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The world has died  作者: トウイ小秋大福
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赤い点

少年は依頼の場所を訊くと、準備をするために宿の自室に向かった。持っていく弾薬(マガジン)は2本×12発とサンプレッサーを一本、黒いナイフを一本、拳銃はガバメント(M1911)と呼ばれているもので、すでにマガジンが装填され安全装置がかけてあった。

(夕方までには終わらせたいな)

少年はそんな事を考えながら荷物をそれぞれの箇所に納める。ナイフは腰より少し高い位置に装着し、弾薬(マガジン)とサンプレッサーはマガジンポーチに差し込むように入れ、拳銃は右脚の太腿のホルスターに収める。最後に空き缶より少し小さい、ピンのついた円柱型の物体を腰の後ろにぶら下げ、雑貨屋のおじさんにもらった大きな袋(ゾンビの首を入れる袋)を持つと準備は整った。


少年は宿の一階に降りると町の地図を確認する。宿を出て道なりに行くと町の出口があり、町を出ると真っ直ぐな道がある、10分ほど進むと分かれ道があるので左の方に行く、その先にゾンビのいる建物があるらしい。

宿を出て人通りの少ない道を歩いていると、野菜を売っている人の声や肉を売っている人の声が聞こえてくる、人は少なくても店は開いているようだった。店には寄って行きたいが依頼があるので、少年は店を素通りして行くと、少し先に町の出口が見えた。「またのお越しを」と書かれた看板を通りすぎ歩き続けると、ちらほらと木が見えてきた、さらに進むと分かれ道があった。左に進むと、少年が歩いている整備された道以外はほぼ木に囲れ、木は風が吹く度にサワサワと揺れていた。

少年は一旦歩くのを止めると、胸ポケットに入っている端末を取り出し探知機を起動する。端末の画面には円が表示されており、その中央に青色の点がある、円の端から中央の点にかけて線が結ばれ早くもなく遅くもないペースで青色の点を中心に360°を回っている。円の12分の11ぐらいで赤い点が幾つかの表示された。

(よし、これだな。.....あれ?)

少年が赤い点を数えると赤い点は6個ではなく7個、表示されていた。


少年は歩きながら考えた。

(今まで端末を使って一度も表示は狂ったりしたこともないし、雑貨屋のおじさんも質問されたときに曖昧な数を言わなかった所を見ると数は確かに6だったんだろうけど、...何で一つ増えてるんだろ?)

少年はそこまで考えた所で前を見ると少し先にサイロが見えた。

サイロに向かって歩くと少しずつ視界が開けてきた。サイロが一番奥にあり、サイロの前には大きな広場がある。広場の右側には肥溜めがあり、左側には、なにかを飼っていたような小屋がある。

そしてサイロの逆側に入り口があり、文字がかすれて読めない立て看板が置かれていた。

少年は看板の陰に隠れると、そっと広場の中央を覗いた、すると幾つかの人影が見えた。


ナイフは「一本」何でしょうか?それとも「ひとふり」なんでしょうか?

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