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3話

そんなこんなで洞窟付近を焼き野原にした頃には調整できるようになったしまぁ・・いいのか?

日がまだ上にある頃、魔法調整やスキル確認もかねて外の探索に来たんだが、

ベッドが何か感知したらしい。

「マスター前方300mにモンスターの群れ、及びモンスターに襲われていると思われる馬車が一台」  「・・・まだ生きてたら助けるがそこの所どうなんだ?」

「はい、まだ生きているかと、馬車は移動しておりますので、生存している確率は高いと思われます」  「おっけ~じゃさっさと行きますか」

と言い終わると同時にスキルの『擬態』で自分の背中に羽を生やす、ゲームだった頃はただのアクセサリーだったがこっちの世界では普通に飛行できるらしい、ベッドは普通に走ってくるみたいだが。

モンスターの群れが肉眼で見える辺りに来たが『ヒートアロー』だと時間かかりそうだし『ラピットファイヤ』だと馬車事、攻撃してしまいそうだ。と言う事で。

「スキル『属性統合』! ヒートファンネル!」言葉にしなくてもいいんだが・・まぁ雰囲気だ・・

スキル『属性統合』は2属性を混合させるスキル、今回は『ユキ』がもっとも使っていた火属性と空間属性の二つの複合魔法『ヒートファンネル』自分の周りに火の魔法で作った10cmくらいのミサイル(形だけ)を浮かばせて空間魔法『転移』を自動発動、ロックオンした敵の背後に転移後、自動追尾して炎上する若干恐ろしい魔法だ、『転移』はMP消費が激しいが『属性統合』の『ヒートファンネル』は形と維持、発動の時のMP消費だけでいいのだ、『転移』のMP消費は0 ゲームの時は、とても役に立った魔法だ。

「数は・・5か・・このくらいかな?よし!いけ!」

掛け声と共に火のミサイルは姿を消した、少しして遠くから火柱が5つ見えた。

「ありゃ・・やりすぎか」と俺は右頬を人差し指で軽く掻きながら呟いた。

「まぁ練習練習!とりあえず見に行こうかな・・いくぞ」 一応声をかけておく・・いつの間にいたんだか少し怖い気もする。

爆風で倒れた馬車を見つけたが人の姿が見えない、馬は無事そうだ、ベッドが治癒魔法で癒している、後は持ち主何だが・・「ん?」思わず声が出たがまぁ【頭隠して尻隠さず】文字通り草むらに

頭突っ込んで尻をこっちに向けてるバカがいた。

「あのぉ~・・大丈夫ですか?」としおらしく声をかけてみると、ビックと尻を震え上がらせたがすぐに

顔がこっちを向けた。

「あぁ~助かったのか・・よかった」その人は安堵の息をはいた。

「助けてくれてありがとうございます。私は商人をやっていますディックといいます」

礼儀正しく自己紹介までしてくれた。

「ぁ・・申し送れました私は・・」そこで俺は息が詰まる。

少女?の姿が今の自分だったことをすっかり忘れていたのだ、名前どうしよう・・

悩んでいるとベッドが俺の前に出て、

「失礼しました。こちらは私の主のユキ様でございます。私は従者のクリス・セバスチャンといいます。以後お見知りおきを」とセバスチャン(ベッド)がキャラ名と従者としての名前を名乗った。

セバスチャンってありきたりなっと思いながら俺は、

「災難でしたね、モンスターに追われるなんて、お怪我はありませんか?」

と自分でも鳥肌が立つ物言いをしていた。どうした俺!

「あぁ、怪我は無い、モンスターに追われるのは商人としては日常茶飯事みたいなものだ気にしなくていいよ」 商人は強いんだなって思ったよ。聞けば盗賊なんかも出るらしいが、

「何で、一人で来ていたんです?魔物も盗賊も出るなら護衛くらいは雇うと思うんですが」

「あぁそれがな・・ギルドに届けを出して受理されたのは良かったんだが、当日にキャンセルが入ってな、キャンセル料も馬鹿にならないのにきちんと払っていったんだよ。まぁそれで今に至るわけだが、本当に助かったよ。ありがとう。」とディックさんはまた頭を下げていた。

「いえいえ、私達もちょうど馬車を魔物に壊されてしまって難儀(なんぎ)していたのです。ねぇお嬢様」と、セバスが冷たい目をしながら笑ってこっちを見た。あぁこれ有無を言わさず同意しないと大変なことになるな、仕方ない・・仕方ないからな?

「えぇセバス・・ディックさん、もしよろしかったら一緒に乗せて行ってくれませんか?」

と少し上目使いで頼んでみる、自分でも寒気がするがここは我慢、この機会を逃すと俺達は歩きながらの旅になってしまうさすがに避けたい。まぁ杞憂きゆうだったが

「もちろん、かまいませんよ・・ただここからだと約2日ばかり掛かりますが北の都市ホックスウェルゼンに行きます。よろしいですかな?」と聞いてきたが俺達はそもそもこの世界の常識を持っていない、なので。「もちろん、乗せていただく代わりとは何ですが、護衛を引き受けますね」

と俺が言ったが、ディックさんは頬を少し赤く染めて、セバスは驚いたような顔をしていた。

何か俺したかな?まぁいいか。と結論付けて何事も無く2日、まぁ途中モンスターのテイムを試したがコレも問題なく発動、テイムしたのはさっき倒したホワイトウルフ5体、食料捕獲と護衛を任せたが中々に強いここら辺だと使い勝手がいいな。

まぁともかく今は北の都市ホックスウェルゼンの外壁の門の前なんだがあっさりと中には入れてしまった。身分照明とかあると思ったんだが、ディックさんが中々の有名な商人だったのと商人の仕事の一つ信用で俺らの保証人を引き受けてくれた。

その後、身分照明のために冒険者ギルドで登録すると良いと言う事で明日の朝一番で冒険者ギルドで登録しに行くことに、後ディックさんから護衛の報酬と助けてくれたお礼と言う事で、

金貨1枚と銀貨50枚入った袋が渡された、いくらなんでも多い気がしたが本人が良いと言うので貰っておいた。ちなみにそのまま持ってると邪魔なので、神(笑)から貰ったスキルの内の一つ

『アイテムボックス』に閉まった。これはセバスとの共用なのでかなり楽だ。

ちなみに一般人が家族四人での食費は約、銀貨25枚だそうだ。結論めっちゃ儲けた。

宿はディックさんが招待してくれたおかげで、そこそこの宿に泊まれた。この日の宿泊代はディックさん持ちだ。何から何まで申し訳なくなる。


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