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〜第57区ルフェルコ遺跡〜
「アダム守護者?」
その噂を聞いたのは、開拓区域で、アリサさんと共にLV上げをしている時だった。ちなみに、アリサさんの本名は美咲で、アリサはキャバクラの源氏名らしい。
「ああ、アダムに賛同して、世界を滅ぼそうとする連中さ。最近、ところかまわず暴れまくってるらしい。んで、近い内に大粛正が行われる。まあ、気軽に参加できるイベントではないわな。」
「どのくらいの被害が出ているんですか?」
「守護者に殺されたプレイヤーの数は、約1000人。返り討ちにしたケースもあるが、被害は甚大だろうな。」
「三咲さんは、参加するんですか?」
「私は…、」
〜モンスター出現!〜
神官石像
LV 150
HP 200
武器 岩石ロッド
防具 岩石の鎧
能力 自爆
「……話は後でね。」
「はい!」
〜神官石像〜
ケロケロの攻撃!
竜殺しのバズーカ!
粉砕弾!
装填完了!
発射!
HIT!!
HP 200/180
「チィッ!防御力が阿保みたいに高いな…。」
〜神官石像〜
AMAMIYAの攻撃!
スパイラルアロー!
HIT!!
HP 200/170
ケロケロアイテム使用!
バカジカーラ!
攻撃力アップ!
AMAMIYAアイテム使用!
マカセータ!
攻撃力MAXダウン!
PTメンバーに攻撃を任せた!
〜ケロケロ〜
攻撃力アップ!
武器に会心効果+50%
「一気に決めてやる!」
〜神官石像〜
ケロケロの攻撃!
会心の粉砕貫通弾!
装填完了!
究極フルバースト!
CRITICALHIT!!
CRITICALHIT!!
CRITICALHIT!!
HIT!!
CRITICALHIT!!
HIT!!
CRITICALHIT!!
HIT!!
HIT!!
CRITICALHIT!!
HP 200/0
神官石像戦闘不能!
WIN ケロケロ、AMAMIYA
AMAMIYA
LVUP 328→330
「ふぅ…、今日はこれくらいにするか?」
「はい、助かりました!」
「私はもうログアウトするからね。くれぐれも、守護者達に気をつけな。奴ら、どこからでてくるかわからないからね。」
そう言って、美咲さんはログアウトしていった…。
アダム守護者か…。
〜町〜
「さて、アイテムを整えて、今日はログアウトしようかな。」
適当に町をうろついていると、なんだか様子がおかしい。模擬戦闘区域でもないのに、やたらと戦闘をしているプレイヤーが多い。
「おーい、天宮さーん!」
あっ、五十嵐君だ。偶然だな…。
「なーにしてんの?」
「あっ、今ね…。」
「ゴブゥッ!!」
……え?い、五十嵐君?
突然、五十嵐君の口から大量の鮮血が飛び散り、私の顔面に付着する。え?な、なに!?
そのまま、地面に倒れ込み、五十嵐君は、動かなくなった。よく見てみると、背中に巨大な剣が突き刺さり、五十嵐君の体を貫通していた。
「えへへへ…、この感触、最高だ…!」
なっ、なに?コイツ!?
〜ハルド〜
LV 3680
HP 4309
職業 アダム守護者
武器 巨大剣・竜殺鬼
防具 滅びの装束
能力 与えられし力
戦績 994勝8敗0引き分け
アダム忠誠率 82%