第一話 創造神 アルスノヴァ
我の名前は…アルス・ノヴァ…
今年…齢7655万7305になったこの世界の
|創造神《この世界の神で全てを創造する者》
…だが我の寿命があと少ししかない事が分かった…
後数年すらもあるのか怪しい…らしい…
そして我には課題が沢山残っている、
我が生み出した人類は73億人から
ほんのすこし目を離した位
で80億人と増えていっている…
このままだと自然を破壊していつか滅亡してしまうかもしれない…
等と考えている内に時間が過ぎる…我は時間を有意義に使う為に意識や頭の回転を早くする生物を創造し、
心臓部に巻きつける
そして我は少しでも自然破壊等を減らす為に、
適当に降り立った地で活動する事にした…
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
場所:〇〇町
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
アルス「…かなり変わったな…人間も…
間違った選択をしたりするが
面白い発想を出したり
単なる善意での人助けを出来る人間や…
…まさかこんな面白い機械?と言う物を作るとは…
フッ…
人間は我ながら我の次に賢いんじゃないか…?」
《ブツブツ…》
などと独り言を呟く、
傍から見たらかなり異質だろう、
所で私は何処に居るのかというと銀行という所らしく、
人間が使う通貨、お札等を入金や宝くじ?
と言う物等を何かする場所らしい。
我はとりあえず宝くじを買ってその中で
一番高い額を未来を見通して得たので
今機械にて変換しようとしてるのだが…
何しろこういった事をやった事が無いので
全く分からず四苦八苦していると、
後ろから大きな声が聞こえた
強盗犯A「てめぇら手を挙げろッ!!」《カチッ》
後ろを見ると拳銃を持った男二人が
さっきまで外に居たまだ幼い少年の腕を掴み、
拳銃を少年の頭に突き付け、声を荒げていた。
アルス「…何をやっているのだ…?」
《コッコッコッ》
強盗犯A「ち、近づいてんじゃねぇ!!撃つぞ!!」
《カチャ…》
アルス「…その程度の物で私が近づくのを辞めるとでも?」
強盗犯A「…ッチ…正義ヅラしてんじゃねぇよ…ほんとに撃つぞ…!!」
アルス「ほう…撃った場合…貴様…どうなると思う…?」
強盗犯A「あぁ…!?…頭沸いてんのか!!?ホントに撃つぞ…!!」
アルス「フッ…沸いているのは…貴様の方じゃ無いのか?」
強盗犯A「《ブチッ》…てめぇ…いい加減にしやがれぇ!!」
《パンッ》
拳銃の乾いた音が鳴り、
周りにいた人達は途端に阿鼻叫喚となっていた…
だが我は恐れる必要が無かった。
なぜなら撃った弾丸は子供では無く我に向けて放たれていた、
我には銃弾程度なら弾かさせる魔法障壁を常に張っていて、
焦って撃ったのか弾丸は一発しか撃ってこなかったので、
全然焦らなかった…
そして男から放たれた弾丸は我に届かなかった、
その弾丸は我に届く前に弾かれたからだ。
強盗犯A「…は?…え?」
アルス「…マヌケめ…さっき我は問うた…
撃った場合貴様はどうなるかと…」《ジリ…》
強盗犯A「く、来んじゃねぇ!!」《パンパンッ!!》
男は我に向けて弾丸を乱発するが全て弾かれていく
撃っている間にも我はその撃っている男に近づいて行く、
…すると今度は自身が人質として掴んでいた
幼い少年の頭に銃口を突きつけた。
強盗犯A「き、来たら撃つ…!!」《カチャ》
男の額からは冷や汗を流し、
我に対して、
警戒心を抱いている。
アルス「ほう…そんな程度で我が留まるとでも?」《ジリジリ…》
強盗犯A「く…!撃たないと思ったら…大間違いだァぁ!!」
《パンッ!!》
男は錯乱しながら幼い少年の頭に弾丸を打ち込んだ。
少年「……あ…」
《グチャッ!!》
幼い少年に放たれた弾丸は頭に直撃し、
そのまま弾丸は地面にまでいく、
そして幼い少年の頭からは綺麗な赤色の鮮血が、
まるで栓を思い切り開けた時の蛇口のように飛び散る。
アルス「フン…」
辺りはホントの阿鼻叫喚となり、
幼い少年の頭に弾丸が放たれた事による発狂や恐怖…
中には錯乱に乗じて金を奪おうとする者や
逃げようとする者等…
アルス「何か勘違いをしているのか知らぬが、
我はどちらの味方でもない…
ただ貴様に向かっていってるだけだ。」《コッコッ…》
そう、ただ男に近づいて行ってる、ただそれだけなのだ。
強盗犯A「な、何なんだよ…何なんだよお前は…!!」
《カチッ》
強盗犯A「っ…!死ねやぁぁぁあああ!!!!」《パンッパンッパンッパンッ‼…カチッカチッカチッカチッ》
アルス「フッ…終わりだな…」《コッコッ…》
強盗犯A「クソッ…ふざけんなやぁぁぁああ!!」
《ブンッ》
気が動転したのかそれともヤケになったのか、
男は手に持っていた拳銃を我に向けて投げつける…
…だがこれも障壁によって弾かれる。
それを見た男は意気消沈しその場に座り込んだ、
もう一人の男はこの男を見捨てて逃走したようだ。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
場所:〇〇町
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
強盗犯B「クソッ…!!何なんだよあれ…!!は、早く逃げねぇと…!!」《ダッ》
アルス「…フン…我から逃げられるとでも…?」
強盗犯B「…は?」
逃げられるとでも思っていたのか素っ頓狂な声を出す。
さて…どうしてやろうか…等と考えていると
???「…待って…」
少し下から小さき声が聞こえ、下を少し見ると
金が少し入った白髪の幼き少女が居た。
アルス「お主…危ないから下がっておれ…」
少女「…いや…」
《トテトテ》
強盗犯B「…?く、来んじゃねぇよガキ…!」
《カチャ》
男は少女の額に銃口を突きつける、
少女は声色一つ変えずにこう言った。
少女「…凍っちゃえ…」
《ギュ…》
少女はそう言い、男の持っていた拳銃に両手で触れる、
その瞬間…
パキパキパキパキッ!!!
突然銃に雫、水滴、氷が生えてきた、
いや、急激に凍り始めたと言った方が分かりやすいだろう、
そしてこの氷は恐らく…いや確実にあの少女から出たモノだろう…
そう考えている内にどんどん男の持っていた拳銃は
凍っていく、そして今度は銃を持っていた手が凍り始めた…