転生初心者でもわかる 超異世界基本書
※本書は地球向けに翻訳されております
この本の基礎となった「異世界で過ごすための百の方法」が作られてから、地球の時間で早くも約五百年ほどが経過しようとしています。当書は、異世界に飛ばされる人が多い星ランキング一位である、地球へ向けて発刊したことがきっかけでした。地球での売れ行きは、あまり良いとは言えない状況ですが、地球以外の星で地球人へ向けた「これを知っておけばこちらに来た時に困らない」という意見をまとめ、少しでも安全に転生、転移をすることが出来るように。という目標を掲げておりました。
さて、最近では、各星々で繰り返し転生したり、恨み恨まれるという状況が続き、一つの星で内部完結してしまっている状況で、地球からの訪問というのは少なくなったように感じます。しかしながら、地球から転生転移される方が、全くいなくなったというわけではございません。
そこで今回は、初心忘るべからずという言葉をベースに、「これから異世界転生および異世界転移の可能性がある。」という方向けに、異世界の基礎知識を知るという部分に着目して解説していきたいと思います。
異世界の主な基盤となる「魔法」や「主な種族」をはじめに「なぜ異世界に飛ばされるのか」「異世界に行ったら何に気を付けるべきなのか」といった、異世界に初めて飛ばされる方々がよく疑問に思われる所を、実際に転生した方々の意見を交えつつ、理解を深めていただければ幸いです。
二三〇〇〇〇〇〇〇〇年二四月 転生課 ウチカイ・マツガリ 転移課 トジラコッシ