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第22話 女神の祝福 (スキル付与)


魔力操作の練習を続けていたアーロンの一歳の誕生日になる数分前。

アーロンは睡魔と戦っていた。


「もうすぐ女神との約束の日だな。早く来てくれないと寝てしまいそうだ。」


ジルもシーラもとっくに眠っている。

最近は二人目の子作りの為、隣の部屋にいるのでアーロンは部屋で一人だ。


ちょうど12時を回った時アーロンの目の前の空間が光輝き死の女神ヘスティアが姿を現した。


「待たせたかしら!あら、あのオッサンが可愛くなったじゃないの。感謝してよね。」


いきなり悪態をついてきたが、アーロンは別に気にしていないようだ。

一歳のアーロンはとのかく早くスキルを女神から貰い早くねたかったのだ。


「ハイハイ、ありがとうございます。なので早くスキルをくださいね。」

「何よその言い方!気持ちが一切こもってないわね!・・・まぁいいわ!どんなスキルが欲しいの?」


アーロンは早く魔法が使いたくてしょうがなかったので魔法を使えるようにしてもらうつもりである。


「魔法を使えるようにしてくれ!」

「魔法って言っても結構種類があるけど何がいいの?」

「どんなのがあるんだよ?」


魔法についてアーロンはヘスティアに聞いてみた。

どうやら、魔法には基本属性の火・水・風・土の4属性と特殊属性の光・闇の2属性あわせて6属性あるようだ。

ちなみにヘスティアは闇属性が得意らしい。勿論全属性使用可能である。

今回だと基本属性スキルか特殊属性スキルのどちらかを選ぶことになるらしい。


「どう!解ったかしら。通常はすべての属性の中から一種類だけなんだけど、まとめて使えるようにしてあげるわ!」

「じゃぁ!基本属性の4種類で頼むよ。色々と試してみたいからね。」


ヘスティアがワザとらしくウインクをした。


「はい!  スキル付与終わったわよ。これで使えるようになったから帰るわね。次は4年後ね。」


どうやらウインクはスキルを付与する仕草だったようだ。


だが、アーロンはウインクよりもヘスティアが約束と違く事を言い出した事に驚いている。


「え?毎年の約束だろ!ふざけんなよ!」

「ふざけてなんか無いわよ!今回、火・水・風・土の4属性の魔法スキル付与したんだから当たり前でしょ。」


ヘスティアは毎年地上に降りてくるのが面倒でセット販売ならぬセット付与をして、地上に降りてくる回数を減らそうとずっと考えていたようだ。そのことに気付かずアーロンは一度に4個のスキルを付与してもらっていた。

抜け目ない女神である。


アーロンも少し考えたが別に問題ないかな、と思ったので今回は納得することにした。

正直まとめてスキルを貰った方が色々試せて楽しいので助かると思っている。


「解った。そういう事なら問題ないや。じゃぁー4年後に又きてくれ。」


「理解が早くて助かるわ!私は行くけど頑張りなさい。」


そういってヘスティアは光がはじけるようにして目の前から姿を消した。

ヘスティアと話をしていたせいかアーロンの眠気が無くなっていた。


「これで魔法が使えるようになったのか?あまり実感がないもんなんだな・・・せっかくだから何か使ってみるかな?」


アーロンがヤバい事をを考えている。眠気が無くなったせいで魔法に対する興味が高まっているようでこんな真夜中に魔法を使ってみようと思い始めた時いつものように声が聞こえた。


「やっと属性が付いたわね!どう!今なら私が見えるんじゃないの。」


声のする方を見ると妖精の美少女が腕組みをして宙に浮いていた。


「あんた死の女神の知り合いなの!。でもあんたの莫大な魔力の理由が分かった気がするは!」

「まぁ、魔力∞みたいだからな」


∞(無限)という言葉を聞いた妖精の美少女が手をすりながら近寄ってくる。


「あんた、魔力∞なの?風の属性が付いたようだから私が見えるよね?」


「ああ、見えるようになったし、魔力∞だぞ。」


妖精の美少女がガッツポーズをきめて、獲物を見つけた獣のように更に近づいてくる。


「そうなんだー。じゃー早速契約をしましょう!」


アーロンはいきなり契約だと言われて怖くなって妖精の美少女を鷲掴みにしてストップをかける。


「まてまて、いきなり契約なんてどういう事だよ。怖すぎるだろ説明しろよ!後、目が怖いんだよ。」


「レディーに向かって目が怖いって失礼じゃない!いいじゃない!減るもんじゃなし、ケチな男ね!」


妖精の美少女がプリプリ怒りながら説明を始める。


①彼女は風の大精霊でシルフィーというらしい、この世界を自由気ままに飛び回っていたら、急に物凄い魔力を感じてやって来たらアーロンと出会ったそうだ。

②精霊の源は魔力らしく普段は自然界の魔力を吸収して力にしているが、アーロンから放出されている魔力が自然界のどんな魔力よりも力が強く精霊にとって、エリクサー(幻の万能薬)なみに貴重な魔力だったのでずっとアーロンの傍で様子を見ていたという。

③さらに、莫大な魔力量を保有しているのに属性を持たない魔力だったので吸収出来ないし、姿も見えないので諦めかけてた時に、ヘスティアが来て属性付与したのが分かったので出てきた。

④極めつけは、魔力∞という事を聞いてほかの精霊に先を越されるのが嫌で強引に契約を結ぼうとしたらしい。


アーロンがその話を聞いて少し考えた後シルフィーに質問する。


「シルフィー!少し聞きたいことがあるんだがいいか?話の内容によっては契約してもいいんだけど。」

「ホントに!何でも聞きなさい。シルフィーちゃんが何でも答えてあげちゃうんだから。」


シルフィーが満面の笑顔でアーロンの顔の目の前までやって来た。


「その契約をしたら何か誓約的なものがあるのか?それと、俺にメリットがあるのか?どんなんだ!」


「メリットは私の使える精霊魔法を使えるようになるわ。誓約で言うかあんたの魔力を定期的に私がいただくって事かしら、魔力∞のあなたならデメリットでもないでしょう!デメリット無しで風の大精霊シルフィーちゃんの力が使い放題って最高でしょ!」


確かにアーロンにとって魔力を定期的にシルフィーに譲渡することは何の問題もないのでアーロンはすぐに契約することにした。


「解った!じゃぁー契約するか!」


「言ったわね!取り消しは無しだからね!」


と言って目の前にいたシルフィーはアーロンの額にキスをした。

その瞬間アーロンの身体から物凄い量の魔力が抜けていったのが分かった。契約により魂の繋がりがアーロンとシルフィーの間に出来て魔力供給が行われたのだ。


「シルフィーちゃんの判断は正解だったわ。この数カ月頑張って話しかけておいてよかった。今まで吸収してきた魔力が残飯のようだわ。フフッ アハハ! これで、私は勝ち組だわ!」


「ビックリした。物凄い量の魔力吸いやがったな。まぁ良いか。これからよろしくなシルフィー。」


「もちろんよ!損はさせないから見てなさいよ!」


シルフィーがやる気満々で返事をする。


ちなみに、シルフィーの精霊魔法だが最上級の精霊魔法を使うとアーロンの国の王都位だと一撃で破壊できるらしい。

一番弱い魔法でもワイバーンを殺せるようだ。

めちゃめちゃ強い精霊である。


シルフィーとの契約に時間がかかったので、魔法の練習は明日の朝一番にすることにする。










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