第3章〜告白〜
第3章〜告白〜
緑に色づいた木の下を通って丘の上の学校へ登校した。
6月だ。
真香を好きになってから1週間がたった。
真香とは名前で呼び合ってからたくさん話すようになった。毎回話すとその度に惹かれていく。
やはりいつもと変わらず笑顔が素敵だ。
部活はいつも同じ時間に終わる。
今日も同じだった。
前には最近告白をして両思いだったことが判明した男子がいた。
名前は駄羽。僕とはよく話す。親友だ。
前は全然そんなことは興味は無かったのに、今日は少し羨ましく思っていた。
そして、もっと気になっていたのは真香の好きな人は誰なのかということだ。
知りたかった。
なぜならば、真香は本気で好きになった。
初恋の相手なのだから。
それから1週間になった。
真香は誰が好きなのか。なんでみんなにNOと言っているかを知りたい気持ちが強まった。
『告白してみようかなー。』
そう呟くと、駄羽は
『お!初恋の相手できたのか?』
と言った。
聞いていたのかとびっくりして俺は
『う、うん。耳がいいんだね』
と、答えた。
すると、
『告白したいんだろ?やるならやりな!』
そう言われた。
『な、なんでわかったんだよ!』
と、いうと
『勘だ!そうなの?やっべ!図星だな。』
と、駄羽は答えた。
じゃあやってみるか。そう思った。
僕はその夜。いつがいいか、悩んだ。
明日か、もっと時間をおくか。
でも知りたいことは沢山ある。
考えて考えて、明日にすることにした。
次の日。
『真香!』
そう言うと。
『なに?』と答えた。
『放課後学校の正門に来てくれないか?』
そう、僕は言った。
放課後。
学校の前。
準備はできた。
なかなか言葉が言えない。。。
でも言うしかない!
そう思い勇気を出した。
『いきなりだけど。。。』
『ずっと前から好きでした!付き合ってください!』
そう言った。
心臓が破裂しそうになった。
すると、真香は顔を真っ赤に染めて。。。
『私も、私も初めて話した時からずっと好きだった。よろしくお願いします』
と、言った。
すると真香は笑顔になった。
僕も自然と笑顔になった。
成功だった。
僕は気づいた。真香がみんなにNOと言っていた理由に。
僕が、僕がずっと好きだったんだ!
やっぱり自分の気持ちはきちんと伝えた方がいい!
そう気付いた6月だった。