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東方〜魔法使いがやって来た  作者: kanp
妖怪流入異変
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第23話 蘆屋


神子はヘッドフォンをはずし、蘆屋を見つめた。


「やはり、出会ったときにはあった邪悪な心が、今は一切ありません。そのうえ妖気も感じられません。蘆屋さん、私はあなたを殺しません。なので、このような行為に至った経緯を全て話してもらいたい」


神子は歩いて蘆屋の前まで行きながら、そう話しかけた。


メアリーも蘆屋の前で話しかける神子のすぐ後ろで、蘆屋の言葉を待っていた。


「そうですね、これと言ったことはないですが、話させてもらいます」


そう言った蘆屋は疲れ切っている様子ではあるが、穏やかな表情を浮かべていた。


メアリーはその様子に少し唖然としていた。


いま目の前にいるのは、少し歳をとった、穏やかな男性である。

そんな人が、つい先ほどまで自分を殺そうとしているとは思えなかった。


霊夢と魔理沙、レミリアも話聞くために、蘆屋の周りに立っていた。


蘆屋はゆっくりと語り始めた。



彼は歴史学者であった。外の世界で歴史の研究、主に日本の歴史の研究をしていた。

彼は、純粋に歴史が好きで、専門としている分野以外のことについても色々知っていた。

たとえば、妖怪や呪術、さらに西洋の魔法とかについても詳しかった。


あるとき、彼は調査のために、この幻想郷の結界の外側、すぐ近くまで来ていた。


そのとき、なにやら薄汚れた本が落ちていた。

しかし、本自体は現代で売られているようなものではなく、昔の本のように見えた。

彼はその本を拾って開いてみた。

本の中には、よくわからない文字のようなもの、なにかわからない記号のようなもので記されているようで、それが何かはわからなかった。


蘆屋は手にしていたその本を持ち帰ることはせず、元の場所においた。


そして、その調査から帰った後、蘆屋は古来の妖術を調べはじめた。

そして、その中に人を妖怪にするというような記述があるものがあった。

蘆屋はそういうものは信じていなかった。

実際に試したこともあったが、なにも起こることがなかったからである。


しかし、蘆屋はそのとき、そこに記述されていた方法を試した。

すると、蘆屋の身体は半分が妖怪となった。


そして、蘆屋は力を手に入れた。


妖怪としての屈強な身体、攻撃に適応し無害化する身体、人を妖怪にする力を手に入れた。


蘆屋は色々試したうえでわかったことがあった。


まず、蘆屋の身体は魔法などの能力的なものはもちろん、麻酔や毒といったものも無害化していた。

ただし、それには条件があった。

一つは、同時に二種類以上のものは無害化できないということ。

もう一つには、無害化できるのは、蘆屋の知識に入っているもののみであるということ。


蘆屋の親戚に薬草などを売っているものがおり、そのため蘆屋もその方面の知識があり、麻酔作用のあるものなどは知っていた。


こうして、力を得た蘆屋はこう考えるようになった。

自分が妖怪を増やし、世間を恐怖に陥れ、自分がその頂点に立とうと。

何故そう思うようになったかはわからなかったが、自然とそう思うようになった。


そして、蘆屋はまず人を妖怪化するにあたり、数日行方不明になっても問題のない人を探した。


そのとき、半妖となったことである変化があった。 それは、妖怪や魔法といった、非常識的なものの気配に敏感になっていたということだった。


そこで、蘆屋は幻想郷の位置している近くに、普通と違うようなものを感じたので、その周辺に滞在することにした。


その周辺に滞在していたとき、ある家から魔力を感じた。

蘆屋はその家を調べた。

中には少女が一人いるだけだった。

何故このような少女から魔力を感じるのかは不思議に思ったが、蘆屋はまずこの少女を妖怪にすることにした。

少女は眠っていた。

蘆屋はオーラのような手刀を出した。


それは、人を切り刻んだりするものではない。

そのオーラの手刀を人の体に一定時間、貫通させておくと、その人間は妖怪へと変わるのだった。


蘆屋がそれを振り下ろそうとしたそのとき、突然そのオーラのような手刀が出せなくなった。


蘆屋が疑問に思ったそのとき、眠っていたはずの少女が、魔法で攻撃を加えてきた。

もちろん、蘆屋には効かなかったが、蘆屋は焦っていた。

気づかれたのはまずい、どうにかして気絶させなければ。

蘆屋は腕から鉤爪を出した。

これも、半妖になったことで出せるようになっていた。


すると、その少女は外へ逃げた出した。

蘆屋も急いでそれを追った。


かなりの間、追いかけていた。

そして、ある場所でその少女にまさに追いつきかけたた瞬間、その少女は姿を消し、蘆屋は飛べなくなった。


蘆屋はこの場所が特殊な場所であることをすぐに悟った。


しかし、蘆屋はどうすることもできず、その日は退散した。


次の日の夜、蘆屋は二名を妖怪にした。

その内、一名の動きを見ていた。


すると、狼男となったそのものは、その少女が消えた場所に向かっていった。


蘆屋も追いかけたが、その狼男も、その場所の近くで消えてしまっていた。


そして、もう一名の行方も分からなくなっていた。


それから次の日の夜、蘆屋は再びこの場所を調べにきた。


そのときだった。突如として違う世界に入り込んだのだった。


蘆屋は元の世界に戻ろうとした。

しかし、戻ることはできなかった。


今までその場所に入ろうとしても入れなかったのと同じように、出ようとしても出れなかった。


蘆屋は仕方なく、この世界について調べることにした。

この、幻想郷について……



こうして、蘆屋は幻想郷にやってきて、霊夢や神子と遭遇したのだった。







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