第7話 メアリーvs咲夜
魔理沙とメアリー、紅魔館のメンバーは草原についた。日は昇り風もまだ穏やかである。
ここで、レミリアが口を開いた。
「2対2って言ったけど、私とフランは日傘しながらじゃ戦いにくいわ。私とフランとの対決は今度でもいいかしら?」
「あ、そうか。私とお姉様は太陽無理だもんね。外に出てないからあまり意識してなかったよ。いいよ。」
「うん。メアリーもそれでいいかしら?」
「はい。大丈夫ですよ。それで、誰が私と闘うのですか?」
「咲夜、行きなさい。」
「はい!お嬢様。」
こうして、魔理沙、レミリア、美鈴、パチュリーに見守られる中、メアリーと咲夜の対決が始まろうとしていた。
メアリーは咲夜を見て考えていた。咲夜はメイドの格好をしており、メアリーより背は高い。しかし、咲夜がどんな攻撃をしてくるかはわからなかった。昨日の戦いではメアリーの前に突如現れた。しかも、目の前に現れたとき、咲夜は慌てていた。もしかしたら、それが能力なのかもしれない。でも、どんな能力かはわからない。
「咲夜さん、ではいきますよ。」
「ええ。」
こうして、咲夜とメアリーの紅魔館をかけた対決が始まった。
「メアリー、あなたの能力はわかったわ。だから、私も本気でいく。死なないでね。」
「いつでもどうぞ。」
メアリーは木の棒に魔力を与え剣のようにした。(木の棒にオーラのようなものが出てそのオーラが剣の形になっている。)
メアリーと咲夜との距離は7mくらい。
メアリーが剣を持ち構えた。そのとき、メアリーの前方にナイフが無数に現れた。そして、すぐにメアリーに向かって飛んできた。
「いつのまに!」
メアリーは急いで上に飛びあがり、それを避けた。
メアリーは空中に浮かんでいた。地上から5mほど。
(どうやって、ナイフが瞬時に30本ほども現れたの。ナイフは無効化できないし)
メアリーがそう考えた瞬間、前方斜め下にいた咲夜がいなくなった。
メアリーは自分の下に気配を感じた。下を見ると、咲夜がいるだけでなく、また、無数のナイフがメアリーの方へ向かってきていた。
メアリーは飛びナイフの軌道から離れ、咲夜と距離を取り、地面におりた。
(やはり、瞬間移動してる。しかも、それは私の無効化の範囲外で。先程投げたナイフもいつのまにか消えている。多分、瞬間移動して回収してるのだろう。ならば咲夜を無効化の範囲内に入れるしかない)
メアリーは咲夜に向かって突っ込んでいった。
咲夜は涼しい顔をしていた。
メアリーが咲夜と5mほどの距離まで来たとき、メアリーの前後左右、さらに頭上にもナイフが現れた。全てのナイフはメアリーの半径3mのギリギリ外側にあった。
「これは、防ぎきれない。魔法が…間に合わない。」
メアリーは剣でナイフをなぎ払った。しかし、無数のナイフは防ぎきれず7本弱のナイフがメアリーの体に命中した。
メアリーは倒れた。
「私の勝ちね。」
咲夜はそう言ったもののメアリーを凝視していた。ナイフが命中したのは全て体。ナイフもメアリーと離れていたため、メアリーの防御によってナイフのスピードが遅れてるように見えた。それならば、メアリーの傷は浅いはず。
メアリーにナイフは刺さっていなかった。メアリーがなぎ払ったナイフだけでなく命中したと思ったナイフもメアリーの周りに落ちていた。でも、メアリーの服の背中の部分が所々破けていた。でも、おかしいことがあった。血がでていないのだ。
(メアリーは人間。だからナイフが刺さったら血が出る。なのに服が破れ傷を負ったように見えるのに血が出ていない。もしかしたら、無傷なのもかもしれない。)
咲夜はメアリーとの距離は4mと少し近かった。
咲夜は急いでメアリーから距離を取ろうとした。
そのとき、メアリーが起き上がった。
「死んだふりしてても近くには来てくれないかぁ。」
「やっぱり、無傷だったかしら。」
「そんなことないですよ。いま、木の棒に魔法かけてるじゃないですか。それで同じようにより強力な魔法を服にかけたんですよ。でも、ナイフのスピードは速いし服に少し到達して、体に刺さるとこでしたよ。私、魔法使いだけど、魔法使うの苦手なんです。簡単な魔法しか使えないし、ナイフを防ぐために私の力のほとんどを使ってしまった。でも、あなたもナイフ、ほとんど無いのでは?」
「そうね、あなたの近くにナイフが落ちているから回収できないし、もうナイフは後2本しかないわ。」
そう言うと咲夜は両手にナイフをそれぞれ持った。
「あなたは、もう魔法使えないんでしょ?純粋にナイフでも拾って闘ったら?」
メアリーはそう言われると周りに落ちてるナイフを1箇所に集めた。メアリーはナイフを1本拾い、残りのナイフ全てを魔法でひっつけた。そのとき、木の棒から魔法が消えた。
「これで、あなたもナイフは2本しか使えないし、私も魔法はもうほとんど使えない。これでどうかしら?」
「面白いことするわね。」
咲夜は両手にナイフをもち、構えた。
メアリーは左手にナイフ、右手に木の棒を持った。
メアリーと咲夜の距離は4m。
メアリーは突如走り出し、咲夜との距離を2mまで詰めた。そして、メアリーは右手に持った木の棒を構えた。
(さてと、どうしようか。木の棒は若干魔法が残ってるからナイフではきられないはず。木の棒は長いからその分有利のはず。なるべく、無効化の範囲内で闘わないと。)
メアリーは木の棒で咲夜を突きに行った。
咲夜はひらりと飛んでかわし、メアリーの後ろに回った。
そして、間髪入れず咲夜は右手でナイフをなぎ払った。
メアリーは前のめりになっており、受け止める時間はなかった。
メアリーは前転しナイフを避け咲夜の方を向き、後ろへ飛び咲夜と距離をとった。
咲夜も後ろへ飛び、メアリーから離れ、無効化の範囲外に出た。
メアリーと咲夜の距離は4mほど。
咲夜は右手でナイフを投げる構えをとった。
「これで、終わりよ。メアリー。」
咲夜は一本のナイフをメアリーへ向かって一直線に投げた。そして、いつでも時を止めるられるようメアリーが動くのを待ち構えていた。
(あなたがナイフを払いのければその瞬間に時を止め死角に入り込み一気に斬る。避けても同じこと。避けてもナイフを払いのけても隙ができる。そう、メアリー。あなたは、避ければ負け、避けなくても負け。さあ、どう動く!)
メアリーは木の棒の持ち方を変えた。剣を持つような持ち方から槍投げの時のような持ち方に。そう、メアリーはナイフを避けもなぎ払いもしない。ナイフはメアリーの目の前に迫っている。メアリーは咲夜に向かって木の棒を投げた。木の棒はナイフを押し返し、そのまま咲夜の方は一直線に飛んでいった。
「な!?ナイフを押し返しそのまま私を攻撃するなんて!」
咲夜は、予想外のメアリーの動きに反応が少し遅れた。木の棒は避けるには間に合わないほどの近さまできていた。
咲夜は時を止めようとした。しかし、時は止まらなかった。
「なぜ?私はメアリーから離れているはず!ま、まさか!」
咲夜は自分に木の棒が向かってくる中、メアリーが倒れ込んでいるのが見えた。メアリーは木の棒を投げると同時に自分の身体を地面をけり前に投げ出していたのだ。その身を投げだしたぶん、無効化の範囲が前にずれた。そして、咲夜は無効化の範囲にギリギリ入ってしまったのだ。
木の棒は咲夜のみぞおちに命中した。咲夜はその場に崩れ落ちた。
メアリーは起き上がり、咲夜に近づいていった。咲夜は呼吸がうまくできず、さらに痛みに襲われており、動くとができなかった。メアリーは咲夜に左手に持っていたナイフを突きつけた。
「これで、私の勝ちですよね?」
苦しそうな咲夜は頷いた。
こうして、メアリーと咲夜の対決はメアリーの勝利に終わった。
しばらく、草原で咲夜もメアリーも休んでいた。
咲夜の周りにレミリア、パチュリー、美鈴がいた。
「申し訳ございません、お嬢様。またしても負けてしまい…」
「いいえ、咲夜。あなたは良く頑張ったわ。今はゆっくり休んで。」
メアリーの横には魔理沙とフランドールがいた。
「お前、よく咲夜に勝てたな。最後なんかナイフに向かっていくなんてよ。」
「あれしかなかったんですよ、魔理沙さん。一か八かでしたよ。もし、咲夜さんが少しでも遠くにいたら、間違いなく私が負けてましたよ、」
こうして、皆が闘いの後ゆっくりしているところに、霊夢がやってきた。
「魔理沙、どうだった?」
「ああ、メアリーが勝ったぜ!」
「そう、なら次は私の番ね。メアリーも元気そうだし、さっそくやろうかしら。」
「お前なぁ、メアリーは勝ったといえど、咲夜と激戦を繰り広げた後でだいぶ疲れてるんだぜ。」
「じゃあ、少しだけ待ってあげるわ。メアリーなんかすぐに倒してやるんだから。」
こうして、メアリーと霊夢の闘いも始まろうとしていた。




