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綿あめのきみ  作者: うわの空
第五話
9/14

1996年 12月23日

 若いのに再婚しないの、彼氏はいないのとよく訊かれる。


「いいひと紹介しようか」


 どうしてそうなるのだろう。女性は、男性と一緒にいなければならない決まりでもあるのだろうか。子供がいるから、父親もいなければならないと思われているのだろうか。

 男性は、怖い。

 今は笑っている男が、いつ怒りだすかわからない。どんな言葉で不機嫌になるか分からない。殴ってくるかもしれない。蹴ってくるかもしれない。


「次はお前だぞ」


 そう言いながら、目の前で猫を解体するかもしれない。血にまみれた包丁をつきつけて、脅してくるかもしれない。

 犯されるかもしれない。

 殺されるかも、しれない。

 考えれば考えるほど怖くなって、男性の顔を見ただけで吐き気がして、呼吸の仕方もわからなくなって。私は地面にしゃがみこんだ。


「おかあさん、大丈夫?」


 そう言って差し出してきた娘の手はいやに温かく、湿っている。

 ――どうして『あの男』の手にそっくりなの。触らないで、気持ち悪い。


 私は、娘の手を払いのけた。


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