表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/14

4話

宿に入るとセバスがカウンターで何か話してたが気にしないで部屋に向かう。

遅れてセバスが入ってくるが手には湯気が出た桶が、桶にはタオルも付いている。

「マスター、服を脱いでください、いくら清潔化せいけつかの魔法があるとは言え精神的に悪影響ですので、ただいまより執事としての奉仕をさせていただきます。」

「い・・いや・・お・・お前にやって貰わなくても・・自分でできるからな?な?」

と狭くは無い部屋のベッドで俺は自分のベッド(執事)に迫られてる、意味が分からない事態に陥っている。確かにここ最近お風呂に入ってなかったから、サッパリしたいがいくらなんでも、任せることは出来ないので後ずさりしていると、背中にトン、っと壁に当たった感触がした。

{しまった!後ろを確認してなかった!}俺が考え事してる間に追い詰められたらしいそれに・・

「マスター・・今は少女のお姿なのをお忘れですか?いかにマスターとはいえ、少女の柔肌の扱いは慣れてないはずです。強く擦りすぎると大変なことになってしまいますよ?」

と目の前の変態(執事)は哀れむような目で見てきた。

「い・・いや、そうなんだがな?たしかに柔肌だろうさ、自分で触っててもぷにぷにな肌なんだからさ

でもさ?その・・なんだ・・は・・はずかしぃ、じゃん・・」

・・俺は何を言ってるんだ・・・男(精神)の俺がイケメン(自分のベッド)に体を拭かれるだけで恥ずかしいとか、いやいや!他人に拭かれるのは恥ずかしいに決まってる!俺はホモじゃねぇ!

「はぁ・・マスター諦めて下さい、今のマスターは少女なのです、ご自分できちんと拭けますか?それでしたら私もマスターの言うとおりにしますが、きちんと『隅々まで』拭くことが出来ないなら諦めて下さい。」とセバスはいいながら手を伸ばして俺の服を手馴れた手つきで脱がしていく。

・・慣れてるなぁ~なして?と言う疑問を思いながら出来るだけ見ないようにして、なされるがままに体を預ける。「・・ん。くひゅ・・ぁ・・」と言う何とも言えない声を出しながらたまに、「マスター変な声を上げないで下さい」と変態から言われながらも、体はサッパリし、精神はズタボロになりながら服を寝巻きに着替えさせてもらい、宿に供え付のベッドへ身を寄せる。

「で~おまえは寝る必要あるのか?」と一つしかないベッドにうつ伏せで寝ながらセバスに聞く

「はい、元々はベッドでありました私ですがこの体では、人と同じ構造なので睡眠が必要でございます。」 「・・・この部屋にベッドが一つしかないんだが?」

「はい。宿の店主に聞いたところ2つある部屋は無くキングサイズも無いと言う事でしたのでダブルサイズの部屋を取りました。」

「いや・・そう言うことじゃなくてな?って何でもう明かり消したんだ!?何で布団の中に入ってくるんだ?・・で!抱き枕にしてんじゃねぇ~!」

俺の悲痛の叫びが夜の宿に響き渡る。疲れもあってすぐに寝るハメになるが今日はSAN値がだだ下がりした気分だ。

翌日ギルドへ向かい冒険者登録をした後、午後1時くらいまでクエストとスキルや魔法の練習

そして遅めの昼食を食べた後、北の都市ホックスウェルゼンを堪能し、日用品などを整え3日後・・


今日も朝からふかふかのベッドの上、後ろにはいつも通り抱き枕にしてくる執事(変態バカ)が・・

もうね、抵抗しても無駄だと分かったのです。終いには服屋に寄った時に、寝巻き用の服を何着か買ったのだが、いつの間に買ったのか、うさ耳フードのパジャマや猫耳フードのパジャマや動物系の耳付フードが何着か買っていやがった!しかも毎日別のに、着替えさせられて抱き枕と化す俺の小さな体。慣れたよ?さすがにね、3日同じことが続けば慣れますとも。

そんなことがあった、短いような長かったような日々をすごし、魔法やスキルの操作、威力調整も

ほぼ完璧になったことから、西の都市サーズベルトに行くことにした。

もちろんその為に必要そうなものを買って、アイテムボックスにしまってあるし、

サーズベルトへ行く為の足も確保した。といっても護衛のクエストを運よく見つけてそれが今日だった。ただそれだけだ。

「それでは、護衛の方はお任せしましたセバス様、報酬は西の都市サーズベルトに付いてからと言う事でよろしいかな?」と俺の横にセバスその目の前には太り気味の移動商人のファズ、依頼人だ。「えぇそのように、護衛は私どもの仕事なので危機的状況の場合はこちらの指示に従ってもらいます。荷物は出来る限り護りますが、もちろん依頼者の護衛も兼ねているので災厄の場合荷物を破棄する可能性もある。 と だけ覚えて置いてください。まぁそのようなことは無いとは思いますが、念のためです。」 なにやら俺にはわからない、依頼者とセバスの攻防が見える・・・

ちなみに何故俺が依頼者と直接話をしてないかと言うと、まぁこの見た目だもんな、仕方ないよな。実際護衛するのは俺だが、話し合いだと俺はただの少女にしか見えんからな、セバスに任せたっと言うことだ。サーズベルトまでは馬車で2週間位、途中補給のために町や村に寄るそうだが、あくまでも『補給』のためだ泊まりはしない、順調に行けば10日ほどで着くはずと言うことだ。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ