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「まあ、行けばわかるさ。」


「……EARTH・FANTASYねぇ〜。」


日本最大級というくらいだから、めちゃくちゃ凄いんだろうな〜。まあ、ジブリ映画の凄さには敵わないだろうけど…。アレを上回るアニメーションを、俺は見た事ないね。

あ!けど、それと同等の作品はいくつかあるな…。

例えば、大友監督の作品なんかヤバイね。最高だ!特に、AKIRAは面白い。知らん人は見た方がいいわ。テンションマジ上がる!……まあ、そんな事は置いといて、さっきからユパ竜の様子が変だ。なんか、疲れてる?どうしたんだろう?


「……ユパ竜?」


「お前、ヘリと並行させて飛ばせてたら、モンスターのスタミナが切れるに決まってんだろ。」


ああ、そういう事か。


「どうすればいい訳?」


「ヘッドスコープのボタンに、収納ってボタンがあるだろ?押せば、ペットのモンスターを一時的に入れられるぜ?」


ほー!そりゃ便利だ。えい、ポチっとな。……って、ぬおおお!?

外を飛んでいたはずのユパ竜が、一瞬にして消え失せた。ヘッドスコープのボタンが、チカチカと点灯している。どうやら、収納完了のお知らせらしい…。マジ便利だな〜。


「もうすぐ着くぜ。」


「EARTH・FANTASYね〜…。」








〜???〜

力の開放!

神を超えた力!

暴れ狂う!


ぐちゃぐちゃぐちゅぐちゅブチャブチャぐちゅぐちゅぐちゅぐちゃぐちゃ……


キ、キモい……。触手がこれでもか!っていうくらい素早く動き回り、複数の触手が不愉快な音をたてながら、私に向かって伸びてくる…。気持ち悪すぎて気絶しそうだわ…。


〜AMAMIYA〜

身体能力発動!

女神の翼!


あんな得体の知れない物に、絶対に捕まる訳にはいかない。今は、回避に専念して、隙ができたら反撃に転じよう…。それに、まだどんな攻撃をしてくるのかわからないのだから…。


〜???〜

力の追撃!

誘導効果!

相手に当たるまで、攻撃は持続します。


……力?力って、この触手の事!?しかも、私を捕えるまで、触手は追い掛け続ける訳?厄介だな…。どれ、少し試してみるか…。


〜???〜

AMAMIYAの攻撃!

剛滅のアロー!

発射!


新技、剛滅のアロー。この攻撃は、滅亡のアローのように、複数回の攻撃技ではなく、一撃のダメージが大きい、重一撃タイプの技だ。今の私のLVなら、並のプレイヤーは即死するだろう…。さて、アダムには通用するかな?


HIT!!

HP −/−


「がっあああいいやああああぅぅぅ……。」


………効いてる、の?よくわかんない。


〜AMAMIYA〜

???の攻撃!

押し寄せる力!


ザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワ…………ボシュ!!!


……鳥肌が立つ光景。球体のように丸く集まっていた触手が、アホみたいに活性化して、まるで爆発したように辺りに飛散し、私を囲むように襲い掛かってくる。


「クッ、弓じゃ対処しきれない!」


〜AMAMIYA〜

武器CHANGE!

武器 超激鋼鉄槍・斬炎


四方八方から襲い掛かってくる触手。マジで気持ち悪い!勘弁して下さい…。


「ウオリャー!」


超激鋼鉄槍・斬炎を必死に振り払い、薙ぎ払い、飛んでくる触手を全力でたたき落としにかかる。










「……お!見てみな。あれが、EARTH・FANTASYの入口さ。」


ヘリコプターの窓から、指を指してしゃべる優柔不断。一見、普通のマンション?みたいに見えるだけど…。


「…あれが、日本最大級?普通のビルつーか、マンション?」


「馬鹿、地下300階まであって、それでもなお、あの高さだ。」


地下300うぅぅぅ!?

爆遊会館の3倍じゃねーか!


「ちょっと聞いていい?」


「なんだよ?」


「なんで、EARTH・PERIODの施設は地下に建てられる訳?」


「決まってんだろ?アダムの攻撃で地上が壊滅しても、とりあえず地下なら被害は最小限に食い止められるからさ。地上に建てて、アダムの攻撃に壊されました。じゃ、反撃の為の転送もできねーしな。」


……成る程。なんで地下なんだろ?ってずーっと思ってたけど、そういう事か…。

まあ、なんでもいいや〜。勝率5%の勝負なんて、死にに行くようなもんだしな…。あ〜あ…、やだな〜。戦いたくないな〜。


〜谷川大和〜

HP 10/10

テンションガタ落ち!

やる気0!

気合い0!

逃げたい気持ちで一杯だ!

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