珈琲探しの旅
コーヒーお好きですか?
僕はコーヒーが好きで、毎日淹れたり買ったりと、色々なかたちで飲んでます。
で、そもそも何で好きなのか、何が好きなのか、どうしてもコーヒーばっかり飲んじゃうのか、ふと疑問に思いました。
でもよくわかりません。
こんなに毎日毎日飲んでいるのに。
じゃあ美味しいコーヒーを飲もうと思って自家焙煎しているカフェに行って色々な話を聞いたり、お勧めの豆を買って色々試したりするものの、ますます何が美味しいのか、何が好きなのかがわからないのです。
ブラジル、コロンビア、エチオピア、ケニアなど、いろんな産地があって、でもその産地でも銘柄が色々あったり、製法が違ったり、グレードがあったり、農園単位で味が違ったりします。
そして、それを焙煎するのですが、浅煎りだと酸味が立って豆本来のポテンシャルそのままがあらわになったり、深煎りにすると酸味が消えて苦みが立ち、甘味が出てきて香ばしい珈琲になったりと、同じ豆でも焙煎する人の気持ち次第で味はガラッと変わったりします。
うん、知れば知るほど訳が分からなくなってきました。
でも、その多様性がコーヒーを長く楽しんだり、自分だけの好みの一杯を探し出したり、生み出したりする面白さなのでしょう。
ほら、「彼のたくましいところが好き」とか、「彼女の優しいところが好き」とか、わかりやすい魅力より、「何が何だかわからないけど、好きなんだよなぁ。」といった不思議な魅力のほうがずっと人を魅了する気がします。
ブラジルと言えば飲みやすく平均的な味で、エチオピアと言えば酸味と香りが特徴だったりしますが、ものすごい香り立つブラジルもあれば、あまり特徴もないエチオピアだってあったりします。だから、あまり良く言われるレッテルは参考にしても、鵜呑みにしない方がいいかもしれません。
自分が飲んで気に入ったら、もう一回飲んでみましょう。印象が違ったらちょっと寝かせて。もし、何度飲んでもおいしかったら、自分のお気に入りのリストに載せるというのが良いでしょう。
高級で希少な豆だと100g10杯分で4000円とかします。これはちょっと例外で、いわゆるスペシャルティコーヒーと言われるものだと100g850円前後でしょうか。一般品、よく喫茶店で飲まれる国名(コロンビアスプレモ、ブラジルサントスNo,2、キリマンジャロ、モカマタリなど)で出ているコモディティーコーヒーというものなら100g400円前後で買えます。
この値段の差、確かに倍の値段するスペシャルティコーヒーは、繊細な味わいだったり、今までコーヒーに感じたことのない香りがしたりして驚きます。僕も始めて飲んだスペシャルティには驚いたものです。
でも、「それを毎日飲みたいか?」と言われたら…。「ちょっと香りが強くて疲れちゃう」とも思うので難しい。それまで毎日飲んでいたコーヒーは、カルディコーヒーファームのグアテマラ。100g500円ほどですので、コモディティと言えるでしょう。今はどうかわかりませんが、産地はウエウエテナンゴ地方というところまでは限定できていたので、それなりの質は担保できている気がします。
色々高いものから希少なものから飲んでみたのに、カルディのグアテマラは結構おいしいんです。安いし手に入れるのも比較的簡単だし、ポイントもつくし、ついでにお菓子や調味料やタイの春雨スープ(辛くておすすめ)も買えるので良いんですよ!
ぐるぐる回って、いつものグアテマラでホッとするなんて当所もない旅をしているような気もしますが、それほど自分の好みっていうのは難しい。高いものを買えばオッケーといったような簡単な話ではなかったりするのです。
そんな身近過ぎる飲み物、それがコーヒーです。
集中したいときの前に濃いめのエスプレッソ、気分が落ち込んだ時にカフェオレ、仲間とワイワイしながらカフェモカ、彼女や奥さんと映画を見ながらストレートのシングルオリジン、娘と二人で甘いフラペチーノなどなど、気が付けば毎日の生活に密接に、それでいてさりげなくあるのがコーヒーなのではないでしょうか?
僕自身も、まだまだコーヒーの旅が続くでしょう。
その中で、皆さんに珈琲の楽しさ、面白さ、選び方、飲み方など、素人ながら、いや、素人目線だから伝えられるお話が出来たら良いなと思っております。
さあ、美味しい珈琲をもう一杯。