第22話 決着
攻撃をくらった、蘆屋の前にレミリアとメアリーがいた。
蘆屋はメアリーの握る木の棒と気の小刀を注視した。
二つとも光を放っている。
(確か、こいつの攻撃は魔法だけのはずだ、おかしい、何故私が傷を負っているのだ……ま、まさか)
離れてたところから見ている霊夢も気がついた。
「あの木の小刀から出てる光は魔法じゃないわ」
「霊夢、どういうことだ?」
「メアリーは、神道、陰陽道系列の力を使ってる。私や早苗と同じように」
「なんだって! メアリーは魔法使いじゃないのか?」
「わからない、けど、メアリーは今、魔法と同時にその力を使ってる。だから、あいつに攻撃が通ったんだわ」
霊夢の言うように、メアリーは同時に2種類の能力を同時に使っていた。
メアリーは蘆屋を真っ直ぐ見つめていた。
「レミリアさん、後は私に任せてください」
「ええ、頼んだわ」
メアリーはレミリアにそう言うと、構えた。
メアリーの持つオーラを帯びた木の小刀と木の棒は、まるで2本の光の剣のようだった。
メアリーは無効化の能力を使い、2本の光の剣をもって蘆屋に勢いよく向かっていた。
そして、メアリーは次々と斬撃を加えた。
無効化の範囲に入った蘆屋は飛ぶことはできず、落下しながら蘆屋は鉤爪で斬撃ををかろうじで、防いでいたものの、背中の傷がいたみ、徐々に対応できなくなった。
夜空に輝く2種類の光は蘆屋を確実に追い詰めていた。
霊夢と魔理沙はそれを見ていた。
「霊夢、メアリーもすごいな」
「ええ。メアリーが使っているそれぞれの力自体はそんなに強くはないけど、その全てを使いこなしてる」
霊夢はそう言った。霊夢は数多くの妖怪や人間と出会ってきた。皆それぞれに自慢の能力があった。けれども、メアリーは突出した能力ではなく、様々な能力を組み合わせていた。
落下している、蘆屋とメアリーは地にたどり着いた。
蘆屋は後ろに下がろうとした。
その瞬間、メアリーは二本の光の剣で同時に斬りかかった。
二筋の光は蘆屋の腹の表面を切り裂いた。
蘆屋は、斬られた箇所に手を当てながら、かろうじて立っていた。
だか、蘆屋にはもう体力は残されていなかった。
傷を抑え、ふらつきながら、ジリジリと後ろに下がり、木を背にして倒れるように座り込んだ。
そして、蘆屋の腕から生えている鉤爪は塵となり消え去った。
霊夢からは、蘆屋の傷から何かが、消え去っていくように見えた。
メアリーは蘆屋のほうへ、ゆっくりと近づいていった。
蘆屋はメアリーを顔を上げてみていた。
メアリーは、右手に握っている魔法のオーラに包まれた木の棒を蘆屋に突きつけた。
(これで終わるんだ、やっと、これで……)
メアリーは魔法のを気絶させるものに切り替えた。
蘆屋は呟いた。
「馬鹿なことをしたな、私は、研究に勤しんでいれば良かったものを」
蘆屋の表情はどことなくにんげんみがあった。
そして、メアリーは木の棒を振り上げた。
誰かがメアリーの肩を叩いた。
メアリーが振り向くとそこには豊聡耳神子がいた。
「え、神子さん?」
「遅れてすみません、メアリーさん。それで、この蘆屋という人は、もう人に戻っているようですよ」
「え、どういうことですか?」
神子は蘆屋を見つめた。




