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証明の手段

「それよりもだ。ユーリアお前他の奴らに言わなくていいのか?」


ガリオンは私とルーシェからのありがたーいお言葉から立ち直ったのかそんなことを聞いてきた。

他の奴らとはパーティメンバーのことだろう。


「ん?アイツらには別に言わなくていいかなって。こんな姿になったって言ったら笑いものにされそうだし。」


ちょっと前まで男で勇者やってた奴がいきなり可愛い可愛い女の子になっていたら誰でも驚くだろう。

でもずっと旅をしながらバカやってた親友たちだ。驚くだけで本当は笑いものになんかしないってことはわかってる。


「いいのか?それで、アイツらお前が居なくなってから生気が消えた様な目してたぞ。今は流石に立ち直ったようだがな。俺個人の意見としてはアイツらに会ってやって欲しい。」


そんな状態だったのかと初めて現状を把握した。

私にとってアイツらは家族と同等だった。

家族の様に凄く長い時間を一緒に過ごしてた訳では無いが数々の死線を共に乗り越えてきた気の置けない存在だ。


私にとってもこんなにも大きな存在になっているのだからアイツらにとっても私は大きな存在になっているということだ。


「そうか。じゃあ見掛けたら声を掛けてみるとするか。でも証明出来るものが無いな。」


テリアの声を聞かせれば一発だろうが今テリアは非常に魔力が少ない状態にあり私以外に念話を送るのはキツいと思う。


「ん〜そうだな。俺が証明書みたいなのを作ればいいと思うが、偽物だって疑われたら終わりだもんな。」


ガリオンの意見はいい意見だと思ったが途中のデメリットを聞いてこれはダメだなと思った。


「そうだ。お前なんか身分証もってないか?」


ガリオンはいきなり身分証を持っていないか聞いてきた。

ガリオンは基本的に無駄な質問はしないから何か意味があるのだろう。

私の身分証は勇者時代のは有効期限が切れていて真っ白になっているので今はギルドカードしかない。


「ほれ。」


すぐにアイテムボックスからギルドカードを取り出してガリオンに渡した。


「おう。ギルドカードかこれなら何とかなるな。」


やはり何か思惑があるらしい。


「ユーリア。このギルドカードに偽装をかけて置く。アイツら位のレベルになるとバレる程度の偽装をな。」


そこからガリオンの説明が始まった。

私は説明を聞くのがあまり好きでは無いためほとんど聞き流していた。

大事な要点だけまとめると、

これからギルド本部に行って偽装を掛けてもらうらしい。

偽装をかけてない状態だとAランクのユーリアと書いてあるようになる。

冒険者ランクを上げてもらい良いのかと思ったが。

ルーシェを助けてくれたお礼だと言っていた。

そして偽装を解いた状態だとSランクのユウトと書いてあるようになる。


「このくらいだな。じゃあ俺は本部行ってくるわ。30分で戻って来るから国頼んだぞ。」


「おい!まて…」


はぁ…そうだったガリオンはこういうやつだった。

私に国の守りぶん投げて本部に向かってしまった。

それだけ信頼してくれているということなのだろうが少々めんどくさい。

だがギルドカードの件を頼んだのでこの位は許してやろうと思い、部屋で勇者時代よく寛いでいたソファーに寝転ぶ。凄くふわふわしていて思わず声が出そうだった。


「ユーリアちゃん。あれユーリアちゃんでいいんだよね?ちょっと話そ?」


ソファーの感触を楽しんでいるとのルーシェが話しかけて来た。

ずっと私とガリオンの話を静かに聞いていたのだから退屈だっただろう。

どうせ私も暇だしルーシェと沢山話そうと思い、ふわふわのソファーから小さく華奢になってしまった身体を起こした。

ソファなのかソファーなのかゲシュタルト崩壊起こしました。

更新全然できなくてすみません((。´・ω・)。´_ _))ペコリン

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