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第2話ルシアのはなし
「それで何で盗賊 何かに追いかけられてたの?」
普通なら、あんな森の奥には行かないはずだ。
「それは、私がエルフの王女だからだと思います」
それなら、なぜ暗い森の奥にいたのかが謎だ。
「実は、つい最近エルフの村に一人の人間が来て、『私がこないと村をまるごと焼き殺す』と言ったのです。
それでも一度は力づくで追い返しましたが、その夜、外に明るい光を見たので出てみると、村は火の海になっていました。
お父様が、私だけでもと逃がしてくれて、それで力尽き、「この森に隠れていたところを見つかってしまって…」
そんなことがあったなんて……
ルシアの手には、一粒の涙が光っていた。
「こんな苦しいことを話させて、ごめん」
自分は思わず目を伏せた。本当に酷いことを喋らせてしまった。
「ルシアさんは、これからどうするの?」
「その男を見つけて…」
「僕も、ついて行ってもいい?」
ルシアは一瞬、目を伏せて迷ったようだった。
「でも…こんなことに付き合わせるなんて、あなたには申し訳ない……」
「でも、こんなひどいことをしたやつを僕も許せない。それに、ルシアさんを一人にはできないよ」




