報告
遅れました!すみません!
無事に冒険者ギルドにつき扉を開けると私に視線が集まった。
正確に言えば私たちにだけど。
そんな中私はルーシェを連れてカウンターへ向かい依頼達成の報告をする。
「薬草採取終わりました。」
そう言って私は薬草を出した。
そうするとすぐに受付さんが薬草の枚数などを調べた。
「はい。確認が出来たので依頼達成となります。お疲れ様でした。」
「はい。ありがとうございました。」
ルーシェのことを聞かれると思っていたので少し驚いてカウンターを去ろうとするとやはり気になったのかルーシェの事を聞いてきた。
「所で…そちらの方はどうしたのでしょうか?見たところ…奴隷の首輪が付いているようですが…」
奴隷の首輪はやはり良いイメージがないらしい。
少し受付さんの瞳の奥に敵意が宿っている気がした。
「この子は…」
流石に誤解されたままにして置くのは嫌なので弁明をしようとする。
だがその言葉は遮られた。
「私の名前はルーシェ。奴隷商に捕まっていた所をユーリアに助けてもらった。だからユーリアは私の恩人よ。」
ルーシェが代わりに弁明してくれたのだ。
やはり本人が言った方が確実だったのだろう。
すぐに受付さんの瞳から敵意らしきものが消えいつもの瞳に戻った。
「そうでしたか。それは失礼しました!ところでユーリアさんはルーシェさんをどうするおつもりで?」
ルーシェのこれからが気になったのか受付さんが問いただしてきた。
「全然大丈夫ですよ。ルーシェは私と一緒に居たいそうなので一緒に行動しようと思っています」
「分かりました。わざわざ答えてもらいありがとうございます。では、奴隷として扱っていないと証明する為に許可証を発行するので少し待っていてくださいね。」
何やら許可証が必要らしい。
少し気になったのでテリアに許可証について聞いてみることにした。
(テリア、許可証ってどんなのなんだ?)
(許可証は受付が言っていた通りの説明のものですよ。詳しく言えばユーリアの名前とルーシェの名前それと発行したギルドの名前が載りますね。でもユーリアには必要ないと思いますよ?)
(なんでいらないんだ?)
(ルーシェを奴隷じゃなくすればいいじゃないですか。首輪を切ればすぐですよ。……ふふ。)
(おーそうなのか。ありがとう。)
なんか最後にテリアが笑っていた様な気がするが気の所為だろう。
許可証は必要ないと分かったので受付さんに説明する。
「受付さん。許可証要らないです!首輪切るので!」
少し遠くにいる受付さんに声が届くように大きな声で言うと、
「「「は!?」」」
そんな驚愕したような声がギルド全体に響いた。
受付さんだけでなく周りの冒険者からも何故か驚かれていた。
え?なんでみんなこんなに驚いてるの???
これはギリギリ毎日投稿です()間に合ってます。
今日は忙しくて…