからなのか。
失くしたピアスの片割れのように、探そうと思えば探せるものを、私はためらっている。
復帰します!
ちらほら書いていきたいです^^
復帰作これでいいのか笑
なんだか意味深な話ですけど意味深です笑
これをもとに長編作つくろうかなーなんて考えてます!