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第26話 帰宅 エイベルの情報


アーロン達は竜神の樹海から帰ってきた。

部屋に入ると同時にドーラが顔を真っ青にしてガタガタ震えだした。



「なんじゃ!あのお主にそっくりな魔力の塊は?あれはさすがに無理じゃ。わらわでも消し飛んでしまいそうな程圧縮された魔力で出来ておるではないか!爆発したりせぬだろうな?」



どうやら魔力クローンは竜神ドーラを消し去るほどの魔力を圧縮して形作っているようで、その魔力量にドーラは恐怖したようである。



「ドーラ大丈夫よ!私も最初あの量の魔力操作をアーロンが失敗させて暴走させたときは死を覚悟したは、でも死の女神の恩恵で大丈夫だったのよ!だからねアーロンの近くに居れば大丈夫だと思うわ。しかも、魔力操作は私達並みに操作できてるから今なら大丈夫だから安心しなさい。」



「そうか・・なら一先ず安心じゃ。しかし、傍に自分を滅ぼす事のできる魔力の塊がいつも有るというのは心が休まらないのじゃ。」


「そんなこと言ってたら元凶であるアーロンの傍なんかに居られないわよ!それの製造者なんだから、しかも無限に製造可能なんだからね。」



二人してアーロンの事を危険物扱いをする。

アーロンの心を容赦なく二人が傷つけながら話しているとある言葉にドーラが引っ掛かる。


「・・?無限とはどういう事じゃ。」


「あ!言ってなかったね。俺、魔力∞のスキルをヘスティアに貰ってんだよ!」


ドーラが部屋の天井を見ながら数秒思考停止をした後諦めたようにため息をつく。


「・・・・・・・はぁ~死の女神とは馬鹿なのか!」


ドーラの中でヘスティアの印象が更に下がった瞬間である。


その後、部屋で寛いでいるとドーラとシルフィーが早速という感じで立ち上がった。それと同時に二人が一瞬輝きだした後、18~20歳ぐらいの人間の女性に変化した。

シルフィーは羽が無くなり、姿がそのまま大きくなった感じである。

ドーラは先ほどの幼女が大人になっているし羽が無くなっている。


「では、出かけてくるのじゃ!」

「じゃ~、出かけてくるわね!」


二人の声が重なって聞こえた。かなり仲が良いようだと羨ましく思っていると思い出した事があった。

とても重要な事だったので今にも窓から出て行こうとしている二人を呼び止める。


「二人ともチョット待って!お金持ってるの?それとこっちの方が本題なんだけど、絶対に食べ物で喧嘩しちゃだめだからね!約束して!」



「大丈夫じゃ!2度も絶交など寂しいから喧嘩などせぬのじゃ!」


「平気よ!あんたの魔力の味を知ったら他の食べ物取られたぐらいで怒ったりしないわよ。」


「確かにそうじゃ!それに金ならわらわが持っている素材でも売って調達するから問題ないのじゃ。」


シルフィーとドーラがブンブン頭を振って大丈夫だと答えた。お金の心配も無いようだ。

話が終わるとあっという間に二人は部屋から出て行った。



竜神のドーラが持っている素材というのが少し気になるが考えるのを放棄した。

この後、冒険者ギルドで大事件がが起こる事になるがまだアーロンは知らない事である。



シルフィーとの関係は1年程らしい。

シルフィーが見えるようになって話したのは昨晩の事で、ドーラに会ったのも数時間前の事だ。

なのにとても長い間一緒にいたよう感覚になっている。

アーロンは、久しぶりに一人になれた気がして気が抜けたのか眠ってしまった。






「ゴニョゴニョ・・・・。」

「1周忌・・・・・。」



疲れて眠っていたアーロンは話声で目を覚ました。


「今日はアーロン王の1周忌だったからお貴族様が王城に沢山来ていて大変だったよ!」


「お疲れ、ジルはあの時かなり落ち込んでいたものね。今日はお参り出来たの!」


「新しいエイベル国王のお計らいで平民用の献花台を設置してくれていたからな。アーロン王とは一度しかお話出来なかったが、とても良くしていただいたからな。自分の息子に同じ名前を付けさせてもらった事と城の門番はしっかり守ってますって報告して来たよ。」


「そう良かったわ。」


話の内容を聞いたアーロンはエイベルがアーロンの代わりに国を守ってくれていることが分かった。

その話を聞いて少し安心していると別の話が聞こえてきた。


「だが、エイベル王は何度も命を狙われているようなんだ。王太子であるダーメン様が母上である第一王妃と王座を狙っているって話だからな!今はエイベル様を支持している貴族を多いようで大丈夫そうだが、王城内は2つの派閥争いで大変のようだよ。俺は門番だから深くは分からないがな!」


「・・・。あなた危険な事には首を突っ込まないでくださいよ!アーロン王には良くしていただいたのは分かりますけど、私達に頼れるのはジルしかいないのですからね。」


「解っているよシーラ。アーロンとお前は俺が守ってみせるよ!」


後の話を聞いたアーロンの眉間には皺が寄っている。


親友であるエイベルの命が危険に晒されている事実を知ったアーロンはどうにかエイベルを助けることが出来ないか考えている。

そしてフローラや娘たちやカミラが今どうしているかも気になっていたのでどうにかエイベルに接触する方法を探していた。


少し考えて思いついたことが有ったのでアーロンは試しはじめる。

そのある事とは、魔力クローンの事だ。


早速アーロンは体内の膨大な魔力を練り圧縮しながら魔力クローンを形造っていくドンドン魔力を圧縮してそこそこの時間をかけて作り上げた魔力クローンの姿は若き日、学園時代のアーロンにそっくりに出来上がっていた。


「よし!上手く出来たぞ前のクローンの10倍ぐらい魔力が必要だったが問題なさそうだな。」


クローンの隅々まで観察したり、肌の感触を確かめたりして確認した。


「次は感覚共有だな・・・・・・・・あー、あー・・・・・・・・・・・よし問題なし!」


目を閉じでクローンと感覚共有をして体を動かしたり、発声練習したりいてみて自由に動かせることを確認した。


今の1歳のアーロンでは問題が多いから会いに行けない。

会えても気づいて貰えないと思うのでクローンで会いに行くことにした。

死亡した時の35歳のアーロンのクローンでは国民の目につきやすいので16歳ぐらいのアーロンの容姿に似せてクローンを造ったのだ。

エイベルやカミラとは学園時代からの親友であるから16歳のアーロンでも気づいてもらえる可能性があると思っている。


部屋でクローンの捜査の練習をしていたらシルフィーとドーラが元の姿に戻って窓から帰ってきた。


「ただいまーぎゃーーーーーーーー!」

「うわぁ!あんたねぇ~自重っていう言葉知ってるかしら・・・・・・・・・・解った!」


返ってきて新しい魔力クローンを見たドーラが大声を上げて気絶してしまった。

シルフィーは呆れて説教をはじめる。

よく見るとロンパースが濡れている。

どうやらドーラはお漏らしをしてしまったようだ。


「ごめんねシルフィー。とくにごめんねドーラ。」


目覚めたドーラとシルフィーに謝っておく。

ドーラのお漏らしは見なかったことにしておいた。


容姿は1歳幼女なので良くあることだ問題など無い。



「謝らんでも良いのじゃ!いきなりでビックリしただけじゃからの。」


「あんた何てもの造ってんのよこの世界を滅ぼすつもり!この世界の1/4は破壊できるはよ。もしかしてあんた破壊神じゃないのーーーーーーー!」


「ごめんなさい。今後は気を付けます!」


アーロンは何度も誤った。無自覚って恐ろしいです。








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