召喚少女
一人の少女が異世界で召喚獣を駆使しながら仲間を増やしていく物語。ネタ要素あり。
ここは地球ではないどこかの異世界である。ここに少女はやってきた。どうやら世界屈指の絶世の美少女で、街を歩けば男性限定だが4人に3人は首を捻じ曲げてでも必ず2度見するのである。「あ、美少女っていったね!」と少女は胸を高鳴らせる。自身の可愛さに心を打たれながら町を徘徊するのだが、あるとき急に異世界に召喚されてしまったのである。「神の御触書をやぶったものはどうなるかのう」。背中に羽が変えているところは妙だが、白髭も存分に生やしているのでいかにも神様のような外見をした男が少女に話しかけた。「地球には守るべきものがある。それはるーるというものだ。君はとても大きな間違いをしてしまった。」「規約にはこう書いてある。男の娘の首を半周させることは禁じられている。もし、間違いを犯した場合は、異世界で筋肉熱血男になって5年作業員兼戦場の後始末をお願いすると。」。さすがの美少女も唐突の脅迫を受けたのですこし面食らったのが、ある一言で神の御触書の効力はないものとされたのである。「ゆるしてちょん」。実は神様はロリコンだったのだ。美少女はあらゆるジャンルの女の子を巧みに演じることができ、当然ロリ少女も範囲内だったのだ。神様のような外見をしたおじいさんはその顔と演技力に見事心酔されきったのである。「神の御触書の効力は絶対じゃが、わしの権力のほうが絶対的だから許そう。」「ねえねえどんな職業選べるの?」「そうじゃな、ぷりーすとなんてどうじゃ?癒しのエネルギー倍増計画成功させられるぞい!」神様は答えた。「えー」少女が答えた。その後も神様が提案しては少女が断る感じだった。どうやら少女はイケメンで強い人が隣にいてほしいらしい。神様もそのことはじわじわ感じていたのがそのことが許せず、一向に話はまとまらなかった。そんなとき昔神様がつくった神の御触書の1つの項目が効力を発揮し、少女の職業を自動的に決定してしまったのである。・・・召喚士・・・そんな名だった。少女は大変に喜んだのだが、神様は納得のいかない様子だった。「さあ、異世界の地に送り込むぞい!じゅんびはいいか!」「うん!」少女は高らかに返事をした。
「うおおー」とある異世界に住む成人男性が崖を必死に登っている。登っても登っても崖の上には届かない。彼は薬草採取をしているのである。雨の日も風の日も来る日も来る日も毎日毎日薬草採取に励んでいる。彼の名は「ケルヴィン」という。普通の凡人冒険者だ。以前は仲間とともにダンジョンで魔物を倒しては魔石を採取していたのだが、異常気象が続いているのもあるが、何より彼は弱すぎて仲間から見捨てられたのだ。とてつもなく弱いのだ。彼の所属していたパーティでは、はじめは歓迎されていたのだが、大切な仕事を任せられるにつれあまりにもひょうきんでおバカな彼にパーティーメンバーは絶句したのだった。「ケルヴィンスラッシュ!」「ヒーラーこそ最前線だ」「魔物も友達だ!」奇想天外な感性の持ち主でしばしばメンバーを驚かせた。幾度となく魔物に立ち向かうが、4回に3回ほど空振りをするほどの動体視力。ミノタウロスを発見すると唐突に馬乗りしたり、うさぎ跳びを試みたりと皆困惑していた。こんなこともあって、彼はパーティーを追放された。彼は早朝に素振りをする趣味があり、パーティーの家の庭で気持ちよく素振りをしていたのだが、その時に解雇を言い渡された。「うそでしょう。まさかそんなはずはないでしょう。明日には最強になり天下に名をとどろかせる私ともある人に解雇という言葉なぞ。」「本当です。これ以上私たちに迷惑かけないでください。もう散々です。」ケルヴィンは驚いた。こんなことがあるだなんて。「なんて不思議で楽しいんだこの世界は」ケルヴィンは感激した。感極まりないこの気持ち。ケルヴィンの背筋がぞっとして同時に体が身震いを起こした後、彼は身支度をしてパーティ宅を去った。それから3か月がたったころケルヴィンの貯金が0になった。彼はフリーになりながらも努力して一人前になるように奮闘したのだが、その考えは見事に打ち砕かれた。というより彼は望まなかったのだ。「最強の俺に剣術なんてものはまやかしに過ぎない」「かかってこい、すべての事柄。まとめて相手にしてやる」彼はゴブリンを倒したり、あるオーガにあのオーガは悪口を言っていると告げ口して、オーガ同士を喧嘩させて両方が弱ったところを叩くみたいなことをよくしていた。そうもあれば、みんなに嫌われるのは当然でギルドに告げ口をされ、仕事がなくなった。ともあれば彼の残された仕事は崖にある薬草採取しかなかったのだった。「面白い」彼は感動した。自分の身の不幸さに打ちひしがれながら毎日薬草採取をしていたのである。ある日崖の隅っこに緑色に染まった花を見つけた。「なんだこれ」といいながら引っこ抜いたところ、天空につながるワープホールがケルヴィンの目の前に現れ、そこには少女とそれを見守るおじいがいた。美少女は彼の唐突な登場に驚かされた。「なんか、変な剣士さんがいますけど」「うむ、そいつが君を呼んだんじゃ」「何がどうなっているの?」「一から説明するときりがないのじゃがつまり彼が花を引っこ抜くことで神の御触書の効果が発動して君を異世界に送り出したのじゃ」「はっまさかその男が私を異世界なんかに送り出したの?」「なんだっその女だれだ」「早妃です」「あっ初めまして冒険者のケルヴィンです」「出会えたことだし、わしはいくぞい」「聞きたいこといくらでもあるんだけど」「神への通話機をおくるぞい」おじいさんが彼女に通話機を渡した後、ワープホールとともにおじいさんは姿を消した。
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