第3話 紅魔館奪還作戦会議
お昼時、博麗神社。
博麗神社は幻想郷の端の方にある。
「掃除も終わったし、今日はもうやることないなぁ。
もう少ししたらお昼ごはんでも食べようかなぁ。」
神社の中で、霊夢は足を伸ばしゆったりしていた。
彼女は博麗霊夢。博麗神社の巫女。服装は赤色を基調とした巫女の姿。いままで、幻想郷での多くの異変を解決してきた。
「今日はいい天気だし、人里に買い物に行ってもいいなぁ。」
しばらくすると外から物音が聞こえてきた。
「霊夢はいる?」
この声は恐らく咲夜の声だ。どうしたのだろうか。
霊夢は立ち上がり外に出た。
すると目の前には、咲夜だけでなく日傘をしたレミリア、美鈴、パチュリーまでもがいた。
「揃いも揃って何しにきたのよ。私は今忙しいの!」
「あら、そういうふうには見えないけど?それより、今日から一週間、お嬢様含めて、私達はここに泊まらせてもらうわ。」
「何言ってんのよ!ダメに決まってるでしょ、せっかく一人でのんびりしようと思ってるのに。」
「泊めてくれるなら、美味しい料理を毎日ご馳走するわよ。それでどうかしら?」
「いいよ!でも、私は面倒見ないし何も出さないからね!」
「じゃあ、さっそく昼ご飯の支度でもしましょう。」
「ちょっと、待ってよ!ご馳走してくれるのはいいんだけど、なんで一週間もここに泊まるの?あんただけじゃなくてそこのコウモリ含めて4人も。紅魔館はほったらかしてて大丈夫なの?」
「それがねぇ、一週間の間は紅魔館が乗っ取られてるのよ。」
「は〜〜〜?」
とりあえず、全員が神社の中に入ったのち、レミリア達はことの経緯を説明した。
「つまり、メアリーっていう幻想郷に来たばかりの魔理沙みたいな人間が来て早々にあんたらに喧嘩売って、そのあげく紅魔館を乗っ取ったと?」
霊夢がそう聞くとパチュリーが答えた。
「ええ、そうよ。魔理沙よりタチが悪いかもしれないわ。しかも、紅魔館を占領するだけでなく、返して欲しければ一週間後に1対1で勝負だと。私達はやられたと言えども気を失っただけでダメージとかは一切なかったし、メアリーは遊んでるだけなのかもしれないわ。」
「勝手なやつね。変なことされたら私の仕事が増えるんだけど〜。」
霊夢が不満そうに言うとレミリアが返答した。
「あなたは、何もしなくていいわ。これは私達の間での問題ですもの。どちらが上かということを叩き込んであげるわ。」
「わかったわよ。私は寝るとこさえ貸せばご馳走食べれるみたいだし邪魔はしないよ。」
一旦、話も落ち着き、咲夜は昼食の準備のため食材の買い出しに、霊夢は昼寝、レミリアは就寝、パチュリーは持っていた本を読み、美鈴は神社の門番をしていた。
そして、その日の夜。
霊夢が眠りについているなか、紅魔館奪還作戦会議が始まった。まず、レミリアが口を開いた。
「パチェ、咲夜、美鈴、メアリーについて何か気づいたことはあるかしら?」
「レミィ、メアリーは魔法を使うだけではなく、恐らく能力がある。それが、他者の能力の無効化。範囲はメアリーから半径3メートルぐらいだと思うわ。だから、咲夜のときも、メアリーの前で時が動き出したんだと思うわ。咲夜、そうよね?」
「ええ、その通りです。メアリーが剣で切り掛かってきたときも、時を止めようと思いましたが止めることができませんでした。」
「なるほど。美鈴は何か気づいたことはあるかしら?」
「メアリーは恐らくそこそこの体術を身につけていますよ。油断していたとは言え、私は背後を取られてしまいましたし……。」
「ふむ……。咲夜とパチェと美鈴の話からすると、メアリーを倒すには純粋に殴り合うか、普通の剣とかで斬るしかなさそうね。でも、相手は魔法を使ってくるから、咲夜か美鈴のどちらかがメアリーと闘った方が良いわね。パチェはどう思う?」
「ここは、咲夜に任した方が良いんじゃないかしら。体術なら美鈴の方が上だろうけれど美鈴は魔法には対処しきれないと思うわ。メアリーの能力無効化は半径3mぐらいだから、咲夜ならその外側で時を止めてナイフで攻撃できると思うわ。」
「パチュリー様、私も咲夜さんに任せた方が良いと思います。正直、メアリーの魔法に対処しきれるかは自信がありません。」
「意見はまとまったみたいね。じゃあ、咲夜。頼んだわよ。」
「はい、お嬢様。必ずや紅魔館を取り戻してみせます。」
「今日の作戦会議はこれで終わりにするわ。これから対決までの間は、パチェと美鈴と一緒に咲夜の練習に付き合うわ。」
「ありがとうございます。」
こうして、メアリーと対決するのは咲夜に決まった。作戦会議が終わる頃には夜が明けつつあった。
一方、紅魔館では、メアリーはレミリア達を追い出した後、紅魔館にいるゴブリンや妖精に料理を作らせたり、身の回りの世話をさせていた。
昼食をとった後は紅魔館の中を歩き回っていた。
「外から見たより中は広いのね〜。」
そう言いながら歩いていると、図書館にたどり着いた。
「大っきな図書館ね。本がいっぱいある。魔道書もたくさんある。」
メアリーはそれから夜遅くまで本を読み続けていた。




