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「そ、その格好は…、EARTH・PERIODの?」


「見ればわかんだろ!爆遊会館に急ぎな。EARTH・PERIODのアバターデータを、現実世界に転送できる方法を店員が見つけたんだ。」


……それは凄い!けど…。


「それってつまり、俺も戦え!……と?」


「当たり前だろ!このままじゃ、ただ死ぬのを待つだけだろ。」


「……怖いんです。」


「はあ!?」


「ここは、EARTH・PERIODの中じゃない、現実世界なんですよ?俺みたいなヘタレが、あんな怪物と戦える訳ないじゃないですか!!俺には無理です…。戦えません…!」


……ん?足?え?美咲さん!?何を?美咲さんの右足が、顔面にとんできたんですけど!?


〜谷川大和〜

美咲さんの攻撃!

ハイキック!

HIT!!

HP 10/2


「一生そこで腐ってろ。そんで、死ね。ウジムシのチキン野郎!それでも男かテメーは?」


……だって、怖いじゃん。無理なもんは無理。


「オメーには、心底うんざりだわ…。」


「………。」


……逃げ出した。美咲さんが急に恐ろしくなって…。とにかく、めちゃくちゃに走った。いや、逃げた。美咲さんが恐い?違う…。いざという大事な時に、自分の弱さ、醜さに気付いて、嫌になった。はっきり言ってしまえば、自分に自信がない。天宮を守る?どうやってだよ…?








………もう、地球は終わりだ。







〜ネットカフェ・爆遊会館〜

「……いつもの器具を装置したケド、どうするの?」


爆遊会館に着いた私は、店員の指示に従い、ヘッドスコープとその他の器具を体に取り付けた。

……何が違う訳?


「えっ……と、どうするのよ?」


「もう少しお待ちを……。」


店員が一生懸命パソコンを弄っている。なんだか、焦っているような印象が感じ取るんだけど、大丈夫かな…?


「ウッシャーーー!!!成功です!ガツンと一発かまして下さいよチャンピオン?」


「え?へ?ち、ちょっと!?何コレ?」


EARTH・PERIOD内の防具、神護符・極が、一瞬にして私の体に装置される。かわりに、取り付けた器具が見事に消え失せ、不思議な事この上ない。さらに、いつの間にか右腕には愛用武器、大天弓・バ・ヤガンが装置され、背中には白い、純白の翼が生えた…。…………ちょっと痒いのは気にしない。


「EARTH・PERIODみたいな行動が、現実世界でそのままできる筈です。ただ………」


「…ただ?」


「ゲームの中ではないので、怪我をしたら治しようがありません。頭の上のHPは、ほとんど参考にならないので、気をつけて下さい…。」


気がつけば、頭の上にいつもの表示が出現していた。………よし、準備OK!

人類の反撃はコレからよ!!待ってなさいアダム!あなたを必ず、……倒す!!!

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