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「おおおおおぉぉぉ…。」
低い、唸り声を上げて、アダムだったそれは、異業の生物に姿形を変貌させていく。なんなの……これは?
〜???〜
LV 測定不能
HP 測定不能
職業 −
武器 −
防具 −
能力 −
アダム防衛率 100%
もはや、人の形をしていない…。丸く、触手が暴れるようにひしめき合い、気味が悪い事この上ない。
……やってやる!
〜AMAMIYA〜
VS
〜???〜
「………ん?」
「あ?どうしたよ?」
「天宮が、戦ってる気がする…。」
「なんでンな事がわかんだよ?」
「………何となく。」
「ありえねーって、いくらチャンピオンでも、たった一人でアダムに勝負を挑むほど馬鹿じゃない。」
「………だよな、いくら天宮でも、それはないよな。」
「おい、あとどのくらい?」
優柔不断が、ヘリコプターのパイロットに喋りかける。つーか、このヘリはいったい何処に向かってる訳?
「あと二十分くらいだな。」
気になってしょうがないので、優柔不断に聞いて見る事にした。
「なあ?このヘリはいったい何処に向かってるわけ?ずいぶん長い事飛んでるみたいだけど…。」
「あ?言ってなかったっけ?」
「うん、聞いてない。」
「日本最大級のEARTH・PERIODシステム、EARTH・FANTASYの所さ。」
ああん?EARTH・FANTASY?なんじゃそら?
「なにそれ?」
「わかりやすく言えば、日本で一番でかい、EARTH・PERIODの転送装置の事さ。各国のシステムの連係、転送、情報の共有ができる、日本最後の砦みたいなもんかな?」
……へー、そういえば、天宮がEARTH・PERIODの施設は世界中にあるとかいってたな。
〜???〜
AMAMIYAの攻撃!
神速のアロー!
HIT!!
HP −/−
「ぷぎゃああああああ!」
キ、キモい!何あの鳴き声…。気持ち悪過ぎて、鳥肌が立ってきた。
ぐちゃぐちゃぐちゅぐちゅと触手が音をたてながら、不気味に動いている…。しかも、だんだん動きが活発化してきたような…?
「マジでキモいわ!これでも喰らえ!」
〜???〜
AMAMIYAの攻撃!
能力発動!
極楽殺弓!
滅亡を導き…
破壊をもたらす…
苦しむ事なく…
魂を絶つ!
まさに極楽浄土!
発射!
HIT!!
HP −/−
「ぐうぅぃうううおぉぉぉ…。」
………効いてるのか、効いてないのかさっぱりわからん。さて、どう攻めようかな?