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7話

昼を過ぎた頃俺達はクエストから帰ってきた。今いるのはギルドの受付、ミーナは顔を青くしており美人が台無しだ。まぁその状況にしたのが俺なんだが・・さかのぼる事数分前・・

「ミーナさんコレ討伐部位です。確認お願いします」と俺は『ゴブリン』と『ゴブリンソルジャー』の討伐部位が入った袋をミーナさんに渡した。

「早かったわねこのクエストなら夜暗いでもいいくらいよ?まぁ過信しすぎて死んじゃったら問題だけどまぁいいわ少し待っててね」と言ってミーナさんは奥の部屋に入っていった。

・・でミーナさんが顔を青くしてこっちに向かってきたって事だ。

「ユキさん、セバスさんちょっとこちらに来てもらえるかしら・・ギルドマスターがお呼びです」

「・・・え?」俺は意味が分からず間抜けな声を出した。何でゴブリンのクエスト終わらせるだけでギルマスに呼ばれないといけないんだ?何かやらかしたかな・・・と俺の背中は絶賛冷や汗の滝になっている。「マスター」と一言俺の後ろから聞こえてくる。セバスだ、俺はその一言で我に返りそして

「え・・・っとミーナさん説明はあるんですよね?」とミーナさんに問う。彼女は

「もちろん、とりあえず急いで・・・ギルドマスターの部屋に呼ばれるなんて中々無いから皆、貴方達を見てるわよ。」それで合点がいった。さっきから視線が痛いなぁ~って思ってたけどそれか・・・

俺達は無言でギルドカウンターを通りギルドマスターの部屋へ向かう。

案内された部屋の前ミーナさんがノックし部屋から返事が帰ってくる。

中にいた人は中肉中背の男性、目は鋭く未だに現役の冒険者って言われても納得するそんな威圧間があった。 「失礼します。」と一言言ってから入る。中に入ると椅子に座るように言われ腰掛ける。セバスは俺の後ろに待機。

「・・・冒険者ユキ殿で間違いありませんかな?」ギルドマスターは確認もこめてだろう。

「はい、先日こちらに移動してきました。冒険者、『ユキ』と申します。」

「ご丁寧にありがとう。では早速だが本題に入ろうか。」少しの間が空く。

「今日君達が倒してきた『ゴブリン』の討伐確認部位に『ゴブリンソルジャー』の討伐部位が混ざっていたんだがコレは君達が・・・?」と言ってきた。

「はい、平原で狩りをしている時に遭遇しました。最初は少数だったのですが帰る際に5~6匹で襲い掛かってきました。」とありのままを話す。

「・・・そうか・・・ミーナ君頼むよ」とギルマスがミーナさんに一言いいミーナさんは無言のまま頷き部屋を出て行った。

「さて・・君達が討伐した『ゴブリンソルジャー』何だが本来成りたての冒険者が倒せるものではないのだよ。だが君達の狩りに行った平原、今日はこのギルドで把握している限り君達しかむかっていない。君たちが『ゴブリンソルジャー』を倒した、と言うことを信じれば君達は既にB+級冒険者って事になる・・・あ~冒険者の強さ基準表は見たかな?」

とギルドマスターは言ってきた。俺は無言のまま首を横に振るすると・・

「はぁ~ミーナ君は優秀だがたまにドジをするからな・・・少し減棒するか・・・」とミーナさんに不運が降りかかった。ミーナさんドンマイ!

「・・でコレが基準表だ目を通しておいてくれ」と一枚の紙を渡される

【強さ基準表一覧】

SSS(天災級)、SS(災害級)、S(騎士団討伐級)、A+(上位冒険者PT級)、A上位冒険者級)、B+(中位冒険者PT級)、B(中位冒険者中級)、C+(中位冒険者初級)、C(下位冒険者PT級)、D+(下位冒険者試験級)、D(下位冒険者初級)、D-(一般兵上級)、E+(一般兵中級)、E(一般兵初級)、E-(民間人上位級)

確か魔物はほとんどがD-からだったからそう考えるとやっちゃった間があるな・・・

Dランク冒険者二人がB+級の強さとか信じられないね、でも討伐部位の提出とギルドで把握している限りの平原へ行った記録が俺達二人しかいないとなると問題が出るか、

・・だがそんな事でわざわざギルマスの部屋に呼ばれる事なんて・・・

「さて・・君も気がついているようだがソレが本題じゃない・・・問題は『ゴブリンソルジャー』が集団規模で動いていたことだ。」とギルマスが俺の考えてた事を断ち切る。

「えっと・・何か問題があるのですか?」と俺は分からなかったから聞いたがギルマスに呆れた顔をされた。少しショック・・・

「まぁ成り立てで分からないのも仕方ないか・・まず『ゴブリンソルジャー』だが普段はソルジャー1に対して下級魔物が10匹~の集団で動いている、ソルジャーが幾分か頭がいいからな、だが今回は【ソルジャーが】、集団で来たってところが問題なんだよ、簡単に言うとソルジャーより強い魔物が統率しているって事になるな」っと分かったかな?的な目で見てきたので無言で首を縦に振る

「ゴホン! ソルジャーが集団で来ると数にもよるがB~B+以上の冒険者が討伐対象だ

ちなみにソルジャー自体はD+の試験モンスターだ 一匹だと、ただの頭のいいゴブリンだからな

だが集団で来ると中々に侮れない相手だ・・まぁ詳しくは自分で調べる方がいいだろう。

さて・・長くなってしまったな。今、下では緊急クエストで慌しいだろうから裏口から出て行きなさい。」 とギルマスは話を切った。実際これ以上は聞いてもまだ早いだろう、

「お言葉に甘えて、・・一つだけよろしいでしょうか?」と一つだけ疑問に思ったことを言う。

「ん?答えれることならどうぞ」とギルマスは優しい表情で答えた。

「今回の緊急クエストはすぐに終わるのですか?」そうコレが、俺が疑問に思ってたことだ。

緊急クエスト・・ゲームならしっかり準備してから受けるクエストだから時間が掛かるんだが・・

「あぁ~それならすぐに終わるよこの都市にいる冒険者達は強いからね、明後日にでも終わっているはずだよ」

と軽い口調で話してくれた。実際ここに居る冒険者達を信頼しているからなのだろう。

「分かりました、今日はお招きいただきありがとうございました。」と一礼してから部屋を出ようとすると、「あ~今回のこと知りたかったら明後日にでもおいで、ミーナ君に話すと連れてきてくれるようにするから」とギルマスからお誘いだ、まぁ気になるしいいか、

「はい、ぜひ!」と俺は自分の頬が緩むのが分かるくらい笑った。

目の前には赤面して固まってるギルマスと驚いた顔したセバスが・・・一応セバスに声かけて部屋を出て裏口から宿へ向かう。


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