第9話 それからのメアリー
メアリーは図書館へ向かった。
図書館は紅魔館の地下にあたるところにあった。
メアリーは図書館に入った。図書館はとてつもなく広く、大量の本が本棚にしまわれている。本棚の高さは数十メートルもあり、上の方にある本を取るにも飛ばなければならない。本は魔道書から色々なものがあった。
図書館の中を歩いていると机の前の椅子に座り本を読んでいるパチュリーがいた。
「メアリー。こっちに来てちょうだい。」
メアリーはパチュリーに呼ばれ、机を挟んでパチュリーの前に立った。
「なんでしょうか?」
「あなたはどれくらいの魔法が使えるの?」
「ええと…そうですね。わたし、魔法は少ししか使えないんですよ。基本的な魔法しか使えないのと、連続して大量の魔法を使うことはできないんです。」
「やっぱり。魔法使いって言ってたけど実際は体術の方が得意なのかしら?」
「はい、基本的には剣がわりに魔法を使う意外は防御とかにしか使いませんね。」
「あなたは魔法をもっと使えるようになればもっと強くなれるわよ。霊夢にだってあんなにあっさり負けたりしないわよ。」
「そうですね、私もそう思います。」
「でも、あなた賢いのね。体術もそこそこ動けてるけどずば抜けてるわけではない。それでもあなたは能力と魔法と体術を組み合わせて、相手の攻撃に対応している。咲夜も魔法とかよりは体術のほうが得意だけどあなたの方が一歩上手だったのね。」
「咲夜さんの能力。あれは瞬間移動してるように見えますが瞬間移動なら私の無効化で目の前にあらわれたりはしないと思うんですよ。まるで時を止めて一人だけ動いてるかのような。」
「その通りよ。咲夜の能力は時間を操る程度の能力。」
「なるほど、それは強いわけですよ。でも、咲夜さんが能力を使わずに面と向かって私と戦ってたらおそらく私は負けてたでしょう。咲夜さんは、自分の能力を使って私に勝とうとした。だから私はなんとか勝てたんです。」
「咲夜の敗因は自分の能力を過信したことね。」
そう話していると、図書館に咲夜が入ってきた。
「パチュリー様、お食事の準備ができました。メアリーも一緒に来て。」
「わかったわ。メアリーと一緒にいくわ。」
咲夜はまた、目の前から消えた。
メアリーとパチュリーは図書館を出た。
「ねえ、メアリー。もっとリラックスして良いのよ。あなたは私達に攻撃を仕掛けたけど、もう誰も怒ってないわよ。レミィなんて、紅魔館をあなたにとられてから少し楽しそうにしてたわよ。面白い奴が来たってね。」
「ありがとうございます。ここまで言ってもらえるなんて…」
「実はねレミィも一度あの霊夢に退治されてるのよ。でも今こうしてここで暮らしてる。まあ、ここでは色々異変が起こったりしてるけどなんやかんやで平和なのよ。あなたは、もう紅魔館の一員なんだから、遠慮しなくていいのよ。あなた、咲夜と歳は近いでしょ。気が合うんじゃない?」
そう話しながら二人は食事へ向かい、美鈴、咲夜、パチュリー、メアリーの4人が食卓についた。
食卓には西洋風の料理が並んでいた。
4人は食事をしながら話をしていた。
パチュリーがメアリーに尋ねた。
「メアリー、あなたはこれから何しようと思ってる?」
「ええとですね、とりあえず魔法の勉強をしようかなと思ってるんですよ。それと体術の練習も。霊夢さんに負けてしまいましたし、自分を鍛えようかなと。」
それを聞いて美鈴が口を開いた。
「ならば私が付き合いますよ。体術なら誰にも負けませんから。」
「ありがとうございます。是非お願いします。」
それを聞いて咲夜も口を開いた。
「メアリー、私もあなたに色々教えてあげるわ。そうねぇ、ここに住むんだから料理とかの手伝いもしてもらおうかしら?」
4人はこうした話をして、食事を終えた。
昼ご飯を食べ終わったのち、咲夜がメアリーに話しかけた。
「いまから人里に買い物に行くんだけど、あなたも一緒に来ない?」
「はい、是非!」
メアリーと咲夜は人里に向かいながら話していた。
「ねえ、メアリー。あなたは何でこの世界に来たの?」
「ううんとね、あんまり覚えてないんですよねぇ。」
「覚えてない?」
「なんとか入ろうとしたことしか覚えてなくて、外の世界のこととかは記憶に余り残ってないんですよ。」
「まあ、そのうち思い出せるわよ。」
メアリーと咲夜はこのような会話をしてるうちに人里に到着した。
人里は賑やかで、多くの人が行き交いしていた。
メアリーは人里に来るのは初めてだった。メアリーは人里が思っていたより活気付いていることに少し驚いた。家以外にも、甘味処や八百屋、油揚げを売ってる店など多くの店が立ち並んでいた。
「メアリー、よかったらここで少し休憩しない?この店の団子は結構おいしいのよ。」
「私、それ食べてみたいです。どの団子がオススメですか?」
そうして、咲夜とメアリーは甘味処にある椅子に座り団子を食べていた。メアリーは団子の味を美味しいと思った。団子を食べながら、咲夜はメアリーに幻想郷のことについてや今まであった異変などを教えていた。
「この世界と外の世界の間には結界がはられててね、ふつうはでいりできないのよ。」
「そうなんですね、なんで私は入れたんでしょうかね?」
「それがわかれば良いんだけどね。」
他に、この人里のはずれに唯一のお寺があること、聖徳王が復活したことなども話していた。
「かの有名な聖徳太子ですか!」
「あら、知ってるのね。豊聡耳神子って言うんだけどね、たまにこの人里に来るのよ。」
「是非、会ってみたいです。」
こんな話をしている二人の前を魔理沙が通りかかった。魔理沙はこちらに気づき近寄ってきた。
「咲夜とメアリーじゃないか。ついさっきまで戦ってた二人がもう元気にしてるじゃないか。」
「そんなにダメージを受けたわけでもないし、メアリーも眠らされてただけだからね。」
「あ、そうだ!一つ聞きたいことがあったんだ。メアリー、お前はどうやって結界の外からきたんだ?」
「ええとねぇ、実は記憶ないんですよね。」
「はぁ〜?お前なんか隠してるだろう?」
「魔理沙、メアリーは本当に記憶がないみたいなのよ。」
「う〜ん、まあいいか。メアリーが悪さしたり暴れたりしなければ良いだけだしな。」
「もう、暴れたりしませんよ。今だってこうして夕食の準備のために咲夜さんと買い物に来てたんですから。」
「じゃあ、今から私も一緒に紅魔館に行くぜ。借りたい本とかもあってさ。」
「わかったわ、メアリー、じゃあそろそろ行きましょうか。」
メアリーと咲夜と魔理沙は人里を出て紅魔館へ戻った。魔理沙は図書館の方は向かっていった。
「メアリー、いまから料理するんだけど手伝ってもらえないかしら?」
「もちろんですよ、私、ある程度料理できるんですよ。」
メアリーが言う通り、メアリーの料理の腕は結構良かった。そして、メアリーと咲夜は夕食の準備を整えた。この時にはもう日が落ちていた。




