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東方〜魔法使いがやって来た  作者: kanp
妖怪流入異変
21/24

第21話 弱点


少し時は遡り、レミリアがメアリーを連れて霊夢達のところを離れたとき、蘆屋は右手に拳銃を持ち直した。


(あれは、妖怪だな……、何故、人間に味方するのだ……まずいな、目の前の小娘にすら手こずっているというのに、妖怪までこられては勝ち目がない。はやく、こいつらを倒さねば)


霊夢と魔理沙は、蘆屋から離れたところで何やら話をしていた。


そして、霊夢と魔理沙は飛び上がり、蘆屋から少し離れて、霊夢は蘆屋の前方に、魔理沙は蘆屋の後方に位置取った。


(こいつら、何をする気だ?まあ、この距離ならはずすことはないな。だが、殺すのはまずい、深手を負わせれればそれでいい)


蘆屋は拳銃を霊夢の身体向けて撃った。しかし、銃弾は霊夢には当たらなかった。


蘆屋はもう1発撃ったが、それも霊夢には当たらなかった。


霊夢は少しの動きで、避け切っていた。


「な、何故当たらん!」


「生憎、弾除けには慣れてるの」


「くっ……」


蘆屋は後ろを向き、引き金を引いたが、魔理沙はミニ八卦炉を構えたままそれを避けた。


蘆屋は再び振り返った。


すると、霊夢の周囲には、色とりどり大きな光の玉がいくつも浮かんでいた。


(あれは何だ? この光は……そうか、確かに、妖怪にはかなり効くだろう。だが、私はそれが何であるかわかっている。ならば、問題ない。突っ込むか)


蘆屋は再び右腕から鉤爪をだし、霊夢の方へ向かおうとした。


(まてよ……たしか、後ろのやつも何か構えて……)


蘆屋は振り返った。


見ると魔理沙のミニ八卦炉から光が漏れ始めていた。


蘆屋は目を見開いた。


(こいつら、同時に……まずい!)


「マスタースパーク!」


「夢想封印!」


霊夢と魔理沙の声とともにいっきに、極太のレーザーと光の玉が蘆屋に襲いかかった。


蘆屋は上に飛び上がり、ギリギリそれを避けた。


霊夢は前からくるマスタースパークを避けながら、さらに蘆屋に光弾を飛ばした。


しかし、蘆屋はそれを避けず、後からはなった光弾は全て蘆屋に命中したが、光弾は炸裂せず、蘆屋も無傷だった。


「あれ〜おかしいなぁ? なんで、最初の攻撃は避けといて、後の霊夢の攻撃は避けないんだぁ?私のマスタースパークだって最初はそのまま避けずに突っ込んできたはず、何かまずいことでもあるのか?」


メアリーが退場したあと、魔理沙は霊夢にある提案をしていた。このままじゃ、拉致があかないから、一度全力で同時に攻撃してみないかと。


「霊夢!」


「わかってる」


魔理沙は魔法での攻撃、霊夢は夢想封印で攻撃し始めた。


蘆屋を光弾が追い、魔理沙は蘆屋の動きを追っていた。


(くそっ、面倒なことになった。私の体では同時に二種以上の事には対処できない)


魔理沙は光弾が蘆屋にあたりそうになるごとに魔法をはなった。


蘆屋はそれをみて、逆に光弾の方に突っ込んでいき、魔法をかわした。


「魔理沙、もっと合わせられないの!」


「わかってる!どうしてもタイミングが合わないんだよ」


魔理沙と霊夢は攻撃を続けたが、蘆屋は同時に当たらないように、タイミングをずらしていた。


少しタイミングがずれて、霊夢と魔理沙の攻撃が当たることはあったが、蘆屋には効いていなかった。


しばらくして、魔理沙は連続で魔法を使えなくなりつつあった。


連続して何回もつかったことにより、魔力をかなり消費していた。


霊夢も、連続で攻撃し続けており、かなり体力を消耗していた。


「魔理沙、いったん離れよう!」


「わかった!」


魔理沙と霊夢はいったん、攻撃をやめ距離をとった。


蘆屋はそれを追撃しなかった。


霊夢と魔理沙の猛攻を避け続け、霊夢達ほどではないにしろ、体力は消耗していた。


戦いは膠着状態となっていた。



霊夢と魔理沙は蘆屋と少し距離をあけて向かい合っていた。




あたりは静寂に包まれていた。月は雲に覆われ、辺りはとても暗い。


蘆屋は霊夢と魔理沙を前に迂闊には動けなかった。 それは、 相手に隙を見せるわけにはいかなかったからだ。


蘆屋は霊夢と魔理沙を注視して、動かなかった。


そして、ちょうど月が雲から顔を出したのか、光が辺りに差し込んだ。


その刹那、蘆屋は後ろに何かを感じた。


蘆屋は振り返った。


目の前には一瞬、二筋の光が映ったように見えた。


その瞬間、蘆屋の身体中に、痛みが走った。


「ぐっ! な、何だ! 背中をやられたのか」


蘆屋の背中には大きく斜めに傷が入っていた。




霊夢と魔理沙は見ていた。月明かりが差し込んだ瞬間、一瞬の間に、空から二筋の光が蘆屋に向かっていき、蘆屋の背中を切り裂いたのを。



苦しむ蘆屋の前方に、現れたのは、レミリアに抱えられたメアリーだった。


メアリーの両手には光るオーラに包まれた木の棒と木の小刀が握られていた。







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