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東方〜魔法使いがやって来た  作者: kanp
妖怪流入異変
18/24

第18話 集結


霊夢と蘆屋の闘いか始まって少ししたころ、自分の家にいた魔理沙は起きていた。


「なかなか、眠れないなぁ。なんだろう、いつもならすぐ眠れるのに」


魔理沙は特にここ最近の出来事で疲れがたまっているはずだったのに、眠りにつけなかった。


「やっぱり、気になるよなぁ、霊夢と神子はいまごろ人里で見張ってるのかなぁ。私も行ってみようかな。なにかが起こりそうな予感もするし」


魔理沙は箒にまたがり、空を飛んで、人里の方面へ向かった。





時同じくして、紅魔館では屋上に一人の姿があった。メアリーである。


メアリーは部屋で眠りについていた。しかし、先程、目を覚ました。あの日の夜と同じ妖気を感じたからである。


メアリーは屋上の端に立っていた。


「私にはわかる。あいつは幻想郷にすでにきている。もしかしたら、霊夢さん達がもう戦っているのかもしれない。私もいかないと……」


メアリーはそう言って、飛ぼうとするも、飛び出せなかった。木の棒を持つ右手は震えている。


(いかないといけないのは、わかってる。ケリをつけないといけないのも……でも、やっぱり怖い! )


震える右手に力がはいり、余計に震えた。唇を噛み、うつむいた。戦わないとと思えば思うほど、あの日のことを思い出た。身体全体ががこわばっていた。


その時だった。


「メアリー?」


「えっ」


メアリーは不意に自分の名前を呼ばれ、反射的に振り返った。


そこにはレミリアの姿があった。


レミリアは心配そうな表情を浮かべていた。


「どうしたの? どこか悪いの?」


「い、いえ、あの、少し……夜風に当たろうと……」


メアリーは咄嗟に答えたが、それは自分でもわかるような見え見えの嘘だった。メアリーは震える右手にを後ろに隠し、メアリーは微笑んだ。けれども、口角は震えていた。


「みんなは気づいてなさそうだったけど、夕食のとき、少し様子が変だったわよ」


(確かに、夕食のとき、私は少し無理をして平静を保っていた。けれども、いつもと変わらない振る舞いをしていたはずなのに……)


メアリーは返事をすることが出来なかった。


「メアリー、なにか、辛いことがあるなら、私達のことを頼ってもいいのよ」


「ええ、ありがとうございます。でも……これは私が乗り越えないといけないことなんです。だから、この事は私に任せてください」


メアリーの手の震えは止まっていた。メアリーは真っ直ぐとレミリアの方を見ていた。


「わかったわ、でも、これは忘れないで。私達はあなたの味方だということを」


「ありがとうございます」


メアリーはニコッ笑い返事をし、暗闇へと飛び立った。






一方、霊夢は蘆屋を誘導し、人里の近くからだいぶ離れさせていた。


(とりあえず、ここらへんでいいかな。あまり表沙汰にはしたくないし)


霊夢は蘆屋から離れるのをやめ振り返った。


そして、封魔針を3本ほど右手の拳にはさみ、左手にお札を持った。


霊夢は蘆屋に突っ込んでいった。


そして、蘆屋の顔の前でお札を手から離した。


(また、目隠しからの物理攻撃か? それともお札が効くとでも思っているのか? どちらにせよ、喰らったところで私への損害はほとんどない)


蘆屋は、右腕の鉤爪で霊夢の体を貫こうと右腕を動かそうとした。霊夢は右手の拳で蘆屋の顔に殴りかかろうとしていた。


そのとき、蘆屋の視界の端に月明かりが反射したのか少し光るものがうつった。それは霊夢の右手の拳に挟まれている針だった。


(なにっ!? まずい、目をやられては! )


蘆屋は右腕を動かすのをやめ、全力で避けた。針は蘆屋の頰をかすった。蘆屋は距離をとった。


たが、目の前には霊夢がすでに迫っていた。


蘆屋は鉤爪を振り下ろしたが、霊夢はひらりと後ろに下がってかわし、右手の針を投げた。


鉤爪を振り下ろし体制を崩した蘆屋はかわすことができず、顔を下に向けた。


針は蘆屋の頭に刺さった。


蘆屋は針を引き抜き捨てた。


(ダメージはないと言えども、やはり痛みは感じる……)


蘆屋は霊夢から逃げ始めた。


(体力は私の方が上のはず、とりあえずあの巫女を疲れさせるぐらいしかない……)


霊夢はそれを追いかけた。


そのとき、蘆屋のが飛ぶ先の方向に人影が見えた。


そして、何か光が迫ってきた。


霊夢はそれを見ていち早くその軌道から外れたが、蘆屋は正面からくらった。


「おーい、霊夢、そいつか? 例のやつは」


「ちょっ、魔理沙、避けて!」


蘆屋は魔理沙に攻撃を加えようとしてた。


魔理沙は上へとかわし、霊夢と合流した。


「危ない、危ない。やっぱり、あいつには何も効かないのか?」


「そうみたい、私の攻撃もダメだったわ。物理攻撃を仕掛けるしかないみたい」


「へぇ〜、あれ? 神子の奴はどうしたんだ?」


「それがね急に消えちゃって」


霊夢と魔理沙が話している前で蘆屋は二人を見ていた。


(また、増えたのか……これはひたすら攻撃を受け止め、相手が疲れるのを待つしかないのか……)


蘆屋は動かなかった。


「よし、霊夢、いくぜ」


「わかったわ」


魔理沙と霊夢は蘆屋に向かって攻撃を始めた。


魔理沙は箒で殴りにかかり、霊夢は針を用いながら、蹴りなどを繰り出した。


蘆屋は二人の攻撃を躱し、受け止めていた。


しばらく霊夢と魔理沙は攻撃を続けたが蘆屋にダメージを与えられなかった。


「なんだこいつ、全然、攻撃してこないじゃないか」


「守りに集中してるみたいね」


すると、蘆屋はまた逃げ出した。


「あ、逃げたぞこいつ! 」


魔理沙と霊夢は追いかけた。


しばらくすると霊夢はあることに気がついた。人里から戦いながら移動を続けてきたが、すでに3人は博麗神社の近くまで来ていたのだ。


あたりを見下ろすと多くの木が生い茂っていた。


「魔理沙、そろそろ倒さないとまずい」


「え? なんでだ?」


「ここはもう博麗神社の近く。つまり、あいつは幻想郷から逃げ出そうとしてるのかも」


「なんだって! 外の世界に行かれたら私達はもう手出しできないじゃないか」


「そうよ、だから魔理沙、頼んだわ」


「わかった」


そう言うと、魔理沙はミニ八卦炉を放棄にセットし加速した。


魔理沙と蘆屋の距離は一気に縮り、蘆屋のすぐ後ろまできた。


魔理沙はミニ八卦炉を放棄から外し、放棄を蘆屋に振り下ろした。


蘆屋は動きを止め、それを受け止めた。


そうしている位置に霊夢も追いつき、魔理沙と霊夢は蘆屋の前後に移動した。


そして、魔理沙と霊夢は蘆屋を逃す隙を与えないよう、次々と攻撃を加えた。


こうした攻防を繰り広げているのをメアリー遠くから目撃した。


メアリーは木の棒を強く握りしめ霊夢達のところへ向かった。


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