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お久しぶりです。
体調がどうにもこうにも……。
調子が少し良かったので、一章と二章の間的なモノを書いてみました。
あらすじ:メートがしゃべれなくなった。治すための薬を求めていざれっつらごー。
でもこのお話は間のちょっとしたお話。
セイレーンの雫か……。秘薬ということ、嘆きの岬にある、それは西の方。
このくらいしかわからない。
手がかりすくなっ!
一応アナが行ったことがあるということらしいので、それらしいものが見えてきたら、教えてもらえるようには言ってある。
今、移動している方法は言わずと知れた『プレイス』による移動だ。
雲に擬態をしており、外から中は見えないようにしてある。いつも通りプカプカと気持ちよさそうに浮かんで移動中だ。
男と女二人……。
色々話が立つといけないので、一応プレイスの中に必要な分の部屋を作ってみた。中を変えるのは別に特別なスキルは今のところ不要のようだ。
もちろん互いのプライバシーもしっかり守られている。当然扉もばっちりだ。
ただ、風呂だのトイレだのは、どうやら残念ながら今の所、一つずつしか作れないようなんだよな。
正直この設備が一番困るんだけどねぇ……。
今日も既に朝一で風呂場でアナと遭遇をし、トイレをあけたらメートがいた……
メートには鍵のかけ方と、そもそもトイレがどういういうものかを教えておいた。どうも何に使うのかも知らないで、トイレにいたらしい。居心地が良いのでいたとか……まぁわからないでもないけどな。
ついでにアナにも教えたら、ちょっと顔を赤くしてた。今まで、どうやらこそっと外に出てしてきていたらしい。あらまぁ……、だよ。
あ、もちろんトイレの方はお尻を洗う機能もばっちりのやつがついている。変なところで高性能だよなこの『プレイス』ってやつは。
言葉によるコミュニケーションが取れなくなったメートは、なんだか距離が近くなった。いやかなり近い。風呂にあるシャンプーや石鹸のせいなのか、めっちゃいい匂いがしている。最初に使い方を教えた時には泡だらけになって遊んでいたが、最近ではしっかりと洗えているようだ。
レベル三から四になってできたことは、意外にも装備の作成だった。まぁあれだね、着たきり雀はおやめなさいというところだろうか。着た切りダメとか言って腕をばってんにしている少年神の顔がちらっと浮かぶ。俺的にはこの格好も結構好きなんだけどねぇ……。そんなにだめか? フリースの上下、楽だよ?
まぁ折角だし、その力を使ってメートとアナに簡単な上下の服を作ってみることにした。いや、ごめんそんな感涙感じじゃないな、全力で脳みそ振り絞ってやってやった。多少、いや思いっきり趣味が入り、スカートが短くなったり、スカートと見せかけた実はキュロットでした~wwwをつくったり、ワンピースに羽穴ありとか作ったのは、みんなと俺の内緒ね。友達にも内緒だよ?
まぁっというわけで、いまだ目的地にも着かずに俺たちは空の上を浮かんでいる。
あ、作った服はメートがかなり気に入ってくれて、アナはなにか賜るくらいの勢いで受け取って、部屋に駆け込んでいった。あとで見せてくれたけど、すごい二人とも可愛かったよ。異世界すげえぇなぁ……って思ったね。
今度メートにニーソはかせてみよう……。
絶対領域……ふっ……。




