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東方〜魔法使いがやって来た  作者: kanp
妖怪流入異変
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第16話 遭遇


あたりは真っ暗になったころ、1人の男が、幻想郷の草原でたたずんでいた。中年ぐらいに見える男であり、髪はグレー、眼鏡をかけている。服装は、上は青のワイシャツ、下はジーンズを履いていた。体格は少し細めで、賢そうな見た目だった。


「まずいな……まさか閉じ込められるとは……とりあえずは情報を集めなければならないな」


右手を口元に当て、下を向き考え込んだ。そして、その男は人間の気配が遠くにあることに気がついた。


「まずは、人の集まっているところだな……」


男は飛び上がり、人がいるであろう方向に飛んでいった。





しばらく飛び続けると、人がたくさんいそうな場所が見えた。それは人里である。


男は人里の近くにおり、中に入っていった。


夜も遅く、家や店の灯りは消え、人もいなかった。


少し歩き回っていると、一人、人里の人間と思われる者が歩いているのが見えた。男は話しかけた。


「すみません、道に迷ってしまったのですが、良ければ教えていただけないでしょうか?」


「ええ、いいですよ……あれ、あんた、もしかして外来人かい?」


「……外来人?」


「だって、あんた外から来たんだろ。服装が明らかに違うじゃないか」


「ええ、訳もわからず長い間歩いていたら、ここにたどり着いたんです」


「よかったなぁ、あんた運いいよ! ここは人里なんだけどな、人里の外には人を食う妖怪がうようよいるんだよ。でも、もう安心だ。人里にいれば襲われることはない」


「そうだったんですか、それは良かった……」


「しゃあないから、ひとまず俺ん家こいよ。色々教えてやっから」


「ありがとうございます。とても助かります」


そう言うと、その陽気な人は男を家に案内した。引き戸は開いていた。本人曰く、風を入れるために開けっ放しにしてるそうだ。


家の中は1部屋だけで、奥には布団が1つ敷いてあり、真ん中には囲炉裏があった。


「さ、座って座って」


陽気な人はそう言うと、男を囲炉裏の周りの座布団に座らせた。


「いやー、色々教えるとはいったけどよ、なんせこんな時間だ。俺も眠たくてよ。あんたも寝たらどうだい?朝起きたら色々教えてやるから」


そう言うと陽気な人は布団に転がりすぐに寝た。


(なるほど、外には妖怪がうようよいると……では、あの狼人間どもにあの小娘もこの世界に来ている訳だな。さて、どうするかな、とりあえずこの男からこの世界について聞き出した後に動くとしようか)


男はそう考えた後、外から姿が見えないように引き戸の近くに座った。


(やはり、すぐ近くから気配を感じる。こちらを見ているな。この男に会ったときからずっと見られているとは思ってはいたが……この男は人里に妖怪はいないと言っていた……これは私が監視されていると考えた方が良いな。もしかしたら、あの小娘から私の情報が回っいるのか。だとしても、私の見た目は外から来たものといえど完璧に人間だ、すぐに手出しはしてこないだろう)


男はそう思い、引き戸を閉め、引き戸の向かいの壁にもたれた。


そのときだった。ドカーンと大きな音ともに引き戸が木っ端微塵に砕け散った。そして、巫女の姿をした女が入ってきた。博麗霊夢である。


「あんた、ちょっときてもらうわよ」


「え、なんだ、なんだぁ」


陽気な人はびっくりして起き上がった。


「あ、あんたはもうちょっと寝といて」


そう言うと霊夢は陽気な人のみぞおちを拳で殴り気絶させた。


「さ! きてもらうわよ」


「随分乱暴な方ですね……」


男はそう言うと立ち上がり、霊夢についていき外に出た。


家の前で、霊夢と男は向かいあった。


「あんた、外から来たんでしょう。何者?」


「あ、私は蘆屋(あしや)と申します。実はよくわからないんです。なんか森の中をさまよってたら草原に出てそのままずっと歩いてたらここについたんですよ。あなたは?」


「え、わたしは博麗霊夢、巫女よ。それより、もう少し聞きたいことがあるの」


「なんでしょう?」


そう言うと、蘆屋の後ろから声がした。


「あなたは、人間ですか?」


振り返ると、そこには神子が立っていた。


「ええ、もちろん。私はどうすればいいんでしょうか?」


「そうですね……」


神子はじっと蘆屋を見つめた。


そして、次の瞬間、神子は刀を抜き、目にも留まらぬ速さで蘆屋に斬りかかった。


「なにっ!?」


虚を突かれた蘆屋は避けることは出来なかった。


そして、ガンッ、と音が鳴り響いた。


霊夢の目の前で蘆屋は神子の剣を腕から生えた鉤爪のようなもので止めていた。


「ふっ、やっぱりな。お前が黒幕だな。この程度の剣に臆して状態を表すとは!」


「なにを、とめていなかったら、私を真っ二つにしていただろう」


蘆屋は剣をはじき、空中へ逃れた。そして、下を見た。地上には見上げている霊夢しか見当たらなかった。


(あいつはどこにいった)


蘆屋は振り向いた。するとそこには神子がおり剣を振り下ろそうとしていた。蘆屋はなんとか受け止めた。


「いつのまにっ!」


すると、神子は目の前から消えた。


そして、背後から斬りかかろうとしていた。


蘆屋は剣を受け止めたが体勢を崩した。


(なんだ、コイツは! 動きが見えない。瞬間移動てまもしているのか。それより、剣はまずい。攻撃されるにつれて、対応できなくなっていってる。クソッ、こんなところでやられるわけには……)


霊夢は地上から二人を見ていた。神子は瞬間移動しは斬りかかり、蘆屋は翻弄されていた。蘆屋は逃げようとするも、神子に回れこまれ、どうしようもなくなっていた。蘆屋が神子にやられるのは時間の問題に見えた。



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