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東方〜魔法使いがやって来た  作者: kanp
妖怪流入異変
15/24

第15話 束の間の休息


メアリーは全てを思い出した。そして、メアリーの身体が完全に固まった。すると、メアリーは気を失い、身体の力が全て抜けた。


「メアリーさん!」


神子は倒れるメアリーを支えた。メアリーは目を瞑り、気を失っていた。


「相当なショックを受けたんでしょう……いまはゆっくり休んでてください。私も力になりますから」


神子はメアリーを違う部屋の寝床に運び寝かせた。







日が暮れ始めるころ、メアリーは目を覚ました。寝ている横で魔理沙が椅子に座ってこちらを見ていた。


「あれ……私……博麗神社にいてたような……」


「良かった、目を覚まして。ここは神霊廟だぜ。確かに最初は神社に行くとは言ってたけど。どうだ、身体の方は?」


「あ、うん、なんともないですよ」


「急に倒れたと聞いて驚いたよ。まあ、元気なって良かった。霊夢と神子を呼んでくるから、ちょっと待っててくれ」


魔理沙は部屋を飛び出していった。



(そうか、私、思い出したんだ。それで、気を失って……)


しばらくすると、魔理沙が霊夢と神子を連れて戻ってきた。


「メアリーさん、申し訳ない、いきなり記憶を戻すようなことをして」


「いえ、いつかは受け入れなければならないことだったんですから」


「メアリーさんは夜には紅魔館に戻らないといけないらしいですが、どうしますか? 今日はここで休んでいきますか」


「ええと、大丈夫です。特にしんどいとかもないですので。それに、紅魔館の人達を心配させたくないですし」


「わかりました。今日は無理はせず、ゆっくり休んでください」


メアリーは起き上がった。メアリーは少し考えた後、皆に話しかけた。


「あの、戻った記憶のことについて、良ければくわしく話させてもらえませんか? 神子さんも私の心を見たとしても、細部までわかるということではなさそうですし」


「先ほど倒れたばかりなのですから、そんなに急がなくても大丈夫ですよ。いまはメアリーさん自身の方が大切です」


神子はメアリーにそう返答したが、メアリーは真剣なをしていた。


「心配していただきありがとうございます。確かにかなりのショックを受けました。でも、この瞬間にも幻想郷に、あの者がきてもおかしくない状況です。ですから、いまのうちに私の知ってるすべを話します」


メアリーはそう言うと、3人に思い出した全てのことを話した。襲ってきた者がどんな姿だったかや、自分の攻撃が効かなかったことなど。


話を聞いき終えたのち、神子が口を開いた。


「ありがとうございます。これで、おおかた敵がどんな姿をしているかはわかりました。

メアリーさんは、今日は帰ってゆっくり休んでいてください。まだ、疲れも残っているでしょうし。

今日は念のために、私と霊夢さんで人里を見張ることにします。話を聞く限り、幻想郷に入ってきた場合、人がいるところを狙う可能が高いですから。

魔理沙さんも今日は休んでいてください。

明日以降は何か変化がありましたら私が伝えにいきます。

最後に、くれぐれもこの話は他言無用でお願いします。特に妖怪には絶対に話さないように。外の人間の妖怪化はメアリーさんを襲った者の仕業である可能性が高い。このことが知られたら、その者に味方する妖怪が出てくるかもしません。そうすれば、最悪の場合は人対妖怪の戦争になる。もつろんですが、この話は他言無用でお願いします。そして、この件については神霊廟以外では話さないようにお願いします」


「私達だけで話すのもダメなんですか? 」


「はい、妖怪はどこから我々の話を聞いてるかわかりません。特に、幻想郷を裏で牛耳っているという妖怪は幻想郷の中ならどこにでもあらわれることができるのです。そんな妖怪に聞かれたら面倒なことになりますので」


「紫のことね、確かにいつでもどこでもいるからね」


「はい、それでは今日は解散ということで、魔理沙さんとメアリーさんは家まで送ります」


そうして、魔理沙は自分の家へ、メアリーは紅魔館に戻った。




メアリーは紅魔館に戻ると自分の部屋に入り、ベッドに転がった。


メアリーはぼーっと天井を見ていた。いま、もう一度、ここ最近の自分に何があったかを思い返していた。3日前の夜、自分は殺されかけ、この世界に逃げてきた。そして、次の日、私はこの紅魔館を乗っ取った。そして、次の日には霊夢さんとの戦いに負け、紅魔館の一員になった。なぜ私が紅魔館を乗っ取るようなことをしたのかは正直わからないのだけど、そんな私を紅魔館の皆は手厚く迎え入れてくれた。そして、次の日に、神子さんと出会い記憶を思い出した。


「色々起こりすぎて気が病んじゃうなぁ」


メアリーは苦笑いをした。確かに、精神的にも身体的にもかなり疲れていた。神子さん達にも言われたし今日ぐらいはゆっくりしようかな、とメアリーは思い、自分の記憶を漠然となぞりながら、なんとなく転がっていた。


しばらくして、ノックの音がしたのち、咲夜が部屋に入ってきた。メアリーは顔だけ咲夜の方に向けた。


「あ、帰ってたのね、メアリー。夕食できたわよ。食べれる? 」


「あ、はい。すぐ行きます! 」


咲夜は部屋から消え、メアリーは起き上り食事をとる部屋へ向かった。



部屋に入ると、皆が待っていた。


「あ、お待たせしました」


メアリーはそう言って席に着いた。


料理が咲夜によってテーブルに並べられ皆は食べ始めた。料理はステーキをメインディシュとした、洋風で、口に運ぶととろけるようにやわらかく、とても美味しかった。思わず笑みがこぼれた。


それを見て咲夜が嬉しそうにメアリーに尋ねた。


「おいしい?」


「はい、とっても! 焼き加減もよく、なんといっても柔らかくて」


そこに、パチュリーがメアリーに尋ねた。


「そういえば、今日はどうだった? 魔理沙に呼び出されてどこかいったんでしょう」


「あ……はい、実は、前に咲夜さんから話を聞いていたんですけどね、豊聡耳神子さんとたまたま出会いまして、流れで神霊廟を案内してもらえたんですよ。神霊廟は中華風の装飾があって豪勢でしたよ」


「へぇー、神子とね。それで……」


メアリーとパチュリーのことを、食事をとりながらも、レミリアは少し見ていた。


食事も終わり、皆がおのおのの部屋に戻った。


メアリーは図書館に行くことが多かったが、今日は寝ることにして、眠りについた。






しばらくたったころ、霊夢は人里にいた。














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