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人も珈琲もコミュニケーションが大切

むう。ようやく美味しい深煎りのコーヒーを淹れられた気がする。



200gのコーヒーを買って、家で淹れて飲んでみるのだけど、20gから30gの豆量で淹れるので、だいたい8回くらい淹れることが出来る。最初の一回目は、焙煎度やコーヒーの生産地から、どんな風に淹れたらいいか予想して淹れてみる。



一回目で、コーヒーの味の傾向が少しわかる気がするので、二回目以降で少しずつ濃く出したい、苦みを抑えたい、酸味を抑えたい、もうちょっとあっさりと淹れたいなどなどを考えながら調整していく。



どんな淹れ方をしても、比較的安定した味で淹れることのできるコーヒーもあれば、200g飲み切る間、ずっと美味しく淹れられなくて悩んでしまうコーヒーもあったりする。自家焙煎のカフェだったら、バリスタの淹れたコーヒーを飲むことが出来るので、それをお手本にして自分の淹れ方をあれこれ考えてみたりする。わからないときは、次回お店に行ったときに、こういう風に淹れたんだけど、こんな味になったから、どういうところに注意したらいいか?なんて質問を用意していく。



ふらっとバイクで立ち寄った茅ケ崎のロースター。



ちょっとおしゃれだけど、でも気さくに何でも話を聞いてくれたマスターが勧めてくれた深煎りのグァテマラ。今まで自分で深煎りのコーヒーは買ったことが無かったから、なかなかうまく淹れられない。お店で飲んだ深煎りの味を思い出しながら、あれこれ試すものの、どうしても苦すぎたり、味が濃すぎたり。今まで、浅煎りや中煎りの豆ばかりだったから、同じ方法では美味しいコーヒーは出来ない。あまりにも上手くいかないので、自分は深煎りが苦手なのかもしれないと思ったりもした。



「でもなぁ、お店で飲んだ深煎りは美味しかったもんなぁ。」



直ぐに美味しく淹れられるようになったら、それこそプロは必要無いんだよね。



あれこれ試しているうちに、何とか美味しく淹れられるレシピが出来たような気がする。



でも、新しい豆を買ってきたら、その豆の美味しい淹れ方をまた一から考えなければならなかったりする。自分が美味しいと思う淹れ方に近づいてきたら、ちゃんとその時のレシピを残しておいた方がよい。似た傾向の豆だったら、まずその方法で試すことが出来るし、折角作ったコーヒーがあまりにもおいしくないと、飲むのが辛いし、捨てると思うと罪悪感が残る。



今日は、ようやくこのコーヒーの美味しさを少し引き出すことが出来たような気がする。



コーヒーとの相性はあっても、ちゃんとしたロースターさんが焙煎した豆なら、美味しくない事は無いんだから。好みとは違っても、美味しさを引き出して上げられれば、飲めないと思うようなコーヒーは無いと思う。



折角買ったパプアニューギニアとグァテマラの深煎り。もう少しで、冷凍庫の肥やしにするところだった。



人もコーヒーも、相手の良い持ち味を出すのはこちらの分析力が大切。



相手が嫌な話や興味のない話題、自分の事ばかり話してしまっては、嫌な面が顔を出すのは、同じだなって思った。



何度もあきらめずに対話しよう。嫌な思いさせたら、また考えてチャレンジしないといけないということを、深煎りのグァテマラに教わったような気がする。

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