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東方〜魔法使いがやって来た  作者: kanp
妖怪流入異変
14/24

第14話 あの日、何があったのか


メアリーが幻想郷にやってくる少し前のできごとだった。




メアリーはとある場所に自分と同じような魔法使いがいると思っていた。以前、その場所から魔法のような気配が感じられたからだ。そして、メアリーは一度その場所に行ってみたが、特に何もなかった。いや、無いように見せかけられていた。恐らく結界のようなものがはられていているとメアリーは思っていた。


その場所はメアリーが住んでいるところからは少し離れていた。その場所に行くのには少々時間がかかるのだ。


ある日の夜、いつものように、メアリーは自宅で眠っていた。自宅の周りは静かで、基本近くには誰もいない。部屋も薄暗く、灯りもともっていない。


メアリーは眠っていたが、何かの気配を感じ、目を覚ました。メアリーが目を開けると、目の前には、何者かが、メアリーの魔法の剣のようにオーラのようなものを纏わせた手刀をメアリーに振り下ろそうとしていた。


しかし、メアリーが目を開けると、すぐに、そのオーラのようなものは消え去った。


メアリーは自分が今、攻撃されかかっていたことを理解した。


横に立っているものはオーラのようなものが消えたことに気がとられているようで、メアリーが目を覚ましていることには気づいてないようだった。


メアリーはすぐに、自分の横に置いてある木の棒を手に取り、上半身を起こし、木の棒に魔法を纏わせ、なぎ払い、横に立っているものの横っ腹から切り裂いた。


だが、魔法を纏わせた木の棒、魔法の剣は確かに当たったはずなのに、ただ空を切ったかのように手応えはなく、相手は傷一つ負っていなかった。メアリーは頭の長いが真っ白になった。何故効かないのか、そもそも、あれは何者なのか……。


相手はメアリーの一撃に驚いたようで、1歩後ろに下がった。そして、突然相手の右手に鉤爪のような者がはえた。


その光景をみてすぐにわかった。自分は……殺されると。


メアリーはそれを見て、すぐに、部屋の窓を突き破り外に飛び出た。特に考えはなかった。ただ、逃げないといけないとう気持ちしかなかった。


逃げないと……とにかく逃げないと……、殺される!


メアリーは必死に月明かりしかない暗闇の中を飛んだ。目を横に流し、恐る恐る首を少しだけ横に向けた。鉤爪の奴が、自分を追ってきているのが見えた。しかも、自分と同じくらいのスピードで飛んで……。


メアリーはどこに逃げればいいかわからなかったが、とにかく飛び続けた。しかし、相手もずっと追ってきた。少しでもスピードを落としたら殺される。その恐怖に襲われながら……。


しばらくたち、考える余裕が少しだけできたみたいで、メアリーは自分が今どの方向に逃げているのかを考えた。そして、どこに逃げるべきか。


逃げ場はない。隠れようにもその敵と距離が近すぎる。攻撃は効かないからこれ以上距離をあけることもできない。無効化の範囲に相手が入ってきて、飛べなくなったとしても、その範囲に入るまでのスピードが残っており、間違いなく攻撃を食らってしまう。


そして、あることに気づいた。自分が逃げている方をもっと先に進んだところには、以前に訪れたことがある場所があった。そこは、恐らく結界が張られているような不思議な場所だ。


そこに強い結界があり、自分がその中に入ることができれば、逃げることができるかもしれない。でも、そんなに上手くいく保証はどこにもない。むしろ、上手くいかない可能性の方が高い。


それでも、メアリーは覚悟を決めた。それに賭けるしかないと。


メアリーはその場所に向かって飛び続けた。結構な時間、逃げ続けているのに、敵はずっと追ってきていた。


メアリーの体力は限界に近づいていた。呼吸も乱れており、少しでも気を抜くと一気にスピードを失いそうであった。


そして、メアリーはやっとその場所の近くまで来た。そして、結界が張られているであろうと思われるところに向かって進んだ。


メアリーはそこを進んでいた。少しして、メアリーはあることに気づいた。周りの景色がそんなに変わっていない。それより、この場所がこんなに広いはずがない。メアリーは確信した。ここに結界が張られていると。でも、どうやったら中に入れるのかわからなかった。


そうしているうちに、メアリーの体力が限界を超えた。メアリーのスピードがだんだん落ちてきた。敵のスピードはそのままで徐々にメアリーに迫ってきていた。


(だめだ、このままじゃぁ、何とか中に、中に入らないと、入らないと)


敵はメアリーの近くで飛べなくなることに気づいた。そして、敵は後ろから迫るのではなく斜め上に飛び、メアリーの上を取りに行った。


敵はメアリーの真上まで来た。


敵が鉤爪を振り上げているのが、かすかに見えた。


(もうダメだ……避けられない……逃げられない……殺される……嫌だ! 死にたくない!)


「中に、中にはいらせてー!!」


メアリーは悲痛な叫び声を上げた。


敵はメアリーの真上からメアリーに向かって急降下た。そして、メアリーの背後につき、鉤爪を振り下ろした。メアリーの首のすぐ横にあたるというときに、突然、敵の視界からメアリーが消えた。そして同時に、敵はメアリーがいなくなったにもかかわらず、完全に飛べなくなった。敵はそのまま落ちていった。




そして、メアリーは草原の上に倒れていた。首の後ろにはほんの少しだけ、かすり傷がついていた。


時間が経ち、日が昇るころにメアリーは意識を取り戻した。

























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